『春の俳句』 ベスト30!【保存版】

白い桜の花と青空

俳句の素晴らしさには、いつも感心させられてしまいます。俳句は単に風景を写し取るだけでなく、そのときの心情までをも込めることができます。しかも、それがたったの 17文字で可能なのです。

そして、昔から現在に至るまでに多くの作品が生み出されてきました。それらに接して四季の趣きを味わうたびに、日本で暮らすことの喜びを感じることができます。

このページには、春のイメージを持った「春の俳句、春の句」を集めてみました。有名な俳句、名句も多く選びましたので、是非これらを鑑賞して春を感じてみてください。

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目次

春の俳句について

桜と菜の花と青空

  • 季語から分類すれば「春」でないものもありますが、私が春を想起する句を選んでいます。
  • 「字余り」、「字足らず」の句は選んでいません。
  • 並んでいる順番は、俳句の文字の五十音順です。

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春の俳句 ベスト30

 

朝夕に 雫のふとる このめ哉

【作者】加賀千代女(かがのちよじょ)

【季語】このめ(木の芽)

【私感】春の訪れを予感させる木の芽の成長は、見ていて楽しい気持ちにさせてくれます。

 

 

鶯の 笠おとしたる 椿かな

【作者】松尾芭蕉(まつお ばしょう)

【季語】椿

【私感】梅と鶯(うぐいす)を組み合わせた俳句は多くありますが、梅ではなく椿としたところに面白さを感じます。

 

 

鶯や 柳のうしろ 薮の前

【作者】松尾芭蕉

【季語】鶯

【私感】俳句を読んだ人に鶯の動きを想像させてしまう、まさに究極の 17文字といえるでしょう。

 

 

梅一輪 一輪ほどの あたたかさ

【作者】服部嵐雪(はっとり らんせつ)

【季語】梅

【私感】「梅」が冬を、「あたたかさ」が春を連想させ、季節が移り変わる頃の雰囲気を絶妙にとらえていると感じます。

 

 

梅が香に のっと日の出る 山路かな

【作者】松尾芭蕉

【季語】梅が香

【私感】「のっと」という表現が芭蕉ならではの擬態語であり、まず普通には出てこないのではないでしょうか。

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門松や おもへば一夜 三十年

【作者】松尾芭蕉

【季語】門松

【私感】門松で人生を振り返る、多くの人の共感を呼ぶ句といえるでしょう。また、門松などの新年に関する言葉には「春」を連想させるものがあります。

 

 

下萌に 明さあるごと 昼の月

【作者】原 石鼎(はら せきてい)

【季語】下萌(したもえ=地中から芽が出ること、また、その芽)

【私感】下萌という言葉からは優しさを感じます。

 

 

しばらくは 花の上なる 月夜かな

【作者】松尾芭蕉

【季語】花

【私感】「花」は一般的に桜と解釈されるかもしれませんが、他の花を想定しても成立するのが俳句の優れたところです。

夜桜と月

 

 

島々に 灯をともしけり 春の海

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【季語】春の海

【私感】夕刻、あるいは夜の「春の海」を詠んだ俳句は珍しく感じます。

 

 

白梅や ひと日南を あこがれぬ

【作者】石川啄木(いしかわ たくぼく)

【季語】梅

【私感】啄木の作品には、短歌と俳句のいずれにも忘れがたいものがあります。

 

 

手折らるる 人に薫るや 梅の花

【作者】加賀千代女

【季語】梅

【補足】「手折る(たおる)」は、手で花や枝などを折り取ることをいいます。

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笋の うんぷてんぷの 出所かな

【作者】小林一茶(こばやし いっさ)

【季語】笋(たけのこ)

【補足】うんぷてんぷ(運否天賦)とは「運命というものは天の定めによる」という意味で、「出所」の読みは「でどこ」です。

【私感】「うんぷてんぷ」という言葉を使うところに、一茶らしさがあるのではないでしょうか。

 

 

筍や 目黒の美人 ありやなし

【作者】正岡子規

【季語】筍(たけのこ)

【私感】東京・目黒の「筍飯(たけのこめし)」は、江戸時代からの名物でした。そして、筍を食べると顔のツヤがよくなって、美人になるともいわれていました。

 

 

近道へ 出てうれし野の 躑躅かな

【作者】与謝蕪村(よさ ぶそん)

【季語】躑躅(つつじ)

【私感】思いがけず、つつじに巡り合えた嬉しい心情が伝わってきます。

躑躅の花

 

 

菜の花や 月は東に 日は西に

【作者】与謝蕪村

【季語】菜の花

【私感】名作中の名作とされる俳句で、これを越える句を挙げるのは中々難しいことです。

 

 

長閑さや 垣間を覗く 山の僧

【作者】小林一茶

【季語】長閑(のどか)

【私感】僧侶の覗き見(のぞきみ)という行為に面白味が感じられます。

 

 

白桃や 莟(つぼみ)うるめる 枝の反り

【作者】芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ)

【季語】白桃

【私感】短編の名手・芥川龍之介の俳句として、一度読むと忘れがたいものです。

 

 

花の雲 鐘は上野か 浅草か

【作者】松尾芭蕉

【季語】花

【私感】懐かしい地名が含まれている句なので、私はとても親近感を覚えます。

満開の桜の花と青空

 

 

春草の 姿持たる 裾野かな

【作者】上嶋鬼貫(うえじま おにつら)

【季語】春草

 

 

春たちて まだ九日の 野山かな

【作者】松尾芭蕉

【季語】春たちて

【私感】「九日(ここのか)」が印象に残る句です。音読してみると、この語がとてもしっくりしています。

 

 

春立つや 昼の灯くらき 山社

【作者】正岡子規

【季語】春立つ

 

 

春の海 ひねもすのたり のたりかな

【作者】与謝蕪村

【季語】春の海

【私感】「のたり のたり」の繰り返しが、これ以上なく春らしさを醸し出しています。これも、普通には出てこない擬態語だろうと感心してしまいます。

 

 

春の夜は 桜に明けて しまひけり

【作者】松尾芭蕉

【季語】桜

【私感】「春の夜」と「桜」の取り合わせが、いやがうえにも情緒を引き出してくれます。

夜桜

 

 

春水や 四条五条の 橋の下

【作者】与謝蕪村

【季語】春水(はるみず)

【私感】「春水」という言葉から、優しい印象を受ける俳句です。

 

 

春もやや けしきととのう 月と梅

【作者】松尾芭蕉

【季語】春、梅の季重なり(きがさなり)

【私感】「月と梅」に取り合わせの妙を感じます。

 

 

百両の 石にもまけぬ つつじ哉(かな)

【作者】小林一茶

【季語】つつじ

【私感】「石にもまけぬ」という表現が、一茶らしさ全開といったところです。

 

 

古池や 蛙とびこむ 水の音

【作者】松尾芭蕉

【季語】蛙(かわず)

【私感】俳句の代名詞的な存在で、驚異的な作品といえるでしょう。

 

 

ほろほろと 山吹散るか 滝の音

【作者】松尾芭蕉

【季語】山吹

【私感】「ほろほろ」の表現が、才ある人ならではのものです。

 

 

枕べに ことしの春は 立ちにけり

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

【季語】春は立ち

【私感】「朝目覚めると、春が来ていたことにふと気が付いた」という自分の経験と重なる句です。

 

 

山路きて 何やらゆかし すみれ草

【作者】松尾芭蕉

【季語】すみれ草

【私感】何でもないような句に思えても、作ろうとしても作れないといった存在ではないでしょうか。

すみれ草

 

 

有名な俳人の俳句

有名な俳人の俳句は、こちらをご覧になってください。春・夏・秋・冬に分けて俳句を集めてあります。

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⇒ 与謝蕪村の俳句

⇒ 小林一茶の俳句

 

 

四季の俳句

他の季節の俳句は、こちらをご覧になってください。

⇒ 夏の俳句

⇒ 秋の俳句

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