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長編小説のおすすめ 5 -至高-

本を読む女性

時間があるときに長編小説を読んで、その世界にゆっくりと浸るのは楽しいものです。そして、気に入ったものを何度も繰り返して読むのも、また楽しいものです。

今回は、長編小説の中で「おすすめ」といえるようなものを 100集めることにしました。少しずつ更新していきますので、よろしければチェックしてみて下さい。

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長編小説のおすすめ 5/100

【更新中です】 φ (. .  )

 

夏草冬濤(なつぐさふゆなみ)

【作者】井上靖(いのうえ やすし)

【補足】作者の自伝的小説で、『しろばんば』に続くものです。『北の海』とあわせて三部作となっています。

【内容】主人公・洪作の旧制中学時代を描いたもので、戦前の静岡県沼津市が舞台です。詩を作ったり短歌を歌ったりする上級生たちとの交流が、とても生き生きとしていて魅力的です。

【私感】この小説を読むたびに、自分もこのような中学時代を送りたかったなという思いが浮かんできます。前作『しろばんば』の人物の再登場には、懐かしいような気持にさせられます。

 

 

敦煌(とんこう)

【作者】井上靖(いのうえ やすし)

【補足】1900年に中国甘粛省敦煌市近郊の莫高窟(ばっこうくつ)から発見された「敦煌文書」にまつわる歴史小説です。

【内容】中国・北宋の時代の西域の町・敦煌が舞台です。主人公の趙行徳(ちょう ぎょうとく)は居眠りによって科挙(かきょ)の最終試験に失敗してしまいます。その後西夏(せいか)へと向かい、戦いの中へ身を投じることになります。

【私感】主人公の運命を追っていくうちに、いつのまにか小説の世界観に引きずり込まれます。また、尉遅光(うつ ちこう)という貿易商人の逞しい生き様がとても魅力的です。

 

 

鉄鼠(てっそ)の檻(おり)

【作者】京極夏彦(きょうごく なつひこ)

【補足】分庫本では 1300ページを越える長編で、京極堂シリーズの一編です。この作品に関する妖怪は「鉄鼠」で、扱っているテーマは「禅」です。

【内容】箱根の山奥の寺院を舞台に、真冬の雪の中で連続殺人事件が起こります。

【私感】暇なお正月に一気に通読すると、この小説の雰囲気とピッタリ重なってたまりません。禅の「十牛圖」の解釈がとても興味深かったです。

長さを感じずに読み終えて、すぐにもう一度読み返したくなるような小説です。

 

 

金色夜叉(こんじきやしゃ)

【作者】尾崎紅葉(おざき こうよう)

【補足】明治時代の雅俗折衷体(がぞくせっちゅうたい)で書かれた小説で、作者が死去したことにより未完です。

【内容】許婚(いいなずけ)のお宮が富豪のもとへ嫁いでしまったことから、主人公の貫一(かんいち)は非常な高利貸しとなります。しかし、貫一には葛藤があり…

【私感】最初は読みづらさを感じるものの、ストーリー展開の面白さにつられて夢中になってしまいました。話の結末が気になり、未完であることが惜しまれる小説です。

 

 

行人(こうじん)

【作者】夏目漱石(なつめ そうせき)

【補足】『彼岸過迄(ひがんすうぎまで)』、『行人』、『こころ』の三作は、漱石の後期三部作と呼ばれています。

【内容】知識人が持つ不安や苦悩をテーマとした小説です。

【私感】主人公の二郎と嫂(あによめ)の直の関係が気になって、一気に読み終えました。「たいていの男は意気地なしね、いざとなると」と言う嫂が魅力的です。

 

 

 

 

 


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