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11月の俳句 20選 -寂寥-

熊手

このブログには、四季=春・夏・秋・冬、新年、京都などのテーマによって俳句を集めたページがいくつかあります。

そして今回は、秋と冬の季節の変わり目である11月に関して「11月の俳句」といえるようなものを集めてみました。

晩冬から初冬にかけてのもの寂しさを感じるような句を、是非とも味わってみて下さい。

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11月の俳句について

現代の暦(新暦)の11月の行事や風物が題材となっている句を集めました。

俳句の季語の季節感は旧暦によるものであり、ここにある句の季語の多くは「冬」のものとなっています。

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11月の俳句 20選

 

朝風に 金箔飛ばす 熊手かな

【季語】熊手

【作者】野村喜舟(のむら きしゅう)

【補足】熊手(くまで)は酉の市(とりのいち)で売られる縁起物です。

 

 

あたゝかき 十一月も すみにけり

【季語】十一月

【作者】中村草田男(なかむら くさたお)

 

 

御火焚や 霜うつくしき 京の町

【季語】御火焚

【作者】与謝蕪村(よさ ぶそん)

【補足】御火焚(おひたき)は、江戸時代から京都を中心として行われてきた神事です。

 

 

かへり花 暁の月に ちりつくす

【季語】かへり花

【作者】与謝蕪村

【補足】帰り花とは、11月頃の暖かく穏やかな日に、桜や梅などの草木が本来の季節とは異なって咲くことをいいます。「返り花」とも書き、「忘れ花」「二度咲」「狂い咲」などといわれることもあります。

 

 

口切や 寺へ呼れて 竹の奥

【季語】口切

【作者】黒柳召波(くろやなぎ しゅうは)

【補足】口切(くちきり)の茶事(さじ)は、初夏に摘んだ新茶を入れて保管しておいた茶壺の封を切って茶を味わうという、茶道の行事です。

竹林

 

朽蓮や 葉よりもうすき 初氷

【季語】初氷

【作者】掘 麦水(ほり ばくすい)

 

 

木がらしの 吹き行くうしろ 姿かな

【季語】木がらし

【作者】服部嵐雪(はっとり らんせつ)

 

 

山茶花を 旅人に見する 伏見かな

【季語】山茶花

【作者】井原西鶴(いはら さいかく)

 

 

時雨るるや 水の流るる 竹林

【季語】時雨

【作者】前田普羅(まえだ ふら)

【補足】時雨(しぐれ)とは、秋から冬にかけて降る、一時的に降ったり止んだりする雨のことをいいます。また、時雨が降るような天候になることを「時雨る(しぐれる)」といいます。

 

 

たくましく 八手は花に 成にけり

【季語】八手

【作者】江左尚白(えさ しょうはく)

【補足】八手(やつで)は大きな葉をもった常緑低木で、晩秋に白い花を咲かせます。「天狗(てんぐ)の羽団扇(はうちわ)」という別名があります。

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ぬかるみに 下駄とられけり 酉の市

【季語】酉の市

【作者】高橋淡路女(たかはし あわじじょ)

【補足】酉(とり)の市は 11月の酉の日に行なわれるお祭りで、「お酉さま」「大酉祭」「酉の祭(まち)」などとも呼ばれます。

 

 

初しぐれ 眉に烏帽子の 雫かな

【季語】初しぐれ

【作者】与謝蕪村

 

 

初霜に 負けて倒れし 菊の花

【季語】初霜

【作者】正岡子規(まさおか しき)

 

 

母親を 霜よけにして 寝た子かな

【季語】霜よけ

【作者】小林一茶(こばやし いっさ)

 

 

日暮見ぬ 十一月の 道の辺に

【季語】十一月

【作者】原 石鼎(はら せきてい)

日暮れ

 

百歳の 気色を庭の 落葉哉

【季語】落葉

【作者】松尾芭蕉(まつお ばしょう)

 

 

枇杷の花 鳥もすさめず 日くれたり

【季語】枇杷の花

【作者】与謝蕪村

 

 

冬来たる 眼みひらきて 思ふこと

【季語】冬来たる

【作者】三橋鷹女(みつはし たかじょ)

 

 

行きあたる 谷のとまりや 散る紅葉

【季語】紅葉

【作者】森川許六(もりかわ きょろく)

 

 

世の中も 淋しくなりぬ 三の酉

【季語】三の酉

【作者】正岡子規

【補足】11月の3回目の酉の日が「三の酉」で、三の酉まである年は火事が多いといわれています。

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