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紅葉(もみじ)の俳句 40選  -錦秋-

紅葉

桜が春の代名詞のような存在であるのに対し、紅葉(もみじ)は秋の風物詩の代表格といえるでしょう。

そして、紅葉は古くから文学に取り上げられ、俳句においては季語として数多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、紅葉の俳句と呼ぶにふさわしいものを集めました。秋の美しい風景の中の紅葉が目に浮かぶような俳句ばかりですので、是非チェックしてみて下さい。

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目次

紅葉の俳句について

紅葉について詠んだもの、「紅葉」が含まれているものを選び、句の先頭の文字によって五十音順に並べました。

なお、俳句において「紅葉」は秋の季語です。

 

 

紅葉の俳句 40選

 

阿賀川も 紅葉も下に 見ゆるなり

【作者】河東碧梧桐(かわひがし へきごとう)

【補足】阿賀川(あがのがわ)は源流が福島、群馬にあり、新潟を流れて日本海に注ぐ川です。

 

 

雨あとの 石あらはなる 坂紅葉

【作者】松本たかし

能楽師の家に生まれましたが、病気のために能を断念し、高浜虚子(たかはま きょし)に師事して俳句創作を行ないました。

 

 

雨晴れて きて対岸の 紅葉山

【補足】星野立子(ほしの たつこ)

高浜虚子に師事しました。虚子の次女です。

 

 

幾色の 紅葉の丘に 照る日あり

【作者】及川 貞(おいかわ てい)

水原秋櫻子(みずはら しゅうおうし)の指導も受けた女流俳人です。

 

 

いただきの 一枚さわぐ 紅葉かな

【作者】前田普羅(まえだ ふら)

高浜虚子に師事しました。

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一枚の 濃紫せる 紅葉あり

【作者】竹下しづの女

高浜虚子、吉岡禅寺洞(よしおか ぜんじどう)に師事しました。

 

 

いつしかに ふじも暮けり 夕紅葉

【作者】正岡子規(まさおか しき)

正岡子規は俳句のみならず、短歌、詩、小説、随筆、評論など、幅広い創作活動を行ないました。

 

 

一片の 紅葉を拾ふ 富士の下

【作者】富安風生(とみやす ふうせい)

高浜虚子に師事しました。

 

 

岩畳を ながるゝ水に 紅葉かな

【作者】原 石鼎(はら せきてい)

高浜虚子に師事しました。

 

 

裏山の 日なき紅葉に 下りけり

【作者】高野素十(たかの すじゅう)

高浜虚子に師事しました。

黄葉と黄葉

 

 

枝々を 透きて日の照る 紅葉かな

【作者】久保田万太郎(くぼた まんたろう)

岡本松浜(おかもと しょうひん)、松根東洋城(まつね とうようじょう)に師事しました。

 

 

遠足の 子等に交りて 紅葉山

【作者】星野立子

 

 

大紅葉 燃え上らんと しつつあり

【作者】高浜虚子

正岡子規から「虚子」の号を授かりました。この名前は本名の「清(きよし)」に由来するもので、虚子は男性です。

 

 

かくれては 現る別の 初紅葉

【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)

高浜虚子に師事しました。

 

 

黄なる葉の 日含みやすき 紅葉かな

【作者】原 石鼎

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くたぶれて 紅葉を仰ぐ ゆふまぐれ

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

高浜虚子に俳句を学んでいます。

 

 

雲の下 すすけ銅山 紅葉せり

【作者】平畑静塔(ひらはた せいとう)

 

 

このもより かのも色こき 紅葉哉

【作者】与謝蕪村(よさ ぶそん)

早野巴人(はやの はじん)に師事して俳諧を学びました。

 

 

さまざまの 紅葉の山の 重なりて

【作者】星野立子

様々な色のもみじ

 

 

沙羅双樹 時を同じく 紅葉して

【作者】山口誓子(やまぐち せいし)

【補足】沙羅双樹(さらそうじゅ)は、日本では無常の象徴とされている植物です。この名前は、お釈迦様が二本並んだ沙羅の木の下で入滅したことに由来します。

 

 

山門に 赫(かく)と日浮ぶ 紅葉かな

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)

高浜虚子に師事しました。

 

 

芝踏むや そこに紅葉 燃え立ちぬ

【作者】長谷川かな女

 

 

白きもの 振りゐる見ゆる 紅葉山

【作者】星野立子

 

 

佇ちよれば 湯けむりなびく 紅葉かな

【作者】杉田久女(すぎた ひさじょ)

高浜虚子に師事しました。

 

 

たづぬとて 紅葉の山の ただかたへ

【作者】中村汀女(なかむら ていじょ)

汀女は杉田久女に憧れていて、ファンレターを出したことがあります。

 

 

一きわ赤いお寺の紅葉

【作者】種田山頭火(たねだ さんとうか)

荻原井泉水(おぎわら せいせんすい)の門下でした。

 

 

人毎(ごと)の 口に有也(あるなり) したもみぢ

【作者】松尾芭蕉(まつお ばしょう)

【補足】「したもみぢ」とは、下葉(したば)が紅葉したものをいいます。

下葉の紅葉

 

 

日に焦げて 上葉ばかりの 紅葉かな

【作者】西山泊雲(にしやま はくうん)

高浜虚子に師事しました。

 

 

古寺に 灯のともりたる 紅葉哉

【作者】正岡子規

 

 

毛氈を 敷けば雨降る 紅葉かな

【作者】野村喜舟(のむら きしゅう)

松根東洋城に師事しました。

 

 

紅葉雨 鎧の武者の とほき世を

【作者】三橋鷹女(みつはし たかじょ)

原 石鼎に師事しました。

 

 

紅葉して しばし日の照る 谷間かな

【作者】村上鬼城(むらかみ きじょう)

正岡子規、高浜虚子から俳句を学びました。

 

 

紅葉して 寺あるさまの 梢かな

【作者】与謝蕪村

 

 

紅葉照り 伐折羅大将 生きてをる

【作者】阿波野青畝

【補足】伐折羅(ばさら)大将とは、十二神将(じゅうにしんしょう=仏教の信仰対象の天部の神々)に数えられる武神です。

 

 

山裾に 寺をかためて 紅葉かな

【作者】阿波野青畝

紅葉の間から見える山寺

 

 

山の雨 案内の恨む 紅葉かな

【作者】夏目漱石(なつめ そうせき)

漱石は正岡子規と交流があり、「漱石」というペンネームは子規から譲り受けたものです。

 

 

山紅葉 明けて一天 瑠璃なりき

【作者】水原秋櫻子

高浜虚子に師事しました。

 

 

夕紅葉 谷残虹の 消かかる

【作者】小林一茶(こばやし いっさ)

小林竹阿(こばやし ちくあ=二六庵 竹阿:にろくあん ちくあ)に師事しました。

 

 

夕紅葉 我が杖月の かげをひき

【作者】川端茅舎(かわばた ぼうしゃ)

高浜虚子に師事しました。

 

 

渡り来し 橋を真下や 紅葉茶屋

【作者】富安風生

 


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