恋愛の俳句 20選 -甘美-

紫色の桜草の花

和歌や短歌であれば、恋愛に関して詠まれたものは数多くあります。

では、俳句においてはどうでしょうか。17文字に恋の感情を込めて詠むのは難しいようにも思えます。しかし、探してみると恋愛の句も多く詠まれていることがわかります。

このページでは、「恋愛の俳句」と呼ぶにふさわしいものを集めてみました。これらはいずれもが、恋をしているときの気持ちの高まりを感じさせてくれる素晴らしいものなので、是非ともじっくりと鑑賞してみて下さい。

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恋愛の俳句 20

 

羨まし 思ひ切る時 猫の恋

【季語】猫の恋 - 春

【作者】越智越人(おち えつじん)

【補足】

越人は蕉門十哲(しょうもんじってつ=松尾芭蕉の弟子の中でも特に優れた者 10人)の一人です。

 

 

掛けて又 戀は洩さし 青簾

【季語】簾 - 夏

【作者】飯島吐月(いいじま とげつ)

【補足】

次の句が吐月の辞世の句といわれています。

残すべき はもなき秋や 蝉のから

 

 

掛香や 心ときめく 行違い 

【季語】掛香 - 夏

【作者】蓑田卯七(みのだ うしち)

【補足】

掛香(かけこう)とは、白檀(びゃくだん)、丁子(ちょうじ)などの香料を袋に入れて柱などに掛けることをいいます。

 

 

枯野路に 影かさなりて 別れけり

【季語】枯野 - 冬

【作者】杉田久女(すぎた ひさじょ)

星の花

 

 

君来ねば 梅白く只 月白し

【季語】梅白く - 春

【作者】吉川五明(きっかわ ごめい)

 

 

伽羅焚て 君を留むる 朧かな

【季語】朧(おぼろ) - 春

【作者】夏目漱石(なつめ そうせき)

【補足】

伽羅(きゃら)は香(こう)の一種です。

 

 

戀君に 歌書き贈る 扇かな

【季語】扇 - 夏

【作者】江口孤月(えぐち こげつ)

 

 

香水や 身に知り初めし 戀衣

【季語】香水 - 夏

【作者】藤井竹外(ふじい ちくがい)

【補足】

戀衣(こいごろも、こいぎぬ)とは、心から離れることのない恋の感情を「衣(ころも)」に例えたものです。

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誰やらが 姿に似たり 今朝の春

【季語】今朝の春 - 春

【作者】松尾芭蕉(まつお ばしょう)

 

 

妻にもと 幾人思ふ 櫻狩  

【季語】櫻狩 - 春

【作者】小川破笠(おがわ はりつ、はりゅう)

【補足】

櫻狩(さくらがり)は「花見」とほぼ同義です。

 

 

虹たちて 忽ち君の 在る如し

【季語】虹 - 夏

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

【補足】「忽ち」の読みは「たちまち」です。

 

 

初戀や 燈籠に寄する 顔と顔

【季語】燈籠 - 秋

【作者】炭 太祇(たん たいぎ)

燈籠と桜の花

 

 

春雨の 衣桁に重し 戀衣

【季語】春雨 - 春

【作者】高浜虚子

【補足】

衣桁(いこう)とは、部屋内で衣類などを掛けておくための道具です。

 

 

春の戀 短夜なれぬ 恨みかな 

【季語】春の戀 - 春、短夜 - 夏

【作者】西村定雅(にしむら ていが)

 

 

春の野に 心ある人の 素顔かな

【季語】春の野 - 春

【作者】斯波園女(しば そのめ)

 

 

鞦韆は 漕ぐべし愛は 奪ふべし

【季語】鞦韆 - 春

【作者】三橋鷹女(みつはし たかじょ)

【補足】鞦韆(しゅうせん=秋千とも表記)とは「ブランコ」のことで、「ふらここ」「ふらんど」「ゆさわり」なども同義語です。

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物涼し 春日の巫女の 眼に惚れた

【季語】涼し - 夏

【作者】正岡子規(まさおか しき)

 

 

夕顔や 人待つ女 見付けたり

【季語】夕顔 - 夏

【作者】横井也有(よこい やゆう)

 

 

雪はげし 抱かれて息の つまりしこと

【季語】雪 - 冬

【作者】橋本多佳子(はしもと たかこ)

 

 

我戀よ 目も鼻もなき 花の色

【季語】花 - 春

【作者】服部嵐雪(はっとり らんせつ)

 

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