分不相応の意味・例文・類語をまとめてみました
分不相応あるいは分相応という言葉は、日常の会話ではあまり使われないかもしれません。この言葉には、同義語・類義語が多くあるせいでしょうか。
そして、口語で使うと少し堅い印象を与えるような気もします。やはり、文章中で生きてくる表現ということになるのでしょう。
このページでは、この「分不相応」の意味を確認し、使い方や類語をまとめていきましょう。
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分不相応の意味は?
分不相応という言葉は
生活・支出・言動などが、その人の身分・立場・能力などに対してふさわしいとはいえないこと、越えていること
を意味します。
ですから、身分が低かったり裕福でないわりに、贅沢(ぜいたく)をしたり派手な身なり・生活をしていることなどに対して使います。
もちろん、否定の「不」が付かない『分相応』は、ふさわしいという肯定的な意味になります。
(分相応と分不相応は、互いに反対語となります。)
また、分不相応の「分」の部分を変えて、「身分不相応」や「年齢不相応」といった使い方も多くみられます。
私としては、年齢不相応という言葉には少し違和感を感じてしまいますが、一般には広く使われています。
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分不相応の使い方・例文
具体的にどのような使い方をするのか、例文をいくつか考えてみましょう。
- 彼の望みは、どう考えても分不相応なものだ
- 我々は分不相応な贅沢に慣れてしまったようだ
- 今回の縁談は、私のような者には分不相応なのです
- 対等な関係と言いながらも、先方は分不相応な要求を突き付けてきた
- 現在の収入を考えると、分不相応な家を建ててしまったものだ
- わたしが選ばれるのではないかという願いは、しょせん分不相応なことだった
- 分不相応にも、彼女は私に気があるのではないかと思っていた
- 分不相応な金を手にしてしまったが、私にはその使い方がわからなかった
- 分不相応を承知の上で、申し上げたいことがございます
- あと半年もすれば、分不相応なことは望まなくなっているだろう
分不相応の類語
分不相応の類語には、次のようなものがあります。
- 過分な
- 高望みな
- 相応しくない(ふさわしくない)
- 分をわきまえない
- 身に余る
- 身の丈に合わない
- 身の程を知らない
- 身の程をわきまえない
また、意味合いが似ている「ことわざ」には次のようなものがあります。
- 一升枡(いっしょうます)に二升は入らぬ
- 蟹(かに)は甲羅(こうら)に似せて穴を掘る
- 桂馬の高上がり
- 桂馬の高飛び歩の餌食(えじき)
- 足るを知る者は富む
- 鳥は翼に従がって巣を作る
まとめ
- 分不相応は、生活・支出・言動などが、その人の身分・立場・能力などに対してふさわしいとはいえないこと、越えていることを意味します。
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