卯月の俳句 25選  -うづき-

白い桜の花

4月になると寒さを感じる日もあるものの、めっきり春らしい陽気となってきます。

そして、俳句に「卯月」が詠み込まれたものは多くありますが、「曇り」や「仏」に関したものが多いように思われます。

このページには、卯月が詠み込まれた俳句の中から 25句を選びました。4月ならではの雰囲気に満ちたものばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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卯月の俳句 25

卯の花

「卯月」が詠まれた句を集め、俳句の文字の五十音順に並べました。

なお、卯月は俳句において夏の季語として扱われます。

 

あやめ黄に 卯月はものを 思ひもす

【作者】三橋鷹女(みつはし たかじょ)

 

生くことも 死もままならず 卯月空

【作者】阿部みどり女(あべ みどりじょ)

 

卯月来ぬ 自分に飽きて ゐる自分

【作者】三橋鷹女

 

卯月野の ほとけの親に あひに来し

【作者】西島麦南(にしじま ばくなん)

【補足】この句の前書きは「展墓帰郷」で、展墓(てんぼ)とは墓参りのことです。

 

卯月野や げんげん褪せて 水光る

【作者】青木月斗(あおき げっと)

【補足】「げんげん」はゲンゲ(紫雲英=マメ科ゲンゲ属の越年草)のことで、レンゲ(蓮華)、レンゲソウとも呼ばれます。「褪せて」の読み方は「あせて」です。

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卯月はや 筍固く なりにけり

【作者】野村喜舟(のむら きしゅう)

【補足】「筍」の読み方は「たけのこ」です。

 

卯の花や 誰が卯月より 此の曇り

【作者】立花北枝(たちばな ほくし)

 

麗かや 卯月の空の 軽気球

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

【補足】「麗らか」の読み方は「うららか」です。

 

一昨日の ことなりけるに 卯月寒

【作者】富安風生(とみやす ふうせい)

 

過去帳に 卯月の仏 殖えにけり

【作者】野村喜舟

【補足】過去帳(かこちょう)とは、故人の戒名・俗名・享年などを記しておくもので、仏具の一つです。

仏壇の装飾

 

蚊の居ると つぶやきそめし 卯月かな

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

 

草刈の 帯の赤きも 卯月かな

【作者】野村喜舟

 

椎茸の 山へ卯月の 水を引く

【作者】阿部みどり女

【補足】「椎茸」の読み方は「しいたけ」です。

 

仕入れたる 茄子の小さき 卯月かな

【作者】鈴木真砂女(すずき まさごじょ)

【補足】「茄子」の読み方は「なす」です。

 

四五日は 春にまけたる 卯月哉

【作者】正岡子規(まさおか しき)

白い桜草の花

 

島近し 卯月ぐもりの 日は殊に

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

【補足】「殊に」の読み方は「ことに」で、「とりわけ、特別」の意です。

 

師をしたふ こゝろに生くる 卯月かな

【作者】 飯田蛇笏(いいだ だこつ)

 

水虎鳴く 卯の花月の 夜明けかな

【作者】飯田蛇笏

【補足】水虎(すいこ)は、中国から伝わった水の妖怪の名前です。日本では河童(かっぱ)に似た妖怪とされています。

 

磧はしる 水筋多き 卯月かな

【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ) かわら せき

【補足】「磧」の読み方は「せき、かわら」です。

 

どんよりと 青葉にひかる 卯月哉

【作者】正岡子規

【補足】(かな)は、詠嘆や感動を表わします。

曇り空

 

はやり来る 羽織みじかき 卯月哉

【作者】立花北枝

 

冨士ひとり いよいよ白き 卯月哉

【作者】正岡子規

 

文弱の そしりに堪ふる 卯月かな

【作者】西島麦南

【補足】文弱(ぶんじゃく)とは、学問・文芸などにふけって弱々しいことを表現する言葉です。「そしり(謗り、誹り、譏り)」とは、「人のことを悪くいうこと、非難」という意味です。

 

水底の 草も花さく 卯月かな

【作者】桜井梅室(さくらい ばいしつ)

 

見舞花 尊む卯月 曇りかな

【作者】飯田蛇笏

【補足】「尊む」の読み方は「とうとむ、」たっとむ」です。

黄色い薔薇の花

 


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