中島敦の作品 21【一覧】

中国の桂林の風景

中島敦(なかじま あつし)の作品の中では、『山月記』がよく知られているかもしれません。

この作品を収録している国語の教科書は多いため、接したことがある人は相当数になるでしょう。

しかし、中島は芥川賞の候補となる作品も創作しているように、『山月記』以外の小説にも質が高いものが数多く存在します。

このページでは中島敦の小説を 21選んで、執筆されたと考えられる順番に並べました。もし未読で気になるものがありましたら、是非読んでみることをお勧めします。

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中島敦の作品 21

 

斗南先生

[となんせんせい]

作中の「彼(三造)」は中島本人、「伯父(斗南先生)」は中島の伯父がモデルとなった小説です。

収録された作品集の付記には「創作のつもりではなく、一つの私記としてかかれたもの」と記載されています。

 

 

北方行

[ほっぽうこう]

未完成の作品であり、部分的に他の短編小説に使用されています。

本作にも「三造」という人物が登場し、中島の私小説的な存在です。

 

 

かめれおん日記

女学校の教師である「私」が主人公で、中島は実際に教職に就いていた時期がありました。

幼い頃、私は、世界は自分を除く外みんな狐が化けているのではないかと疑つたことがある。
父も母も含めて、世界凡てが自分を欺すために出来ているのではないかと。
そして何時かは何かの途端に此の魔術の解かれる瞬間が来るのではないかと。


 『かめれおん日記』より一部抜粋

 

 

虎狩

[とらがり]

一人の友と行った虎狩などの少年時代の思い出、そして十数年後の再会を描いた作品です。

 

 

狼疾記

[ろうしつき]

この作品の主人公も「三造」であり、前出の『北方行』と共通する点がみられます。

中国風の街路灯

 

 

悟浄歎異 -沙門悟浄の手記-

[ごじょうたんに]

中国の伝奇小説『西遊記(さいゆうき)』の沙悟浄(さごじょう)を主人公とした作品です。

 

 

光と風と夢

『宝島』『ジキル博士とハイド氏』などで知られる小説家・スティーブンソンの、南国サモアにおける晩年を描いた長編小説です。

この作品は第15回・芥川賞の候補になりましたが、受賞には至りませんでした。

 

 

山月記

[さんげつき]

多くの国語の教科書に収録されている作品で、中島の代表作的な存在となっています。

関連ページ:山月記のあらすじと作者について

山と月

 

 

狐憑

[きつねつき]

はるか昔の、湖上で生活する部落を舞台とした作品です。

 

 

木乃伊

[みいら]

エジプト侵攻中のペルシアの武将を主人公とした作品です。

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文字禍

[もじか]

紀元前のアッシリヤを舞台とした小説です。

なお、『山月記』『文字禍』の 2作品が「古譚(こたん=古い話の意)」と題して文芸誌『文学界』に掲載されました。

 

 

悟浄出世

[ごじょうしゅっせ]

悟浄歎異と同様に、『西遊記』の沙悟浄を主人公とした作品です。

 

 

幸福

『幸福』『夫婦』『雞』の三篇は「南島譚」と題されています。

(また、他の作品も収録した単行本のタイトルも「南島譚」です)

昼間の劇しい労働も苛酷な待遇も最早彼に嘆声を洩らさせることはない。
賢い諦めの言葉を自らに言って聞かせる必要もなくなった。
夜の楽しさを思えば、昼間の辛労の如き、ものの数ではなかったからである。
一日の辛い仕事に疲れ果てても、彼は世にも嬉しげな微笑を浮べつつ、栄燿栄華の夢を見るために、柱の折れかかった汚ない寝床へと急ぐのであった。


 『幸福』より一部抜粋

 

 

夫婦

 

 

[とり]

パラオの風景

 

 

盈虚

[えいきょ]

紀元前の中国・衛(えい)を舞台とした作品です。

 

 

牛人

[ぎゅうじん]

この作品も、紀元前の中国・魯(ろ)が舞台となっています。

 

 

妖氛録

[ようふんろく]

紀元前の中国・陳の絶世の美女である夏姫(かき)をめぐる物語です。

つくり物のように静かな顔に、時として、不意に、燃えるような華やかさの動き出すことがある。
雪白の冷たい石龕の内に急に灯がともされたように、耳朶は見る見る上気して、紅玉色に透り、漆黒の眸子は妖しい潤いに光って来る。
内に灯のともっている間だけ、此の女は世の常の女ではなくなる。
斯うした時の此の女を見た少数の男だけが、世の常ならぬ愚かさに我をも忘れるものらしい。


 『妖氛録』より一部抜粋

 

 

弟子

[ていし]

孔子(こうし、弟子たちとの語録をまとめたのが『論語(ろんご)』)の門弟・子路(しろ)を主人公とした作品で、舞台は前述の「牛人」と同時代です。

 

 

李陵

[りりょう]

紀元前の中国・前漢(ぜんかん)の李陵(りりょう:将軍)を主人公とした作品です。

中国の庭園

 

 

名人伝

[めいじんでん]

紀元前の中国・趙(ちょう)が舞台で、天下第一の弓の名人になろうとした男の物語です。

 

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