秋田といえば… のまとめ20
秋田といえば、何が思い浮かぶでしょうか。
やはり美しい自然にあふれているので、私は十和田湖などの名前が思いつきます。また、かまくらなどの風景もたまらない魅力があります。
このページでは、秋田といえば必ずランキングで名前が必ず挙がるもの、どうしても欠かせないないものを、由来などにこだわりながらみていくことにしましょう。
目次
秋田といえば… のまとめ20
秋田犬
秋田犬(あきたいぬ)は秋田が原産の日本犬で、国の天然記念物に指定されています。
よく知られている「忠犬ハチ公」もこの犬種です。秋田犬は家庭で飼われることも多いため馴染み深く、2円切手にも描かれています。
江戸時代より以前には「大館犬(おおだていぬ)」と呼ばれていました。
あきたこまち
あきたこまちは秋田県が開発した稲の品種で、全国的に広く栽培されています。
名前の由来は、平安時代の女流歌人・小野小町(おののこまち)です。
秋田新幹線
鉄道路線名としての「秋田新幹線」は通称で、正式なものは以下のようになります。
駅名 | 正式な路線名 |
秋田 | 奥羽本線 |
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大曲 |
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田沢湖線 | |
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盛岡 |
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東北本線 | |
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東京 |
なお、新幹線の車両「こまち」が走行している東京~秋田駅間、盛岡~秋田間も秋田新幹線と呼ばれています。
秋田新幹線
秋田美人
秋田美人は秋田出身の美しい女性に対して使われる言葉で、京美人、博多美人と合わせて「日本三大美人」と呼ばれています。
この他にも日本には、津軽美人、越後美人、出雲美人、日本海美人などの名称があります。
稲庭うどん
稲庭(いなにわ)うどんは、陸奥国(むつ=現在の宮城)から羽後国(うご=現在の秋田)の稲庭村に移り住んだ佐藤市兵衛によって伝えられてといわれています。
手延べ製法による乾麺(干しうどん)で、香川の讃岐うどんなどとともに「日本三大うどん」の一つに数えられています。
大館曲げわっぱ
大館曲げわっぱは、大館市(おおだてし)に江戸時代から伝わっている伝統工芸品です。
後述する天然秋田杉を素材に用いた曲物(まげもの=薄い板材を丸く曲げて、合わせ目をとじた容器)で、お櫃(ひつ)、飯盒(はんごう)、弁当箱、コップ、コーヒーカップなどがあり、照明器具などにも応用されています。
大曲の花火
大曲の花火(おおまがりのはなび)として有名な「全国花火競技大会」は、秋田の大曲地区で毎年 8月に開催されています。
茨城の土浦全国花火競技大会、新潟の長岡まつり大花火大会とあわせて「日本三大花火大会」といわれています。
また、「日本三大競技花火大会」というと、全国花火競技大会(大曲の花火)、土浦全国花火競技大会、伊勢神宮奉納全国花火大会の 3つとなります。
男鹿半島
男鹿半島(おがはんとう)は日本海に面した半島で、その付け根には湖の八郎潟(はちろうがた)があります。
古くから後述の「なまはげ」が有名で、半島内の真山(しんざん)・本山(もとやま)・寒風山(かんぷうざん)、あるいは真山・本山・毛無山は男鹿三山(おがさんざん)と呼ばれて山岳信仰の霊場とされてきました。
角館
角館(かくのだて)は仙北市(せんぼくし)の地名で、武家屋敷などが多く残されていて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
関ヶ原の戦いの後に秋田に入府した佐竹氏には京の公家の血筋があり、「小倉山」「加茂川」などの地名もあることから、角館は「みちのくの小京都」とも呼ばれています。
かまくら
かまくらは小正月の伝統行事で、中に水神(すいじん、みずがみ)を祀(まつ)る祭壇(さいだん)が作られます。
語源は次のようないくつかの説があります。
- 形が竃(かまど)に似ていることから「竃蔵」
- 神の御座所(おましどころ、ござしょ)を意味する「神座(かみくら))」
- かまくらの側に鎌倉大明神の旗を立てた絵が現存することから「鎌倉」
秋田のかまくらの行事には有名なものがいくつもあります。
- 横手のかまくら
- 六郷のかまくら
- 楢山かまくら(秋田市)
- 火振りかまくら(角館)
竿燈まつり
秋田竿燈(かんとう)まつりは、毎年 8月に秋田市で行われるお祭りです。豊作を祈るもので、竿燈は稲の穂に、提灯は米俵に見立てられています。
青森のねぶた祭り、仙台の七夕まつりとあわせて「東北三大祭り」といわれています。
竿燈まつりの起源は、真夏の邪気や睡魔を払う「眠り流し」の行事といわれています。これは、願い事を書いた短冊を笹や合歓木(ねむのき)に下げ、それを持って練り歩いた後に川へ流すというものです。
きりたんぽ
きりたんぽは、粳米(うるちまい)のご飯をつぶして杉の棒に巻きつけて焼いたもので、味噌を塗って食べたり(みそたんぽ)、鍋で煮込んで食べたりします。
名前の由来は、槍の練習に使う「たんぽ槍=槍の先端にたんぽ(綿などを布で包んだもの)を付けたもの」で、 これを切って食べることから「きりたんぽ」となりました。
白神山地
白神(しらかみ)は、青森県から秋田県にかけて広がる面積およそ 13万ヘクタールの山地で、この一部はユネスコの世界遺産に登録されています。
世界遺産登録理由は「人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林が世界最大級の規模で分布」していることです。
登録以前には弘西山地(こうせいさんち)の名称でも呼ばれていました。
田沢湖
田沢湖(たざわこ)は仙北市にある淡水湖で、日本一の深度 423.4mを誇ります。
田沢湖抱返り(だきがえり)県立自然公園に指定されていれ、日本百景にも選出されています。
明治時代以前には田沢の潟、辰子潟という名称が使われていました。
田沢湖
鳥海山
鳥海山(ちょうかいさん)は、秋田県と山形県にまたがる活火山で、標高は 2236mです。
出羽富士(でわふじ)、秋田富士、庄内富士とも呼ばれることがあり、日本百名山、日本百景にも選ばれています。
天然秋田杉
天然秋田杉は、秋田の米代川流域に分布しており、樹齢はおよそ 200~250年といわれていて、青森のヒバ、木曽のヒノキと合わせて「日本三大美林」と呼ばれています。
強度に優れているという特徴を持ち、建築材や家具の材料などに幅広く利用されています。
十和田湖
十和田湖(とわだこ)は秋田県と青森県にまたがる湖で、十和田八幡平国立公園の中にあります。
最大深度が 326.8mで、日本では 3番目の深さの湖です。
なまはげ
なまはげは、鬼に似た面を付けて藁(わら)の衣装を着た使者で、「悪い子はいねがー」「泣ぐ子はいねがー」と声を上げながら家々を回ります。
なまはげの行事は、江戸時代には旧暦の小正月に、明治の改暦以後は新暦の小正月にも行われ、戦後は大晦日(おおみそか)に行なわれるようになりました。
秋田のなまはげ
ハタハタ
ハタハタは秋田県の「県の魚」です。
焼き魚、煮魚、干物、ハタハタ汁、ハタハタ寿司などとして食用にされています。
また、ハタハタを原料とした「しょっつる=魚醤(ぎょしょう)」は、江戸時代の初めから秋田で製造されている伝統的な調味料です。
比内鶏
比内鶏(ひないどり)は、古くから秋田で飼育されている鳥で、天然記念物に指定されています。
これを食用として改良した品種が比内地鶏(ひないじどり)で、名古屋コーチン、薩摩地鶏とあわせて「日本三大地鶏」ということがあります。
また、比内鶏、声良鶏(こえよしどり)、金八鶏(きんぱどり)は秋田三鶏(さんけい)と呼ばれています。