弥生の俳句 25選  -やよい-

ピンク色の枝垂れ桜の花

3月になると寒さも少しずつ緩んできて、春の兆しが感じられることも増えてきます。

目にする風物も少しずつ彩りが豊かになり、心なしか浮き立つような気持にもなってきます。

このページには、弥生が詠み込まれた俳句の中から 25句を選びました。3月ならではの雰囲気に満ちたものばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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弥生の俳句 25

白い梅の花

「弥生」が詠まれた句を集め、俳句の文字の五十音順に並べました。

なお、弥生は俳句において春の季語として扱われます。

 

海も山も 弥生を待つて ゐたりけり

【作者】阿部みどり女(あべ みどりじょ)

 

かなしみに 溺れて生くる 弥生かな

【作者】西島麦南(にしじま ばくなん)

 

きさらぎを ぬけて弥生へ ものの影

【作者】桂 信子(かつら のぶこ)

【補足】きさらぎ(如月)は、旧暦 2月の別名です。

 

濃かに 弥生の雲の 流れけり

【作者】夏目漱石(なつめ そうせき)

【補足】濃か(こまやか)とは、密度が高いことを意味します。

 

桜ちる 弥生五日は 忘れまじ

【作者】宝井其角(たからい きかく)

【補足】「忘れまじ」は「忘れないだろう」の意と解します。

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椎ばかり 風冴ゆる弥生 夕べかな

【作者】富田木歩(とみた もっぽ)

【補足】「椎」の読み方は「しい」です。

 

すさましく 蝶の出て来る 弥生哉

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【補足】(かな)は、詠嘆や感動を表わします。

 

反りかへる 木の葉鰈や 弥生尽

【作者】前田普羅(まえだ ふら)

【補足】木の葉鰈(このはがれい)とは、小さなカレイ(魚)を重ねて干したものです。

 

大仏の 柱くぐるも 弥生かな

【作者】高桑闌更(たかくわ らんこう)

【補足】奈良・東大寺(とうだいじ)の大仏殿の柱には穴があいていて、「柱くぐり」に人気があります。

 

辻堂に 絵馬のふゑたる 弥生哉

【作者】正岡子規

【補足】辻堂(つじどう)とは、道端に建つ仏堂のことをいいます。

数多くの絵馬

 

妻や子に 看られて病める 弥生かな

【作者】吉武月二郎(よしたけ つきじろう)

【補足】「看られて」の読み方は「みられて」です。

 

時は弥生 書を売り山を 買はんずる

【作者】尾崎紅葉(おざき こうよう)

【補足】「買はんずる」は「買おう、買うつもりだ」という意思を意味しています。

 

ネクタイの 弥生の色を 撰みけり

【作者】野村喜舟(のむら きしゅう)

【補足】「撰み」の読み方は「えらみ」で、「選ぶ」と同じ意味です。

 

寝られぬを 恋ときかるゝ 弥生哉

【作者】正岡子規

【補足】子規は、中七の「恋ときかるゝ」を「恋ときかれん」とした句も残しています。

 

花咲くと 花散ると人や 弥生尽

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

【補足】弥生尽(やよいじん)とは、「弥生の末日」と言う意味です。

白い桜の花

 

花鳥に 病さだめし 弥生かな

【作者】川端茅舎(かわばた ぼうしゃ)

 

針のひく 糸の尾ながき 弥生かな

【作者】久保田万太郎(くぼた まんたろう)

 

春風の とり乱したる 弥生哉

【作者】正岡子規

 

春もはや 弥生となりて 老にけり

【作者】正岡子規

 

襖絵を 弥生なかばの 日が移る

【作者】水原秋桜子(みずはら しゅうおうし)

【補足】「襖絵」の読み方は「ふすまえ」です。

畳の間の襖絵

 

降りつづく 弥生半ばと なりにけり

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

 

群ら星の あちらこちらの 弥生かな

【作者】原 石鼎(はら せきてい)

【補足】「群ら星」の読み方は「むらぼし」です。

 

やみつきと なりて通ふや 弥生尽

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

 

弥生晴る 葛刈り来し 大原女

【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)

【補足】「葛」「大原女」の読み方は、それぞれ「かずら」「おおはらめ(おはらめ)」です。

 

友情に 悔を残さず 弥生尽く

【作者】阿部みどり女

白い桜の花と蕾

 


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