夏の風物詩といえば… を50コ集めてみました
「夏の風物詩」といわれるものは数多くあります。他の季節にもそれぞれの風物詩はありますが、夏のものの数には及びません。
このページには、「夏の風物詩といえば…」あるいは「夏といえば…」と聞かれて思い浮かぶような、夏を感じるものを集めました。五十音順に並べてありますが、夏の雰囲気が強く感じられるものばかりですので、是非目を通してみてください。
目次
- 1 夏の風物詩といえば… 50コ
- 1.1 朝顔
- 1.2 鵜飼い
- 1.3 打ち水
- 1.4 団扇(うちわ)
- 1.5 うなぎ
- 1.6 枝豆
- 1.7 送り火、迎え火
- 1.8 お盆
- 1.9 海水浴
- 1.10 かき氷
- 1.11 蚊取り線香
- 1.12 カブトムシ
- 1.13 蚊帳(かや)
- 1.14 行水(ぎょうずい)
- 1.15 金魚、金魚すくい
- 1.16 高校野球
- 1.17 スイカ
- 1.18 簾(すだれ)
- 1.19 蝉時雨(せみしぐれ)
- 1.20 扇子(せんす)
- 1.21 扇風機
- 1.22 そうめん
- 1.23 大文字焼き
- 1.24 七夕
- 1.25 梅雨明け
- 1.26 燈花会(とうかえ)
- 1.27 トウモロコシ
- 1.28 ところてん
- 1.29 夏祭り
- 1.30 夏休み
- 1.31 逃げ水
- 1.32 入道雲(にゅうどうぐも)
- 1.33 納涼床
- 1.34 花火、花火大会
- 1.35 ビアガーデン
- 1.36 ひまわり
- 1.37 冷やし中華
- 1.38 風鈴
- 1.39 プール
- 1.40 糸瓜(へちま)
- 1.41 蛍
- 1.42 盆踊り
- 1.43 麦茶、麦湯
- 1.44 麦わら帽子
- 1.45 屋形船(やかたぶね)
- 1.46 夕涼み
- 1.47 夕立ち
- 1.48 浴衣
- 1.49 ラジオ体操
- 1.50 ラムネ
夏の風物詩といえば… 50コ
朝顔
江戸時代には2度も「朝顔ブーム」があったといわれ、多種の品種改良が行なわれました。このことから、江戸時代の人は遺伝に関するメンデルの法則を経験的に知っていたとも考えられています。
朝顔を詠んだ次の句は、特に有名なものです。
朝顔に つるべ取られて もらい水
(加賀千代女)
【関連】 朝顔の俳句
鵜飼い
毎年5月11日に「鵜飼い開き」となる岐阜県の長良川のものが有名です。日本の伝統的な漁の方法で、『古事記(こじき)』や『日本書紀(にほんしょき)』にも記載があります。
おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな
(松尾芭蕉)
打ち水
庭や道などに水をまく打ち水には、「場を清める」という神道的な意味合いがあるといわれています。
打ち水には、土埃などを抑えるだけでなく、気化熱の利用によって涼気を得ることができるといった効果があります。
団扇(うちわ)
美しい絵柄の団扇は外国でも人気があり、明治時代には盛んに輸出されました。
現代では、盆踊りや花火大会などでのオシャレな小道具としても活躍しています。
うなぎ
土用の丑(うし)の日にうなぎを食べる由来については諸説がありますが、江戸時代の平賀源内が考え出したという説がよく知られています。
【参考】 土用は年に 4回ある?
枝豆
平安時代の頃から、現在と同じような食べ方をしていたと考えられています。江戸時代には、夏に「枝豆売り」が見かけられたといわれています。
送り火、迎え火
お盆の行事の一つで、各家庭で行なうものから地域で行なうものまで、様々な規模のものがあります。特に京都五山の送り火は有名です。
【参考】 お盆の迎え火と送り火はどのようにする?
お盆
仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」を略したのが「盆」で、一般的には「お盆」といわれます。
【関連】 お盆の俳句
海水浴
日本では、明治時代から海水浴場が開設されるようになりました。軍医の松本良順(まつもとりょうじゅん)は、海水浴の普及を行ないました。
かき氷
かき氷は「夏氷(なつごおり)」ともいわれます。また、かき氷を扱う店の幟(のぼり=白地に赤い「氷」の文字)は氷旗(ひょうき)と呼ばれます。
【関連】 かき氷の俳句
蚊取り線香
最初の蚊取り線香が誕生したのは1890年でした。渦巻きではなく棒状のもので、燃焼時間は約40分でした。
カブトムシ
カブトムシの名前の由来は、頭部に発達した大きな角(つの)があるため、日本古来の兜(かぶと)のように見えることから来ています。漢字では甲虫、あるいは兜虫と表記されます。
蚊帳(かや)
蚊帳は、中国から日本に伝わったものです。
江戸時代には、初夏になると蚊帳を売り歩く行商人の姿がありました。
行水(ぎょうずい)
「行水」は仏教の言葉に由来し、かつては神や仏に祈ったりする前に体を洗って清めることをいいました。
金魚、金魚すくい
鎌倉時代には金魚の存在が既に知られていて、室町時代に中国から持ち込まれました。そして、金魚の飼育が本格的に始まったのは江戸時代になってからでした。
【関連】 金魚の俳句
高校野球
春の甲子園(センバツ)と夏の甲子園(選手権)の正式名称はそれぞれ、選抜高等学校野球大会と全国高等学校野球選手権大会です。
スイカ
漢字の西瓜は中国語の「西瓜」が由来であり、「中国の西方から伝わった瓜」ということから名づけられたものです。
【関連】 西瓜の俳句
簾(すだれ)
清少納言(せいしょうなごん)の『枕草子(まくらのそうし)』には、「高炉峰の雪は簾を掲げて見る」という一文があります。
【関連】 簾の俳句
蝉時雨(せみしぐれ)
多くの蝉が鳴いている声を、時雨が降っている音に例えた表現です。
【関連】 蝉時雨の俳句
扇子(せんす)
扇子を広げた形は「末広がり」に通じるため縁起が良いものとされ、おめでたい席での引き出物としても用いられてきました。
扇風機
日本で最初に扇風機が発売されたのは、1894年(明治27年)のことでした。
そうめん
室町時代には、現在の形のものがあったと考えられています。「素麺」「索麺」「索餅」と書き表わされましたが、時代を経て「素麺」として定着しました。
大文字焼き
松明(たいまつ)の火で「大」の文字を表現する行事で、日本の各地で行われています。
七夕
七夕は奈良時代に中国から伝わった行事で、五節句(ごせっく)のうちの一つです。笹に短冊などを飾るのは江戸時代から始まったもので、日本以外の国では行われていません。
【参考】 七夕のそうめんや短冊の由来は?
【関連】 七夕の俳句
梅雨明け
入梅に対する語として「出梅(しゅつばい)」がありますが、もっぱら「梅雨明け」が使われています。
【参考】 入梅とは?
燈花会(とうかえ)
1999年から奈良市で開催されている「なら燈花会」は、今や夏の大イベントとなりました。
トウモロコシ
日本に伝わったのは1579年のことで、ポルトガル人によるものでした。本格的な栽培が行なわれるようになったのは、明治以降のことでした。
ところてん
漢字で表わす場合は、「心太」「心天」という字が使われます。
ところてんを押し出す道具の名前は「天突き」です。
夏祭り
- 東北三大夏祭り-青森ねぶた祭、仙台七夕まつり、秋田竿燈まつり
- 大阪三大夏祭り-愛染まつり(四天王寺)、天神祭(大阪天満宮)、住吉祭(住吉大社)
夏休み
夏休みには、かつての藪入り(やぶいり=奉公人が実家へ帰ることを許された日)の習慣の影響もあるとされています。
【関連】 夏休みの俳句
逃げ水
蜃気楼(しんきろう)の一種でもある逃げ水には、地鏡(ちかがみ)という別名もあります。
入道雲(にゅうどうぐも)
入道とは、坊主頭の妖怪、または仏僧の格好をした妖怪のことをいいます。
納涼床
納涼床(のうりょうゆか、のうりょうどこ)は川床(かわゆか、かわどこ)ともいわれます。京都の鴨川、貴船、高雄などのものが有名です。
花火、花火大会
室町時代の『建内記(けんないき=公家・万里小路時房の日記)』に、花火とおもわれる風流事を行なったという記載があります。
【関連】 花火の俳句
ビアガーデン
日本で最初にオープンした屋上ビアガーデンは、大阪市北区梅田の「ニユートーキヨー大阪第一生命ビル店」で、1953年のことでした。
ひまわり
向日葵、日回りという漢字で表記され、「私はあなただけを見つめる」という花言葉を持ちます。
【関連】 ひまわりの俳句
冷やし中華
「冷し中華始めました」の貼紙が夏の訪れを感じさせてくれます。
1995年には、7月7日が「冷やし中華の日」として日本記念日協会に登録されました。
風鈴
江戸時代の終わりごろには、ガラス製の風鈴が江戸地方で流行しました。
大正時代には、岩手県で鉄製の風鈴(南部風鈴)が作られるようになりました。
【関連】 風鈴の俳句
プール
日本で最も古いとされているプールは、会津藩校の日新館のもので、水練場とされていました。
【関連】 プールの俳句
糸瓜(へちま)
日本に伝わったのは江戸時代といわれています。
「いとうり」が訛って「とうり」となり、「と」の字は『いろは』の「へ」と「ち」の間にあるので「へちま」といわれるようになりました。
蛍
ゲンジボタルを中心としたホタル鑑賞のことを「ホタル狩り」といいます。
【関連】 蛍の俳句
盆踊り
かつては寺社の境内で行われていましたが、近年は場所にこだわらないことも多くなりました。また、宗教性を考慮して「盆踊り」の名称を使わないこともあります。
麦茶、麦湯
平安時代から麦湯は飲まれていたといわれています。また、江戸時代には「麦湯売り」の屋台が流行しました。
麦わら帽子
日本で最初に麦わら帽子を作ったのは河田谷五郎で、1872年のことだったといわれています。
屋形船(やかたぶね)
平安時代に貴族の遊びに使われていたものが原形と考えられています。全盛を極めたのは江戸時代でした。
夕涼み
「夕涼み よくぞ男に 生まれける」という宝井其角(たからいきかく)の句があります。
夕立ち
夕立ちには、「ゆだち」「白雨(はくう)」「喜雨(きう)」「驟雨(しゅうう)」などと表現されることもあります。
【関連】 夕立の俳句
浴衣
平安時代の湯帷子(ゆかたびら)に由来するとされています。江戸時代になってから、一般にも流行しました。
【参考】 着物と浴衣の違いは?
【関連】 浴衣の俳句
ラジオ体操
全国ラジオ体操連盟は「子供からお年寄りまで一般の人が行うことを目的とした体操」と説明しています。
ラムネ
名前の由来は「レモネード(lemonade)」です。日本で初めて販売されたのは、明治時代の初期のことでした。
【関連】 ラムネの俳句
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また、俳句や短歌などにも夏の風物が満ちあふれています