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月見の俳句 25選 -つきみ-

盃の中の月

月見は日本でも古くから行なわれてきたもので、月を眺めて楽しむという何とも風流なものです。

そして、平安時代の貴族たちは池の水面や杯の中に映った月を見るというように、月を見るといっても空の月を直接見ることはしなかったともいわれています。

このページには、「月見の俳句」と呼ぶにふさわしいものを集めてみました。秋の名月が待ち遠しくなるようなものばかりなので、是非ともこれらを鑑賞してみて下さい。

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月見の俳句について

満月

「月見」をはじめとして、「観月」「十三夜」「後の月」などの季語が詠み込まれた句を集めて、先頭の文字の五十音順に並べました。

なお、月見については次のページにまとめましたので、よろしければご覧になってみてください。

【参考】 お月見の意味は?

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月見の俳句 25選

 

あさむつや 月見の旅の 明ばなれ

【作者】松尾芭蕉(まつお ばしょう)

【補足】「あさむつ」は、福井の地名「浅水」と「朝六つ=明け六つ:午前 6時頃」を掛けたものです。

 

 

観月や 高張立てて 百花園

【作者】高橋淡路女(たかはし あわじじょ)

【補足】観月(かんげつ)は月見と同義です。高張(たかはり)とは、長い竿の上部に取り付けて高く掲げる「高張提灯(たかはりちょうちん)」の略語です。

 

 

此秋は 膝に子のない 月見哉

【作者】上嶋鬼貫(うえじま おにつら)

【補足】鬼貫は松尾芭蕉とも交流があり、「東の芭蕉、西の鬼貫」と評されることもあります。「此」の読み方は「この」です。

 

 

十三夜 月はみるやと となりから

【作者】炭太祇(たん たいぎ)

【補足】十三夜(じゅうさんや)とは旧暦の 9月13日の夜のことで、十五夜(じゅうごや=旧暦 8月15日)に対するものです。

 

 

白々と 縁にさし来ぬ 後の月

【作者】前田普羅(まえだ ふら)

【補足】(えん)とは、縁側(えんがわ)のことです後(のち)の月とは、前の句の「十三夜」の月の別名です。

月に照らされた盃と葉

 

 

新藁の 円座に月の 客となる

【作者】大野林火(おおの りんか)

【補足】「新藁」の読みは「しんわら」で、円座(えんざ)は藁などで編んだ敷物のことです。また、多くの人が輪になって座ることも円座といいます。

 

 

年よりや 月を見るにも ナムアミダ

【作者】小林一茶(こばやし いっさ)

【補足】「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」は六字名号 (みょうごう) と称されています。一茶は次の句も詠んでいます。

   蠅一つ 打てはなむあみだ仏哉

 

 

賑やかに 障子開けたり 十三夜

【作者】星野立子(ほしの たつこ)

【補足】「賑やかに」の読み方は「にぎやかに」です。

 

 

ぬつぽりと 月見顔なる かがし哉

【作者】小林一茶

【補足】「かがし」とは案山子(かかし)のことです。古くには動物や魚の焼いたものを用いて田の雀を追い払ったことから、案山子の由来は「嗅がし(かがし)」であるともいわれています。

 

 

後の月 雲限りなく 湧く夜かな

【作者】高橋淡路女

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はろばろと 来て山高き 月見かな

【作者】吉武月二郎(よしたけ つきじろう)

【補足】「はろばろ(遥遥)」は「はるばる」と同じで、遠くからの意です。

 

 

人並に 畳の上の 月み哉

【作者】小林一茶

 

 

舟べりに 頬杖ついて 月見かな

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

【補足】次の句も青邨のものです。

   縁側の 一番端の 月見かな

 

 

名月は どこでながめん 草枕

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【補足】子規は次の句も残しています。

    名月や われは根岸の 四畳半

 

 

名月や あけはなちたる 大障子

【作者】久保田万太郎(くぼた まんたろう)

夕方の月と芒

 

 

名月や 雨戸を明て とんで出る

【作者】上嶋鬼貫

【補足】次も月を詠んだ鬼貫の句です。

   あすみちて 明日かける月の けふこそな

 

 

名月や 蟹のあゆみの 目は空に

【作者】高井几董(たかい きとう)

【補足】几董は次の句も残しました。

   名月や 朱雀の鬼神 たえて出ず

 

 

名月や 畳の上に 松の影

【作者】宝井其角(たからい きかく)

【補足】其角の句をもう一つ紹介します。

   名月や 竹を定むる むら雀

 

 

もうやまぬ 雨となりたる 月見かな

【作者】星野立子

 

 

山の花 こぼす句帖や 十三夜

【作者】長谷川かな女

 

 


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