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「亀鳴く」の俳句 30選 -かめなく-

並んで泳いでいる亀と鯉

亀は「浦島太郎」の物語や「ウサギとカメ」の話などでも親しみがあり、「鶴は千年 亀は万年」といわれるように長寿を象徴する縁起物としても人気があります。

そして俳句では、「亀鳴く」という季語として多くの俳人たちに取り上げられてきました。

このページには、「亀鳴く」が詠まれた俳句の中から 30句を選びました。亀がいる長閑(のどか)な光景が思い浮かぶようなものばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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目次

「亀鳴く」の俳句 30

亀の飾り物と金色の扇

「亀鳴く」「亀鳴いて」などが詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

なお、これらは俳句において春の季語として扱われます。

 

一日の 眠き時間よ 亀の鳴く

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

 

陰膳の 飯と一菜 亀鳴けり

【作者】長谷川双魚(はせがわ そうぎょ)

【補足】陰膳(かげぜん)とは、旅などに出た人の無事を祈って、留守宅の者が供える食膳のことをいいます。

 

亀鳴いて 心の流転 とめどなし

【作者】鈴木真砂女(すずき まさごじょ)

【補足】「流転」の読み方は「るてん(=一つの状態にとどまらずに、移り変わっていくこと)」です。

 

亀鳴きて 亭主は酒に どもりけり

【作者】内田百間(うちだ ひゃっけん)

【補足】百間は次の句も残しています。

亀鳴きて 貴君は酒に 吃りけり

 

亀鳴くと いへばすずろに 聞かれけり

【作者】岸田稚魚(きしだ ちぎょ)

【補足】「すずろ」とは、何となく心がそちらに傾く様子を表現する言葉です。

池の中の岩の上で鳴いているような亀

 

亀鳴くと 嘘をつきなる 俳人よ

【作者】村上鬼城(むらかみ きじょう)

 

亀鳴くと 詠ひし吾を なとがめそ

【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)

【補足】「詠ひし」「吾」の読み方は、それぞれ「うたいし」「われ」です。「とがめ」は「とがめるな、とがめないでくれ」という意味です。

 

亀鳴くと 句碑の裏側 のぞきゆく

【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)

 

亀鳴くと たばかりならぬ 月夜かな

【作者】富田木歩(とみた もっぽ)

【補足】「たばかる」とは「計略によってだます」ことをいいます。

 

亀鳴くや 足棒にして 古寺巡り

【作者】百合山羽公(ゆりやま うこう)

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亀鳴くや 子は親のみの ものならず

【作者】鈴木真砂女

 

亀鳴くや 掴みそこねし 運の果て

【作者】鈴木真砂女

【補足】「掴み」の読み方は「つかみ」です。

 

亀鳴くや 月暈を着て 沼の上

【作者】村上鬼城

【補足】月暈(つきがさ)とは、月のまわりに見える輪のような光のことです。

 

亀鳴くや 齢など数へ たくもなし

【作者】鈴木真砂女

【補足】「齢」の読み方は「とし」です。

 

亀鳴くや 土手に赤松 暮れ残り

【作者】内田百間

【補足】赤松(あかまつ)とは、木の皮が赤く、幹がまっすぐに伸びる松のことです。

赤松の木

赤 松

 

亀鳴くや 掌にころがして 煙管の火

【作者】永井龍男(ながい たつお)

【補足】「掌」「煙管」の読み方は、それぞれ「て」「きせる」です。

 

亀鳴くや 柱ラムプの 照返し

【作者】久保田万太郎(くぼた まんたろう)

【補足】「照返し」の読み方は「てりかえし」です。

 

亀鳴くや 母を愛する 齢にて

【作者】岸田稚魚

【補足】「齢」の読み方は「よわい(=年、年齢)」です。

 

亀鳴くや 人に魔のさす ときのあり

【作者】鈴木真砂女

 

亀鳴くや 独りとなれば 意地も抜け

【作者】鈴木真砂女

芝生の上を歩いている子亀

 

亀鳴くや 皆愚かなる 村のもの

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

 

亀鳴くや 夢に通へと 枕打ち

【作者】 鈴木真砂女

 

亀鳴くや 夢は淋しき 池の縁

【作者】内田百間

 

生命線 長きを亀に 鳴かれけり

【作者】鈴木真砂女

 

大丈夫 づくめの話 亀が鳴く

【作者】永井龍男

連なって斜めの木を登る三匹の亀

 

つぶやきを 亀に移して 鳴かせけり

【作者】鈴木真砂女

 

湯治して 一人は亀が 鳴くと言ふ

【作者】阿波野青畝

【補足】「湯治」の読み方は「とうじ(=温泉に入って療養すること)」です。

 

ほぎごころ この古池の 亀も鳴き

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

【補足】「ほぎごころ」とは「祝う思い・気持ち(祝ぎ心)」という意味です。

 

祠の戸 開きぬと亀の 鳴くならん

【作者】阿波野青畝

【補足】(ほこら)とは、神様をまつった小さな建物のことです。

 

夜々月の 痩せゆくと亀 鳴きにけり

【作者】鈴木真砂女

【補足】夜々(よよ)とは、「毎晩、夜ごと」の意味です。

夜空に輝く三日月

 

 

亀の鳴き声と季語

上記の俳句にみられるように、「亀鳴く」は春の季語として多くの句に詠み込まれています。

これは、鎌倉時代の後期に成立した『夫木和歌抄(ふぼくわかしょう)』に収められている次の歌に由来するといわれています。

川越の をちの田中の夕闇に 何ぞと聞けば亀のなくなり

 (藤原為家:ふじわらのためいえ)

また、「亀の鳴き声はお経のように聞こえる」という意味合いの「亀の看経(かんきん)」という言葉もあります。

しかし、亀には声帯などを持たないので、実際に鳴くことはないとされています。

亀鳴くごとき呼吸音咽喉にあり

森 澄雄(もり すみお)のこの句のように、亀の呼吸、呼吸とともに発した音が鳴き声のように感じられるので、それを見立てた季語として定着したものといえるでしょう。

なお、俳句で「亀の子」とした場合は夏の季語となります。

 


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