天地無用の意味には注意しましょう!

天地無用の箱の中の猫

宅配便の荷物などで見かける『天地無用』という言葉は、紛らわしい点があるので間違った使い方をされることも多いようです。

この言葉は、使われている漢字の見た目の印象から、正反対の意味にも思えてしまうので注意が必要です。

このページでは、天地無用の正しい意味を確認して、使うときには迷うことがないようにしましょう。

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天地無用の意味は?

天地無用(てんちむよう)に関しては、正しい意味で使っている人が5割以上いるものの、間違った意味で使う人が3割近く、意味がわからない人が1割ほどいるという近年の調査もあるくらいです。

つまり、次の2つの意味で使われているということです。

【正しい】 上下を逆さまにしてはいけない 

【誤り】 上下を気にしなくてもよい

この 2つのうち、「上下を逆さまにしてはいけない!」というのが、天地無用の正しい意味です。

天地無用が使われるのは、荷物などの「注意書き」の場合が多く、わざわざ「上下を気にしなくていい」と付け加えることはないだろうと言われればそれまでなのですが…

天地無用のマーク

 

それでは何故、天地無用の意味が間違って使われるのでしょうか?

「天地」については、天は上にあるもの、地は下にあるもの、つまり「上下(じょうげ)」という理解をされるでしょうから、間違いは起こりません。

また、かつては「上下を逆にする」という意味の「天地する」という動詞が使われていました。

天地無用の意味が誤って使われる原因となっているのは、後半の「無用」の部分です。

無用には、大きく分けて次の2つの意味があります。

  1. してはならないこと
  2. 役に立たないこと、いらないこと

このうち、「天地無用」の場合は 1.の「してはならないこと」の意味で使われ、「天地(=上下)を逆にしてはいけない」ということになります。

「他言無用(たごんむよう)」「貼り紙無用」などとも同じ使われ方です。つまり、「禁止」の意味合いがあります。

しかし、無用の意味を 2.のように考えると、『天地無用=上下を気にすることはない』という誤った解釈をすることになります。ですから、これが間違った意味で使う原因となっているのです。

「心配無用」は 2.の意味で「心配などいらない」ということになり、これと同様に考えると、「天地無用」は「天地を気にしなくてもよい」という意味にも思えてしまいます。

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このような誤解を防ごうという配慮から、近年の「天地無用」の取り扱いは変化してきています。

かつては「天地無用」の文字だけが記載されていましたが、最近は様々な工夫がされています。いくつかの例を挙げてみましょう。

  • この面を上に ↑↑
  • 逆さま厳禁 ↑↑
  • This Side Up ↑↑
  • 天地無用 ↑↑
  • 上記を組み合わせたもの

このように、矢印のマーク ↑↑ が添えられるようになりました。郵便局でも、以前の「天地無用」のシール(赤地に白い字)は廃止されて、現在は「この面を上に 逆さま厳禁 ↑↑」というシールに変更されています。

「無用」の2文字によって、正反対の意味にもとらえられがちな「天地無用」ですが、正確に使っていきたいものです。

「この面を上に」のマーク

 

 

天地無用の由来、語源は?

天地無用は運送用語ともいわれることがありますが、由来や語源は何なのでしょうか。

これを明らかにするために調べたのですが、これだとハッキリ断定できるものはありませんでした。しかし、説としては次のようなものがあります。

  • 「天地混同無用」「天地反転無用」などの言葉を省略したもの
  • 「天を地に用いるなかれ」を省略したもの

「上下を逆さまにしてはいけない!」といったような長めのものを避けて、4文字に省略するのはよいでしょうが、その結果として誤解を生むようでは困ってしまいます。

むしろ、上の 6文字の熟語や、さらには「天地混同禁止」「天地反転厳禁」などとしたほうが間違いがないでしょう。

upと矢印のマーク

 

 

まとめ

  • 天地無用の正しい意味は「上下を逆さまにしてはいけない!」ということです。

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