長編小説のおすすめ 10 -至高-

本を読む女性

時間があるときに長編小説を読んで、その世界にゆっくりと浸るのは楽しいものです。そして、気に入ったものを何度も繰り返して読むのも、また楽しいものです。

このページには、長編小説の中で「おすすめ」といえるようなものを、ジャンルや新旧などを問わずに 100集めることにしました。少しずつ更新していきますので、よろしければチェックしてみて下さい。

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長編小説のおすすめ 10/100

【更新中です】 φ (. .  )

 

狼男だよ

【作者】平井和正(ひらい かずまさ)

【内容】何故かトラブルがまとわりついてくる主人公が、明け方に追突事故を起こしてしまいます。そして、追突したの車の後部トランクが開いてしまうが、中に入っていたのは…

【補足】月齢が進んで満月に近付くにつれて、肉体が不死身へと変化する人狼のルポライターが主人公の「アダルト・ウルフガイシリーズ」の第一作です。

【私感】ジャンルでいえば「SFハードボイルド小説」で暴力描写もありますが、苦境に置かれても減らず口をたたく性格という主人公のキャラクターがたまりません。面白すぎて一気に読めてしまいます。

 

狂骨(きょうこつ)の夢

【作者】京極夏彦(きょうごく なつひこ)

【内容】逗子を舞台に様々な事件がおこります。海に浮かぶ髑髏(どくろ)、殺しても殺しても訪ねて来る男…

【補足】妖怪をテーマとする「京極堂シリーズ」の一編で、この作品に関する妖怪は「狂骨」、扱っているテーマは「心理学、宗教」です。

【私感】分庫本では 1000ページほどの長編ですが、作者の他の作品からすれば本が薄く感じられます。複雑な構成でありながら見事なまでの終結に、すぐに再読したくなる作品です。

 

行人(こうじん)

【作者】夏目漱石(なつめ そうせき)

【内容】知識人が持つ不安や苦悩をテーマとした小説です。

【補足】『彼岸過迄(ひがんすぎまで)』・『行人』・『こころ』の三作は、漱石の後期三部作と呼ばれています。

【私感】主人公の二郎と嫂(あによめ)の直の関係が気になって、一気に読み終えました。「たいていの男は意気地なしね、いざとなると」と言う嫂がとても魅力的です。

 

金色夜叉(こんじきやしゃ)

【作者】尾崎紅葉(おざき こうよう)

【内容】許婚(いいなずけ)のお宮が富豪のもとへ嫁いでしまったことから、主人公の貫一(かんいち)は非情な高利貸しとなります。しかし、貫一には葛藤があり…

【補足】明治時代の雅俗折衷体(がぞくせっちゅうたい)で書かれた小説で、作者が死去したことにより未完です。

【私感】最初は多少の読みづらさを感じるものの、ストーリー展開の面白さにつられて夢中になってしまうような小説です。読んでいても常に話の結末が気になり、未完であることが惜しまれる小説です。

 

鉄鼠(てっそ)の檻(おり)

【作者】京極夏彦(きょうごく なつひこ)

【内容】箱根の山奥の寺院を舞台に、真冬の雪の中で連続殺人事件が起こります。外界とは隔てられ、閉ざされた空間の中で発生する不思議な現象を解明するのは…

【補足】分庫本では 1300ページを越える長編で、妖怪をテーマとする「京極堂シリーズ」の一編です。この作品に関する妖怪は「鉄鼠」で、扱っているテーマは「禅」です。

【私感】お正月の暇なときに一気に通読すると、この小説の雰囲気とピッタリ重なってたまりません。禅の「十牛圖」の解釈がとても興味深く、禅とは何かをじっくりと考えたくなります。長さを感じずに一気に読み終え、すぐにもう一度読み返したくなるような小説です。

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当世書生気質(とうせいしょせいかたぎ)

【作者】坪内逍遥(つぼうち しょうよう)

【内容】明治時代の書生(学業を本分とする者、学生)たちが繰り広げる物語で、構想段階での題名は『遊学八少年』でした。

【補足】明治の中頃に刊行されて、大評判となった小説です。

【私感】書生、芸妓、彰義隊など、明治の初め頃の雰囲気がとても魅力的です。

 

敦煌(とんこう)

【作者】井上靖(いのうえ やすし)

【内容】中国・北宋の時代の西域の町・敦煌が舞台です。主人公の趙行徳(ちょう ぎょうとく)は居眠りによって科挙(かきょ)の最終試験に失敗してしまいます。その後西夏(せいか)へと向かい、一人の女と出会ったことがきっかけとなって戦いの中へ身を投じることになり…

【補足】1900年に中国甘粛省敦煌市近郊の莫高窟(ばっこうくつ)から発見された「敦煌文書」にまつわる歴史小説です。

【私感】主人公の運命を追っていくうちに、いつのまにか小説の世界観に引きずり込まれます。また、副主人公ともいえる尉遅光(うつ ちこう)という貿易商人の逞しい生き様がとても魅力的です。

 

夏草冬濤(なつぐさふゆなみ)

【作者】井上靖(いのうえ やすし)

【内容】主人公・洪作の旧制中学時代を描いたもので、戦前の静岡県沼津市が舞台です。詩を作ったり短歌を歌ったりする文学的な上級生たちとの交流が、とても生き生きとしていて魅力的です。

【補足】作者の自伝的小説で、『しろばんば』に続くものです。『北の海』とあわせて三部作となっています。

【私感】この小説を読むたびに、自分もこのような中学時代を送りたかったなという思いが浮かんできます。前作『しろばんば』の人物の再登場には、懐かしいような気持にさせられます。

 

パンドラの匣(はこ)

【作者】太宰治(だざい おさむ)

【内容】結核診療所で生活する 20歳の主人公と、年上・年下の 2人の看護婦との恋愛を中心とした青春小説です。

【補足】戦争直後に新聞に連載が開始された、書簡形式の小説です。

【私感】太宰の小説のうちでも数少ない、とても明るい雰囲気を持った小説です。この作品以降は『斜陽』『人間失格』へと暗くて重い方向へ向かうので、なおさら明るい印象を受ける小説です。

 

吾輩は猫である

【作者】夏目漱石(なつめ そうせき)

【内容】猫の主人と、彼を取り巻く人々とのやり取りを、主人公の猫の目を通して語られたものです。これといったストーリー展開もありませんが、漱石らしいユーモアにあふれた小説です。

【補足】漱石が最初に執筆した小説です。猫の主人は胃病持ちという設定で、漱石を彷彿とさせます。

【私感】時間があるときに、登場人物たちの会話をゆったりと楽しむような読み方をすると良いでしょう。

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