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人の噂も75日の意味と由来は? 人の噂も49日は × ?

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「人の噂も75日」ということわざは、耳にする機会が多いものといえるでしょう。

このことわざのポイントは、やはり「75日」にあるのではないでしょうか。よくよく考えてみると、75日という日数がどこから出てきたのか不思議な気がしてきます。

今回は、この「人の噂も75日」の意味を確認し、由来となるものを探っていくことにしましょう。

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人の噂も75日の意味と由来

まずは、意味から確認していきましょう。

人の噂も75日の意味

「人の噂も七十五日(しちじゅうごにち)」の意味は、世間の人の噂というものは 75日も経つと忘れられて、やがて無くなってしまうものだということです。

また、人の噂というもの長くは続かないから、放っておけばよいというニュアンスも込められているることが多いことわざです。

類義の表現としては、次のようなものがあります。

  • 善きも悪しきも 75
  • 世の取り沙汰も 75

これらの日数は、いずれも 75であることに注目しておきましょう。

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人の噂も75日の由来

意味合いは違いますが、「初物七十五日(はつものしちじゅうごにち)」というものがあります。意味は「縁起が良い初物を食べると、寿命が 75日延びる」ということですが、この日数も 75です。

ここで、何故ことわざなどに 75日が選ばれるのか? という疑問が生じます。

文献を探してみると、1833年に初編が刊行された『春色辰巳園(しゅんしょくたつみのその=為永春水作の人情本)』に「人の噂も七十五日、過ぎたむかしは兎も角も…」という記述があります。つまり、江戸時代後期には言い回しが確立していたということができます。

しかし、鎌倉時代の成立と考えられる『源平盛衰記(げんぺいせいすいき/じょうすいき)』には「人上は百日こそ申なれ」という記述がみられます。したがって、この時代には「人の噂も 100日」という表現であったと考えられます。

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75日が使われる理由として、まず「しちじゅうごにち」の語呂が良いことが挙げられます。

先の例のように、100日のほうが区切りとしてはよいでしょう。しかし、ことわざなどでは言い易さが重要となり、それが良いものは長く言い伝えとなって残ります。

とはいっても、それだけで 75日が採用されたわけではありません。その理由については、次の二つが考えられます。

  1. 季節(春夏秋冬)の一つずつが、およそ 75日位であること
  2. 農作物の種まきから収穫までが、およそ 75日位であること

 

1.については、次の表を参考にしてみて下さい。

なお、土用(どよう)とは季節の変わり目の期間のことで、年に4回あります。

季節 土用 およその日数
 70.5
18
  70.5
18
70.5
 ○ 18
 70.5
18
合計 354

※一季節の日数の計算式

月が地球の周りを一回りするは約29.5日なので

(29.5日×12ヶ月-18日×4回) ÷ 4=70.5日

旧暦を使っていた時代の一年を 354日として、それから季節の間の土用の日数を引き、四等分すると70.5日となります。

つまり、かつては人々が各季節を 70+α 日くらいに感じていたと考えられます。このことから 75日をことわざに取り入れたと考えます。

言ってみれば、「人の噂も一季節ほどで消えてしまうものだ」ということになります。

 

2.については、農作業の一回りの期間を取り入れたと考えます。

つまり、「人の噂も種をまいてから収穫するくらいのうちに無くなってしまう」と言い換えられます。

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人の噂も49日などは…

「人の噂も75日」に似ていて、75日の部分が違ったものがあります。

特に多く見かけるのが「人の噂も49日」です。しかし結論から言って、これは正しいものではありません。

冗談として言うものでなければ、法要の「四十九日(しじゅうくにち)」の発音と似ている 75日(しちじゅうごにち)との混同によるものでしょう。

四十九日とは、仏教において人が亡くなってから次の生を受けるまでの 49日間のことを指し、中陰(ちゅういん)、中有(ちゅうう)などと呼ばれます。

ですから、「噂」や「75」とは何の関係もありません。

同様に、以下のものはすべてことわざとして存在していません

  • 人の噂も45日(しじゅうごにち)
  • 人の噂も79日(しちじゅうくにち)
  • 人の噂も115日(ひゃくじゅうごにち)

これらのいずれもが「しちじゅうごにち(75日)」と語呂が似ていることが確認できます。

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まとめ

  • 人の噂も七十五日」は、人の噂とは 75日も経つと忘れられて無くなってしまうものだという意味を持つことわざです。
  • 類義のことわざには「善きも悪しきも 75日」「世の取り沙汰も 75日」があります。
  • 鎌倉時代には「人上は百日」という表現が使われていました。
  • 75日という数字の根拠は、季節一つの期間、あるいは農作業の一回りの期間にあると考えられます。
  • 75日以外の数字のことわざは存在しません。

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