スマートフォン解析

『秋の俳句』 ベスト20!

秋の紅葉

俳句の魅力を挙げるとキリがありませんが、そのうちの一つが「17文字」ではないでしょうか。たしかに短歌の31文字の魅力もありますが、俳句は半分ほどの文字数でも負けてはいません。そして、この 17文字が絶妙な空間を創り上げています。

鑑賞する際には、その長短をさほど意識しませんが、つくる場合には差があるのではないでしょうか。短歌は少し練らないと31文字におさめるのに苦労しますが、俳句の方が気楽に取り組める気がします。

今回は、秋のイメージを持った句を集めてみました。秋の句には名句といわれるものも数多くあります。これらから秋を味わうことにしましょう。

スポンサーリンク

 

秋の俳句について

  • 季語から分類すれば「秋」でないものもありますが、句を読んだときに秋を想起するものを選びました。
  • 「字余り」、「字足らず」の句は選んでいません。
  • 並んでいる順番は、句の最初の文字の五十音順です。

スポンサーリンク

 

秋の俳句 ベスト20

 

秋風の ふきぬけゆくや 人の中

【季語】秋風-秋

【作者】久保田万太郎(くぼた まんたろう)

【私感】秋風を詠んだ句ながら、やがて訪れるであろう冬を予感させています。

 

 

秋風や むしりたがりし 赤い花

【季語】秋風-秋

【作者】小林一茶(こばやし いっさ)

【私感】「赤い花」とは、鶏頭(けいとう)とも曼珠沙華(まんじゅしゃげ)ともいわれています。しかし、解釈は各人の自由なので、それぞれが思い浮かべる花でよいでしょう。

 

 

秋の空 露をためたる 青さかな

【季語】秋の空-秋

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【私感】秋の澄んだ青い空が目に浮かびます。

スポンサーリンク

 

秋深き 隣は何を する人ぞ

【季語】秋深し-秋

【作者】松尾芭蕉(まつお ばしょう)

【私感】誰もが知っている、名句中の名句といえるでしょう。これ以上に秋の物悲しさを感じさせる句を探すのは難しい気がします。

 

 

一枚の 紅葉かつ散る 静かさよ

【季語】紅葉-秋

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

【私感】散ってゆく紅葉と秋の静けさ、秋そのものの光景ではないでしょうか。

紅葉

 

 

鰯雲 ひとに告ぐべき ことならず

【季語】鰯雲-秋

【作者】加藤 楸邨(かとう しゅうそん)

【私感】人には言えないけれども鰯雲になら… と私は解しています。

 

 

大いなる 団扇出てゐる 残暑かな

【季語】残暑-秋

【作者】高浜虚子

【私感】団扇、残暑と詠んでいながら、思い浮かぶのが秋の情景という妙。

 

 

柿くえば 鐘が鳴るなり 法隆寺

【季語】柿-秋

【作者】正岡子規

【私感】これも名句中の名句。俳句には音を盛り込むこともできるわけですね。

法隆寺の鐘の音♪

 

 

今日からは 日本の雁ぞ 楽に寝よ

【季語】雁-秋

【作者】小林一茶

【私感】動物に語りかけるのが得意な一茶らしい句ですね。

 

 

くろがねの 秋の風鈴 鳴りにけり

【季語】風鈴-夏

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)

【私感】この句によって、私は俳句の持つ可能性が大きく広がっていくのを感じました。

くろがねの風鈴

 

 

鶏頭の 十四五本も ありぬべし

【季語】鶏頭-秋

【作者】正岡子規

【私感】この句は、次のように異なる解釈をすることができます。

  • 鶏頭の花が(見えるけれども) 14、5本もあるだろうか
  • (私は見ていないが、今年もまた)鶏頭が 14、5本も咲いているだろうか

そして、この句をめぐっては、論争まで起こったほどです。しようと思えばどこまでも深読みできてしまうのが、17文字で成立する俳句です。

 

 

この道の 富士になり行く 芒かな

【季語】芒-秋

【作者】河東碧梧桐(かわひがし へきごとう)

【私感】富士山と芒を題材にするというのも、なかなか勇気がいるかと思うのですが…

 

 

この道や 行人なしに 秋の暮

【季語】秋の暮-秋

【作者】松尾芭蕉

【私感】秋の暮の寂しさが引き立った句です。

スポンサーリンク

 

白露も こぼさぬ萩の うねりかな

【季語】萩-秋

【作者】松尾芭蕉

【私感】白露と萩の組み合わせが美しいですね。

 

 

白露や 茨の刺に 一つづつ

【季語】白露-秋

【作者】与謝蕪村(よさ ぶそん)

【私感】芭蕉の句とは違って、白露と茨を組み合わせるところが蕪村らしさといえるでしょう。

 

 

なかなかに ひとりあればぞ 月を友

【季語】月-秋

【作者】与謝蕪村

【私感】この句を読んで、やはり思い浮かぶのは秋の夜の月です。「なかなかに」は、「むしろ、かえって」の意と解しています。

盃の酒に映る月

 

 

何着ても うつくしうなる 月見かな

【季語】月見-秋

【作者】加賀千代女(かがのちよじょ)

【私感】千代女らしさ、女らしさが満載の句です。

 

 

野ざらしを 心に風の しむ身かな

【季語】身にしむ―秋

【作者】松尾芭蕉

【私感】「野ざらし」は「人の頭骨、しゃれこうべ」の意味を持ちますが、これが入った句というのも中々考えられるものではありません。

 

 

名月や 池をめぐりて 夜もすがら

【季語】名月-秋

【作者】松尾芭蕉

【私感】この句も、次のように様々な解釈することができます。

  • 空にある中秋の名月を眺めながら、一晩中池の周りを歩いた
  • 池に映った中秋の名月を眺めながら、一晩中池の周りを歩いた
  • 中秋の名月が、一晩かけて池の周りを移動していく

 

 

名月を とってくれろと 泣く子かな

【季語】名月-秋

【作者】小林一茶

【私感】動物や子供が大好きな一茶らしい句です。

 

 

四季の俳句

他の季節の俳句は、こちらをご覧になってください。

⇒ 春の俳句

⇒ 夏の俳句

⇒ 冬の俳句

【関連ページ】

⇒ 有名な俳句 30選

⇒ 秋の短歌 ベスト20+3

⇒ 秋の風物詩 50

⇒ 秋の言葉 25

⇒ 紅葉の俳句 30選 +3

スポンサーリンク


サブコンテンツ

このページの先頭へ