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雨の種類、言葉、表現を 100 集めました 【一覧表】

雨の雫

雨の種類、雨を表現する言葉は相当な数があります。また、雨に関係した言葉も数多く存在します。

古くから日本の人々は、農耕による生活をしていくうえで、雨に対しては敏感にならざるを得なかったのではないでしょうか。

ですから、雨に関する言葉からは、古人がどのように雨と接してきたかを伺い知ることもできます。

このページには、雨の種類、雨にまつわる言葉、雨の降り方の表現をまとめました。風情のある言葉も数多くありますので、是非チェックしてみて下さい。

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目次

雨の種類

雨に濡れた紅葉も風情があります

 

まず、雨の種類(呼びかた)を確認していきましょう。

 

大雨

大量に降る雨をいいます。気象庁の大雨の定義は「大雨注意報基準以上の雨」です。

[俳句] 大雨や花の三月ふりつぶす 小林一茶

 

 

片時雨(かたしぐれ)

ある場所では時雨(しぐれ=降ったり止んだりする雨)が降っていて、他の場所では晴れていることをいいます。

 

 

寒雨(かんう)

冬の冷たい雨のことです。

 

 

霧雨(きりさめ)

霧のように細かい雨のことをいいます。気象庁の霧雨の定義は「雨粒の大きさが 0.5mm未満の雨」です。

[俳句] 霧雨の空を芙蓉の天気哉 松尾芭蕉

 

 

ゲリラ雨/ゲリラ豪雨/ゲリラ雷雨

局地的に短時間で降る、突然の激しい雨を「ゲリラ~」と表現します。

正式な気象用語ではありませんが、マスメディアが取り上げるようになりました。

なお、「ゲリラ豪雨」は 2008年に新語・流行語大賞のトップテン入賞を獲得しています。

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豪雨

大量に降る激しい雨のことをいいます。気象庁の豪雨の定義は「著しい災害が発生した顕著な大雨現象」です。

 

 

小雨(こさめ)

あまり雨粒の大きくない、弱い雨のことをいいます。

[俳句] しののめに小雨降り出す野焼きかな 与謝蕪村

 

 

小糠雨(こぬかあめ)

糠(ぬか:穀物を精白したときに出るもの)のようにとても細かい雨粒の雨のことで、糠雨ともいいます。

[俳句] 梧桐は実の房なるに小糠雨 三橋鷹女

 

 

細雨(さいう)

細かい雨のことで、霧雨や小糠雨と同義です。

 

 

酸性雨(さんせいう)

一般的に、水素イオン指数(pH:ペーハー)の値が 5.6以下の雨のことで、生態系に影響を与えるものです。

酸性の雪は酸性雪(さんせいゆき)、酸性の霧は酸性霧(さんせいむ、さんせいぎり)と呼ばれます。

 

 

糸雨(しう)

糸のような細い雨のことで、細雨(さいう)と同義です。

 

 

時雨(しぐれ)

一時的に降ったり止んだりする、あまり強くない雨のことです。主に秋から冬にかけてのものをいいます。

 【関連】 時雨の俳句

 

 

驟雨(しゅうう)

急に降りだして短時間で止むような雨のことで、俄雨(にわかあめ)と同義です。

雨の庭と和傘

 

 

集中豪雨

限られた地域に集中的に降る激しい雨のことです。気象庁の定義は「警報基準を超えるような局地的な大雨」です。

 

 

積雨(せきう)

長く降り続く雨のことで、長雨や淫雨(いんう)と同義です。

 

 

地雨(じあめ)

雨の強さが一様で、長い間降り続けるものをいいます。

 

 

滝落とし

「豪雨」の古い言い方です。

 

 

天気雨

晴れているにもかかわらず降る雨のことです。

後述の「狐雨」「狐の嫁入り」と同じです。

[俳句] 天気雨はらと雀の帷子に 高澤良一

 

 

凍雨(とうう)

透明または半透明の氷が雨のように降るものをいいます。

 

 

通り雨

降り出してすぐに止む雨のことです。

[俳句] たち割りし南瓜の先や通り雨 井上井月

 

 

長雨(ながあめ)

何日も降り続くような雨のことをいいます。

[俳句] 長雨によごれし色のあぢさゐも 稲畑汀子

和傘と着物

 

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俄雨(にわかあめ)

急に降りだして短時間で止むような雨のこどで、前出の驟雨と同義です。

[俳句] さむしろや蝶も巻き込む俄雨 高井几董

 

 

微雨(びう)

降る量が少ない雨のことです。

[俳句] 雨風が微雨になりゆく菱の花 柴田白葉女

 

 

氷雨(ひさめ)

冬に降る冷たい雨のことをいいます。また、雹(ひょう)や霰(あられ)のことをいう場合もあります。

 

 

風雨

風を伴って降る雨のことです。雨風(あめかぜ)とほぼ同義です。

 

 

暴雨(ぼうう)

激しく降る雨のことです。

 

 

暴風雨(ぼうふうう)

激しい風をともなった雨のことをいいます。

[俳句] いちまいの鏡くもらし暴風雨来る 三橋敏雄 長谷川かな女

 

 

村雨(むらさめ)

降り出してすぐに止む雨のことで、「群雨」「業雨」などの漢字でも表現されます。

[俳句] 松風の村雨を呼ぶ団扇かな 団扇 正岡子規

 

 

村時雨(むらしぐれ)

降りだしては止むことを繰り返すような雨のことをいいます。

[俳句] 夢よりか見はてぬ芝居村時雨 其角

 

 

夕立、夕立ち

夏の午後から夕方に降る、少し強めの俄雨のことです。

 【関連】 夕立の俳句

 

 

雪時雨

雪まじりの時雨のことをいいます。

 

 

横時雨

横なぐりに降る時雨のことです。

 

 

雷雨

雷を伴った雨のことです。

[俳句] 夕ベ子を怒らせをれば雷雨来ぬ 三橋鷹女

雷雨

 

 

霖雨(りんう)

何日にもわたって降り続く雨のことをいいます。

[俳句] 山吹ののこらず咲いて霖雨かな 臼田亞浪

 

 

雨にまつわる言葉

雨に関係した言葉をまとめました。雨の別名も含んでいます。

 

秋雨(あきさめ)

しとしとと降る秋の雨のことです。

 【関連】 秋雨の俳句

 

 

秋時雨(あきしぐれ)

雨秋の終わりに降る時雨のことをいいます。

 

 

秋入梅(あきついり)

秋に長く降り続く雨のことをいいます。

 

 

暴れ梅雨

梅雨の終盤に降る激しい雨のことで、「荒梅雨(あらつゆ、あれつゆ)」ともいいます。

 

 

雨夜の品定め

女性について論評することをいいます。源氏物語(げんじものがたり)の帚木(ははきぎ)の巻に由来する言葉です。

 

 

淫雨(いんう)

長く降り続く雨のことです。

 

 

雨声(うせい)

雨の降る音のことです。

 

 

液雨(えきう)

冬の初めの時雨のことをいいます。

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煙雨(えんう)

けむるように降るあめのことで、霧雨と呼ばれることも多くみられます。

[俳句] 花莟む梢の煙雨ひもすがら 杉田久女

 

 

送り梅雨

梅雨の終わりに降る、雷を伴うような雨のことをいいます。

 

 

御湿り(おしめり)

晴天が続いたあとに降る雨のことで、雨が降るのを待ち望んでいたような場合に使われます。

 

 

御山洗(おやまあらい)

富士山の閉山の頃に降る雨のことで、「御山洗いの雨」ともいいます。

 

 

帰り梅雨

梅雨明けするころに再びやってくる長雨のことで、「返り梅雨」とも表記します。

 

 

空梅雨(からつゆ)

梅雨の期間に雨がほとんど降らない場合をいいます。

 

 

甘雨(かんう)

草木をうるおす雨の意です。

 

 

寒九(かんく)の雨

寒に入って(小寒を寒の入りといいます) 9日目の雨のことで、豊年の兆しとされています。

 

 

寒の雨

寒の内(小寒から立春まで)に降る雨のことです。

 

 

喜雨(きう)

日照りが続いているときに降る雨のことで、雨喜び(あまよろこび)ともいいます。

 

 

狐雨(きつねあめ)

日が照っているのに降る雨のことで、前出の天気雨と同義です。次の「狐の嫁入り」の方が広く知られた言葉です。

 

 

狐の嫁入り

狐雨と同じで、天照雨(ひでりあめ、さばえ)などとも言われることもあります。

 

 

紅雨(こうう)

花に降りそそぐ雨のことです。赤い花の散るさまを雨にたとえていう言葉です。

雨に濡れた紅葉

 

 

膏雨(こうう)

農作物をうるおす雨の意です。

 

 

穀雨(こくう)

一年を24等分して季節の名前を付けた二十四節気 の一つです。

 【参考】 穀雨とは?

 

 

催花雨(さいかう)

早く咲いてくれ、と花にうながしているかのような雨をいいます。

 

 

桜雨(さくらあめ)

桜の花が咲くころに降る雨のことをいいます。

 

 

山茶花梅雨(さざんかづゆ)

初冬にしとしとと降り続く雨のことをいいます。山茶花が咲くころの雨の意です。

 

 

五月雨(さみだれ、さつきあめ)

旧暦の5月頃に降る長雨=梅雨(つゆ)のことをいいます。「新暦5月の雨」の意味はありません。

 【参考】 五月雨と五月雨式の意味は?

 

 

小夜時雨(さよしぐれ)

夜に降る時雨のことをいいます。

 

 

慈雨(じう)

恵みの雨の意です。

[俳句] 蓮池に雨繁くなる慈雨愛雨 山口誓子

 

 

篠(しの)突く雨

激しい勢いで降る雨のことです。篠は竹の一種です。

[俳句] 花人に篠つく雨となりにけり 高橋淡路女

 

 

秋霖(しゅうりん)

秋の長雨のことをいいます。

 

 

春霖(しゅんりん)

春の長雨のことを、こう呼びます。

 

 

翠雨(すいう)

青葉に降りかかる雨の意です。「翠」は『みどり』とも読みます。

 

 

瑞雨(ずいう)

穀物を育む雨という意味です。

 

 

青雨(せいう)

新緑のころに青葉に降る雨のことをいいます。

 

 

栗花落(ついり)

梅雨(つゆ)の別名で、梅雨の季節に咲く栗の花が雨により落ちてしまうことに由来します。

 

 

梅雨(つゆ、ばいう)

春から夏の間に、梅雨前線(ばいうぜんせん)の影響で雨が続く期間のことです。

 【参考】 入梅とは?

 

 

土砂降り

雨の勢いが強く、激しい降り方をすることをいいます。

 

 

照り梅雨

前出の空梅雨と同義で、梅雨の期間にあまり雨がふらないことをいいます。

 

 

虎が雨

旧暦の5月28日に降る雨のことで、鎌倉時代の虎御前(とらごぜん)に由来します。

蓮の葉の上の雨滴

 

 

菜種梅雨(なたねづゆ)

菜の花が咲くころに降る雨のことを、こう表現します。

 

 

七つ下がりの雨

夕方の 4時過ぎに降り出した雨のことをいいます。なかなか止まないものの例えにも使われます。

 

 

涙雨(なみだあめ)

ほんの少しだけ降る雨のことです。また、悲しみの感情を表わしたかのような雨という意味にも使われます。

 

 

梅霖(ばいりん)

梅雨の別名です。「霖」とは長く降り続く雨のことです

 

 

白雨(はくう)

夕立、にわか雨と同義です。「白く見える雨」の意です。

 

 

麦雨(ばくう)

梅雨の別名で、麦が実る時期であることに由来します。

 

 

走り梅雨

梅雨入り前の、雨が続く状態をいいます。

 

 

春雨(はるさめ)

春にしとしと降る雨のことです。桜の花が咲くころには、花を散らせるので「花散らしの雨」ともいわれます。

 【関連】 春雨の俳句

 

 

半夏雨(はんげあめ)

半夏生(はんげしょう=季節の区分けである雑節の一つ)の日に降る雨をいいます。かつては、この日の天気によってその年が豊作となるかどうかを占っていました。

 【参考】 半夏生とは?

 

 

一雨一度(ひとあめいちど)

一回雨が降ると 1℃気温が下がっていくという意味で、秋の深まりを表現する言葉です。

 

 

百穀春雨/春雨百穀(ひゃっこくはるさめ/はるさめひゃっこく)

農作物の成長する時期である春の雨のことを百穀春雨、または春雨百穀といいます。

 

 

外待雨(ほまちあめ)

局地的な雨のことをいいます。

 

 

迎え梅雨(むかえづゆ)

梅雨の前の時期の雨で、まるで梅雨のように思えるものをいいます。

 

 

戻り梅雨

梅雨明けするころに再びやってくる長雨のことで、前出の帰り梅雨と同義です。

 

 

遣らずの雨

訪ねてきた人が帰るのを引き止めるかのように降り出す雨のことをいいます。

 

 

緑雨(りょくう)

新緑のころに降る雨の意です。

 

 

私雨(わたくしあめ)

限られた地域だけに降る雨のことです。前出の外待雨と同義です。

雨の公園

 

 

雨の降り方の表現

雨の降り方を表わす言葉です。

表 現 雨の降り方、様子
ごうごう とても激しい様子
こんこん つきない様子
ざあざあ 激しい様子
ざんざん 激しい様子
しとしと 静かな様子
蕭蕭(しょうしょう)と 物寂しく降っている場合
しょぼしょぼ 弱々しい様子
ばらばら 散らばりながら
ぱらぱら まばらな様子
ぽつぽつ 少しずつ
ぽつりぽつり 少しずつ途切れがちに
綿々と 長く降り続いている場合

 

【俳 句】

 ゆく春の雨ざんざんと夜半かな 日野草城

 汐干潟雨しとしとと暮かゝる 一茶

 しよぼしよぼと降るなら月を月をとも 上島鬼貫

 雛しまへばぽつぽつ雨や桜餅 阿部みどり女

 念仏踊ぽつりぽつりと花の雨 岸田稚魚

 

雨に濡れる木の実

 

 


 関 連 ペ ー ジ 


⇒ 雨のことわざ【一覧】

⇒ 雨の俳句を楽しむヒント

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⇒ 風の種類、風のつく言葉

⇒ 雪の種類、言葉、表現

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