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こけしの由来と意味、種類についてまとめてみました

こけしのイラスト

こけしの収集が第○次ブームといわれたり、「こけし女子」という言葉ができたり、海外からの旅行者のお土産に引っ張りだこなど、こけしの人気には驚くべきものがあります。

私が子供の頃、家にはかなりの数のコケシがありました。やはり旅行のお土産に買ったり、人からもらったりもするので、少しずつ増えていた気がします。

しかし、よくよく考えてみると、こけしの持つ意味や由来などは、以外にわからないのではないでしょうか。

そこで、これらを少し詳しくみていくことにしましょう。

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こけしの由来と意味

こけしが誕生したのは江戸時代の終わり頃のことで、東北地方の温泉地での土産物(みやげもの)としてでした。

当時は国民の 9割ほどが農民でしたが、寒冷な東北地方の人々にとって、湯治(とうじ)は大事な行事といえるものでした。

真冬の「寒冬至」、田植えが終わった後の「泥落とし湯治」、夏の「土用の丑湯治」などの習慣があり、それが次第に定着していくなかで、こけしが生まれたのです。。

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当初のこけしとは、子供が握れる程度の小ぶりなもの、つまりおもちゃとしての役割を持っていました。

女の子が「ままごと」をする際には、こけし人形として活躍していました。

このような、おもちゃとしてのこけしは、明治時代の終わり頃まで最盛を誇りました。

 

やがて大正時代になると、おもちゃの材質も従来の木以外に、セルロイド、ブリキといった新しい物があらわれてきました。

そして、おもちゃの主体がこけしから、それらのものへと移っていったのです。

その一方で、こけしを鑑賞物として収集する大人が増えてきました。

やがて、こけしは子供のおもちゃから、大人の鑑賞物へと変貌を遂げることになりました。

こけしのイラスト

 

こけしの名称に関しては、地域によって様々なものがあります。そのいくつかを挙げてみましょう。

  • きでこ
  • でころこ
  • でくのぼう
  • きぼこ
  • ほうこ
  • こげほうこ
  • こげす
  • けしにんぎょう

また、漢字で「こけし」を表す場合にも、次のようなものがありました。

  • 小芥子
  • 木芥子
  • 木形子
  • 木削子
  • 木牌子
  • 古け志

このような名称や表記に対して、1939年(昭和14年)8月に鳴子温泉で開かれた全国こけし大会で、「こけし」という仮名書きに統一すべきだという決議がありました。

このような経緯の影響もあってか、現在は「こけし」、あるいは「コケシ」とするのが一般的になりました。

 

なお、こけしの由来が「子消し」、「子化身」とするものがあります。

これは、裏付けとなる文献も確認されていないことから、俗説の域を出ないとする評価が一般的です。

むしろ有力なのは、「木で作った芥子人形(けしにんぎょう)」を由来とする説です。なお、芥子人形とは江戸時代に流行した木彫りの豆人形のことです。

私も、この説が一番無理がなくて自然だと考えています。

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こけしの種類

こけしは、「伝統こけし」と「新型こけし」に分類することができます。

伝統こけしとは、従来の形式を守ってつくられるものです。また新型こけしとは、伝統こけしを基本としながらも、独自の道を歩んできたこけしです。

さらに、伝統こけしは産地等によって、いくつかの系統に分類されます。一般的に分類されている系統について、みていきましょう。

 

津軽系

青森県の温湯(ぬるゆ)温泉、大鰐(おおわに)温泉が主な産地です。

ロクロ線の模様が特徴的で、胴体にはねぶたの模様や花などが描かれます。

 

木地山系

秋田県の木地山(きじやま)が主な産地です。

前髪と鬢(びん)、赤い飾りが特徴です。胴体は、梅鉢模様の前垂れ姿が有名で、菊の花や縦縞の模様も絵付けされています。

 

南部系

岩手県の花巻温泉、盛岡が主な産地です。

おしゃぶりとして作られたキナキナから発展したものといわれています。

 

弥治郎系

宮城県の弥治郎(やじろう)が主な産地です。

頭部に描かれた数色の輪が特徴です。

 

遠刈田系

宮城県の遠刈田(とおがった)温泉が主な産地です。

特徴は、頭部の「てがら」という赤い髪飾りと、額から頬のあたりまでに描かれる赤い放射状の模様です。

 

鳴子系

宮城県の鳴子(なるこ)温泉が主な産地です。

頭部を回すと音が鳴るのを特徴とします。胴体に菊の花を描いたものが多くみられます。

あっという間に出来上がりますね!

作並系

宮城県の作並(さくなみ)温泉や仙台市、山形県の山形市が主な産地です。

頭部の赤い輪の飾りと、胴体の上下のロクロ線の間に描かれた菊の模様に特徴があります。

 

蔵王高湯系

山形県の蔵王(ざおう)温泉が主な産地です。

頭部に赤い放射状の飾りが描かれたもの、おかっぱ頭のものが特徴です。

 

肘折系

山形県の肘折(ひじおり)温泉が主な産地です。

頭部に赤い放射状の飾りが描かれたもの、おかっぱ頭のものが特徴です。胴体の模様には、菊の模様が多く見られます。

 

土湯系

福島県の土湯(つちゆ)温泉、飯坂(いいざか)温泉が主な産地です。

頭部に「蛇の目」の黒い輪を、前髪と鬢の間に「かせ」という赤い髪飾りを描くのが特徴です。

 

 

日本三大こけしコンクール

こけしの発祥の地である東北地方では、毎年こけしにまつわるコンクールや祭りが開催されています。

そのうちで、日本三大コンクールといわれるものをみてみましょう。

 

全国こけし祭り

【開催地】宮城県大崎市(鳴子温泉郷)

【開催日】9月第1 金・土・日

【歴史】1948年~

※「張りぼてこけし」が練り歩くフェスティバルパレードがあります。

 

全日本こけしコンクール

【開催地】宮城県白石市

【開催日】5月3日~5日

【歴史】1959年~

※最高賞として、内閣総理大臣賞が授与されます。

 

みちのくこけしまつり

【開催地】山形県山形市

【開催日】秋以降の土日

【歴史】1981年~

※伝統こけし・木地玩具の展示、即売、工人による実演などがあります。

 

 

まとめ

  • こけしが生まれたのは江戸時代の末期で、子供のおもちゃという役割を持ったものでした。
  • こけしの名称、表記には様々なものがありましたが、1939年(昭和14年)の全国こけし大会での決議以降、「こけし」に収束していったと考えられます。
  • こけしの語源に関しては、「木で作った芥子人形(けしにんぎょう)」に由来するとする説が有力です。
  • 伝統こけしは、産地等によって10ほどの系統に分類されます。

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