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ゆず(柚子)の俳句 30選

柚子の木

ゆず(柚子)は初夏に白い花が咲き、秋に黄色い実がなります。

その実の香りと薬効から、冬には柚子湯(ゆずゆ)に用いられます。また、古くから料理に欠かせない調味料の役割も果たしてきました。

ですから、ゆずは生活の中に取り入れられることが多く、とても馴染みの深い植物といえるでしょう。そして、俳句においても、多くの俳人たちによって詠み込まれてきました。

このページには、このゆずにまつわる俳句を集めました。ゆずの実の香りが思い起こされるような句ばかりですので、是非とも鑑賞してみてください。

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目次

ゆずの俳句 30選

 

荒壁や 柚子に梯子す 武者屋敷

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【補足】「梯子」の読みは「はしご」です。

 

 

いたつきも 久しくなりぬ 柚は黄に

【作者】夏目漱石(なつめ そうせき)

【補足】「いたつき」とは、病気のことです。

 

 

美しき 指の力よ 柚子しぼる

【作者】粟津松彩子(あわず しょうさいし)

 

 

うれしさよ 柚子にほふ湯に ずつぽりと

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

 

 

今日はしも 柚湯なりける 旅の宿

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

スノコの上のゆずの実

 

 

子籠の 柚の葉にのりし 匂ひ哉

【作者】宝井其角(たからい きかく)

【補足】子籠(こごもり)とは、「子籠り鮭」の略語で、塩漬けのサケの腹のに、サケの卵を入れたものをいいます。

 

 

精進日や 厨きよらに 柚の匂ひ

【作者】石川梧堂(いしかわ ごどう)

【補足】(くりや)とは、料理をする所(=台所)のことをいいます。

 

 

白々と 女沈める 柚湯かな

【作者】日野草城

 

 

吸物に いさゝか匂ふ 花柚かな

【作者】正岡子規

 

 

禅寺の 柚味噌ねらふや 白蔵主

【作者】正岡子規

【補足】白蔵主(はくぞうす)は、狐の姿をした妖怪の名前です。

 

 

騒然と 柚の香放てば 甲斐の国

【作者】飯田龍太(いいだ りゅうた)

 

 

旅びとに 斎の柚味噌や 高山寺

【作者】水原秋桜子(みずはら しゅうおうし)

【補足】(とき)とは、仏家で午前中にとる食事のことをいいます。

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寺の子や 手玉の如く 柚子をだし

【作者】波多野爽波(はたの そうは)

【補足】手玉(てだま)とは、子供が遊びに使う「お手玉」のことです。

 

 

土焼の 利休の前へ 柚みそ哉

【作者】小林一茶(こばやし いっさ)

 

 

残る日の 柚子湯がわけば すぐ失せぬ

【作者】水原秋櫻子

 

 

人棲まぬ 隣家の柚子を 仰ぎけり

【作者】横光利一(よこみつ りいち)

 

 

古家や 累々として 柚子黄なり

【作者】正岡子規

【補足】「累々(るいるい)」は、重なり合う様子を表現する言葉です。

 

 

まどろみて 待つや柚子湯に ゐるひとを

【作者】日野草城

 

 

みとり女の 肌拭きくるる 湯に柚子よ

【作者】皆吉爽雨(みなよし そうう)

 

 

もぎかけし 柚子を忘れて 棹のあり

【作者】高浜虚子

【補足】「棹」の読みは「さお」です。

みのったゆずの実

 

 

柚子打の 出てゐる愛宕 日和かな

【作者】長谷川櫂(はせがわ かい)

 

 

柚子照りて 牛の鼻より しぐれけり

【作者】加藤楸邨(かとう しゅうそん)

 

 

柚の色に 心もとりぬ 魚の店

【作者】市原多代女(いちはら たよめ)

 

 

柚子の香や 高級料理 めかす妻

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

 

 

柚の花や むかししのばん 料理の間

【作者】松尾芭蕉(まつお ばしょう)

ゆずの花

 

 

柚子の村 少女と老婆 ひかり合ふ

【作者】多田裕計(ただ ゆうけい)

 

 

柚味噌して 膳賑はしや 草の庵(いほ)

【作者】村上鬼城(むらかみ きじょう)

 

 

柚子湯して 柚子とあそべる 独りかな

【作者】及川貞(おいかわ てい)

 

 

柚子湯出て 身伸ばし歩む 夜道かな

【作者】杉田久女(すぎた ひさじょ)

 

 

柚子湯や 日がさしこんで だぶりだぶり

【作者】村上鬼城

 

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