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八十八夜とは? 【2017年版】

茶畑

「夏も近づく八十八夜~」と歌いながら相手と手を打ち合う遊びは、誰でも子供の頃に経験しているのではないでしょうか。

当時は八十八夜といわれても意味がわかりませんでしたし、長いこと「茶摘みが始まるころ」というくらいの認識しか持っていませんでした。

しかし調べてみると、かなり重要な意味を持ったものであることがわかりました。

今回は、その八十八夜についてみていくことにしましょう。

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八十八夜とは? 2016年はいつ?

八十八夜(はちじゅうはちや)は雑節(ざっせつ)の一つで、「立春から数えて88日目の夜」のことをいい、2017年の八十八夜は 5月2日です。

雑節については、こちらをご覧ください。

⇒ 雑節とは

この八十八夜は、1685年の改暦で新しい暦となった貞享暦(じょうきょうれき=渋川春海が完成させた暦)から採用されたもので、日本独特のものです。

八十八夜は 5月初めとなるため、この頃には遅霜(おそじも)=晩霜(ばんそう)が発生します。

  • 八十八夜の別れ霜
  • 八十八夜の忘れ霜
  • 八十八夜の泣き霜

この時期の霜に関しては、このような言葉があります。

農家にとってのみならず幕府にとっても、霜害による不作という事態は非常に恐ろしいものでした。

そこで、霜に対する注意を喚起するために、暦に記載されることになったのです。

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一方で、八十八夜を過ぎると霜が降りることもなくなってくるため、農業の種まきに適した時期となり、茶摘みの季節になります。

「八」、「十」、「八」の3つの字を組み合わせると『』になることから、縁起のいい農耕の吉日ともされています。

特に、八十八夜に摘んだ茶は新茶一番茶と呼ばれ、長寿の薬ともいわれたものでした。

新茶の香りはやさしく、ほのかな甘みがあるため、好んで飲まれていますね。

お茶の葉と湯呑みの茶

 

 

「茶つみ」の歌詞 - 夏も近づく八十八夜~

 

『茶摘』  作詞、作曲:不詳

この曲の原題は『茶摘』といいます。

「摘」という字は、小学校では教えないものなので、教科書に載せる場合の表記は「茶つみ」となります。

小学生の頃は、この歌の題名は「八十八夜」だと思い込んでいましたが…

歌詞を抜き出してみましょう。

夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
「あれに見えるは茶摘みぢやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠」

日和(ひより)つづきの今日このごろを
心のどかに摘みつつ歌ふ
「摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにゃ日本の茶にならぬ」

子どもの頃に歌っていて意味がわからなかったのは、「あかねだすきに菅(すげ)の笠」の部分でした。

「菅の笠」は、植物の菅(すげ)を編んでつくった笠ということでよいとして、「あかねだすき」がわかりにくいですね。

漢字で書けば「茜襷」となり、茜草(せんそう、一般的にいう茜:あかね)で染め上げた襷(たすき=和服の袖をたくし上げるためのひも)のことです。

この茜草は薬草でもあるので、「茶摘みをしていて傷ついた指に茜草の成分をすりこむ」という意味があるともいわれています。

茶畑の茶の葉

 

 

八十八夜に関すること

 

手遊び

子供が2人で向かい合って、「せっせっせーのよいよいよい」で始め、「茶つみ」を歌いながらする手遊びは、とても有名です。

子どもの頃には、何度となく繰り返したものです。

この手遊びでの動作は、茶の葉を摘むつきの手つきを真似たものともいわれています。

 

八十八夜の句

最後に、正岡子規の詠んだ句の中から、八十八夜が使われているものを挙げておきます。

霜なくて 曇る 八十八夜かな

出遅れの 番茶も 八十八夜かな

満月

 

まとめ

  • 八十八夜は雑節の一つで、立春から数えて88日目の夜のことをいいます。
  • 八十八夜は、江戸時代の貞享暦から採用された雑節で、日本独自のものです。
  • 八十八夜は、霜に対する注意を喚起するものであるとともに、農耕にとって縁起の良い吉日という意味合いも持っています。

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