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紅葉の短歌・和歌 20選 -もみじ-

黄葉

秋の風物詩のなかでも、紅葉(もみじ)は秋の代名詞ともいえる存在です。

色とりどりに秋を飾っていたかと思うと、やがて散ってしまう紅葉は、古くから歌に多く詠まれてきました。

このページには、秋の紅葉の風景が浮かんでくるような短歌と和歌を集めましたので、是非とも鑑賞してみて下さい。

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目次

紅葉の短歌 10

まず、近代(明治)以降の歌で、紅葉にまつわるものをみていきましょう。

 

青空に いかよふ山の中つへに 緋の雲たてり千重のもみぢ葉 

【作者】伊藤左千夫(いとう さちお)

 

 

あらし山 ふもとの寺のかねの音に 暮るる紅葉のかげぞさびしき 

【作者】樋口一葉(ひぐち いちよう)

 

 

入りつ日は つひに染めつつ一めんに 谷の紅葉に燃え付きにけり 

【作者】中村憲吉(なかむら けんきち)

 

 

うつそみは 常なけれども山川に 映ゆる紅葉をうれしみにけり 

【作者】斎藤茂吉(さいとう もきち)

 

 

嬉しくも ひとりおくれて見つるかな 夕日に匂ふ山のもみぢ葉 

【作者】樋口一葉

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くれなゐの 濃染のもみぢ遠くより 見つつ来りていま近づきぬ 

【作者】斎藤茂吉

 

 

滝つぼの 岩間たひろみ青淀に もみぢ葉ちりてうづまき流る 

【作者】伊藤左千夫

 

 

宮島の 紅葉が谷は秋闌(た)けて 紅葉踏み分け鹿の来る見ゆ 

【作者】正岡子規(まさおか しき)

 

 

もみぢ葉の いてりあかるき谷かげの 岩間どよもし水おちたぎつ 

【作者】伊藤左千夫

 

 

湯のやどの よるのねむりはもみぢ葉の 夢など見つつねむりけるかも 

【作者】齋藤茂吉

紅葉と障子

 

 

紅葉の和歌 10

次に、近代(明治)以前の歌で、紅葉にまつわるものをみていきましょう。

なお、三十六歌仙については、こちらのページをご覧になってください。

⇒ 三十六歌仙とは?

 

秋霧の 峰にも尾にもたつ山は 紅葉の錦たまらざりけり 

【作者】大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ)

【補足】平安時代前期の歌人・貴族で、三十六歌仙(さんじゅうろっかせん)の一人です。

 

 

秋くれて ふかき紅葉は山ひめの そめける色のかざりなりけり 

【作者】藤原定家(ふじわらのさだいえ)

【補足】鎌倉時代初期の歌人・公家で、小倉百人一首の撰者です。

 

 

秋の夜に 雨と聞えて降る物は 風にしたがふ紅葉なりけり 

【作者】紀貫之(きのつらゆき)

【補足】平安時代前期の歌人・貴族で、三十六歌仙の一人です。

 

 

秋山に もみつ木の葉のうつりなば さらにや秋を見まく欲りせむ 

【作者】山前王(やまくまのおおきみ)

【補足】飛鳥時代から奈良時代にかけての皇族で、天武天皇(てんむてんのう)の孫です。

 

 

奥山に 紅葉踏みわけ鳴く鹿の 声きく時ぞ秋は悲しき 

【作者】猿丸大夫(さるまるだゆう、さるまるのたいふ)

【補足】生没年が不明で、実在を疑う説もあります。三十六歌仙の一人です。

 

 

風ふけば 落つるもみぢば水きよみ ちらぬ影さへ底に見えつつ 

【作者】凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

【補足】平安時代前期の歌人で、三十六歌仙の一人です。

 

 

白つゆは ことにおかぬをいかなれば うすく濃く染む山のもみぢば 

【作者】良寛(りょうかん)

【補足】江戸時代後期の歌人・僧侶です。次の俳諧も良寛が詠んだものです。

うらをみせ おもてを見せて ちるもみじ

 

 

ふるさとは まだ遠けれどもみぢばの 色に心のとまりぬるかな 

【作者】藤原兼房(ふじわらのかねふさ)

【補足】平安時代中期の歌人・貴族です。

 

 

もみぢ葉に 月のひかりをさしそへて これや赤地のにしきなるらん 

【作者】後白河院(ごしらかわいん)

【補足】平安時代末期の第77代天皇です。

 

 

もみぢ葉の 散りゆくかたを尋ぬれば 秋もあらしの声のみぞする 

【作者】崇徳院(すとくいん)

【補足】平安時代後期の第75代天皇です。

赤い紅葉の葉

 


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⇒ 紅葉の俳句 30選

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