面白いことわざ 40 の一覧 【厳選・保存版】
私たちは、子供の頃から多くのことわざを耳にしてきました。それらには教訓や知識などが含まれていて、ありがたさを感じるようなものも多くあります。
その一方で、ことわざから面白い印象を受けるものもあります。言葉の表現が面白いもの、内容が面白いもの、風刺がきいているものなど様々です。
このページには、そのような「面白いことわざ」といえるようなものを集めてみましたので、是非チェックして楽しんでみて下さい。
目次
- 1 面白いことわざについて
- 2 面白いことわざ 40
- 2.1 開いた口へ牡丹餅
- 2.2 秋の扇
- 2.3 悪妻は百年の不作
- 2.4 東男(あずまおとこ)に京女(きょうおんな)
- 2.5 羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く
- 2.6 痘痕(あばた)も靨(えくぼ)
- 2.7 いざ鎌倉
- 2.8 石に漱(すす)ぎ流れに枕す
- 2.9 居候(いそうろう)三杯目にはそっと出し
- 2.10 一押し 二金 三男
- 2.11 いつも月夜に米の飯
- 2.12 色男 金と力はなかりけり
- 2.13 恐れ入谷の鬼子母神(きしぼじん)
- 2.14 風が吹けば桶屋が儲かる
- 2.15 河童の川流れ
- 2.16 烏の行水
- 2.17 清水の舞台から飛び降りる
- 2.18 三十六計逃げるにしかず
- 2.19 紺屋の白袴(しろばかま)
- 2.20 細工は流流(りゅうりゅう)仕上げを御覧(ごろう)じろ
- 2.21 三遍(さんべん)回って煙草にしょ
- 2.22 地獄の沙汰(さた)も金次第
- 2.23 白河夜船(しらかわよふね)
- 2.24 卵に目鼻
- 2.25 提灯(ちょうちん)に釣鐘(つりがね)
- 2.26 月夜に提灯
- 2.27 天に唾する
- 2.28 問屋の只今(ただいま)
- 2.29 捕らぬ狸の皮算用
- 2.30 無い袖は振れない
- 2.31 二階から目薬
- 2.32 馬鹿と鋏(はさみ)は使いよう
- 2.33 引かれ者の小唄
- 2.34 臍(へそ)で茶を沸かす
- 2.35 坊主憎けりゃ袈裟(けさ)まで憎い
- 2.36 三日坊主
- 2.37 娘一人に婿八人
- 2.38 夢は逆夢(さかゆめ)
- 2.39 夜目 遠目 笠の内
- 2.40 論語読みの論語知らず
面白いことわざについて
- 「面白い」と思えるようなことわざを集めて、五十音順に並べてあります。
- 有名なことわざを中心に厳選しています。
- ことわざは、俚諺(りげん)ともいいます。
面白いことわざ 40
開いた口へ牡丹餅
【意味】努力や苦労することなしに幸運が舞い込むことをいいます。
【同義】棚から牡丹餅
秋の扇
【意味】愛情が薄らいで男から見捨てられた女の例えです。暑い夏には重宝された扇も、秋になると無用になることからです。
【同義】秋風が立つ 団雪の扇
悪妻は百年の不作
【意味】悪妻を持つと百年後まで不幸が及ぶということです。
【同義】悪妻は一生の不作 悪妻は六十年の不作
東男(あずまおとこ)に京女(きょうおんな)
【意味】男は粋で頼もしい江戸っ子、女はしとやかで女らしい京都の女性が良いという意味です。
【同義】京男に伊勢女 京女に奈良男
羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く
【意味】前の失敗によって、必要以上に用心深くなることをいいます。「羹」は熱い吸い物、「膾」は冷たい和え物のことです。
【同義】舟に懲りて輿(こし)を忌む
痘痕(あばた)も靨(えくぼ)
【意味】相手に好意を持つと、欠点でさえも良く見えてしまうという例えです。「痘痕」は天然痘が治った後に皮膚に残る小さなくぼみのことです。
【同義】惚れた欲目
いざ鎌倉
【意味】重大な事件が起こった場合に使う言葉です。鎌倉時代に幕府に一大事が起きた場合に「さあ、鎌倉幕府に馳せ参ずべき」とされたことに由来します。
【同義】すわ鎌倉
石に漱(すす)ぎ流れに枕す
【意味】負け惜しみが強いことをいいます。「夏目漱石」は、この言葉に由来します。
【同義】漱石枕流(そうせきちんりゅう)
居候(いそうろう)三杯目にはそっと出し
【意味】他人の家に世話になっている者は、食事にも遠慮しがちになるという意味です。
【同義】居候の三杯目
一押し 二金 三男
【意味】女性の愛情を獲得するには、一番目に「押しの強さ」、二番目に「お金」、三番目に「男前」が必要とされるという意味です。
いつも月夜に米の飯
【意味】苦労しないで済む安楽な生活のこと、また、そう願ってもなかなか思い通りにならないことをいいます。古くには、月明かりは貴重なものであり、白米のご飯はご馳走であったので、それが続けば申し分ないとされていました。
色男 金と力はなかりけり
【意味】女性に気に入られるような美男子には、財力、権力、腕力がないということを表現するものです。「色男」をからかう意味で使いますが、負け惜しみの意味でも使われます。
恐れ入谷の鬼子母神(きしぼじん)
【意味】「恐れ入りました」の意で、洒落言葉です。
風が吹けば桶屋が儲かる
【意味】あることの影響が思わぬところに及ぶことの例えです。また、あてにならないことを期待する場合にも使われます。
風が吹くと
⇒ 砂ぼこりが舞う
⇒ 人の目に入り失明する
⇒ 生計を立てるために三味線を習う者が増える
⇒ 皮を三味線に貼るために猫が捕えられる
⇒ 猫が減り、鼠の数が増える
⇒ 鼠がかじる桶の数が増える
⇒ 桶屋が儲かる!
河童の川流れ
【意味】名人や達人でも、油断して簡単な失敗をすることがあるという例えです。
【同義】弘法にも筆の誤り 天狗の飛び損ない
烏の行水
【意味】入浴する時間がとても短いことをいいます。カラスの水浴びがきわめて短時間であることから出来た言葉です。
清水の舞台から飛び降りる
【意味】思い切った決断をすることをいいます。清水寺の舞台から飛び降りると、所願成就のときには怪我をしない、もしくは死んでも成仏できるといわれ、実際に飛び降りる人が絶えなかったといいます。
三十六計逃げるにしかず
【意味】いろいろな策があったとしても、逃げるのが一番良いという意です。
【同義】逃げるが勝ち
紺屋の白袴(しろばかま)
【意味】 他人のためにばかり働き、自分のことに手が回らないことをいいます。「紺屋」は染物屋のことで、忙しく染める仕事をしている紺屋が、自分は白い袴をはいていることから出来た言葉です。
細工は流流(りゅうりゅう)仕上げを御覧(ごろう)じろ
【意味】仕事の途中でとやかく言わないで、出来上がってからにしてもらいたいということをいいます。「細工」は細かい作業でものを作ること、「流流」は流儀、流派のことです。
三遍(さんべん)回って煙草にしょ
【意味】休むのは後回しにして、念には念をいれよという意です。「三遍回って」は夜回りなどを表わしています。
【同義】念には念を入れよ
地獄の沙汰(さた)も金次第
【意味】すべてにおいて金の力が物を言うという例えです。「沙汰」は裁判、裁定のことをいいます。
【同義】成るも成らぬも金次第 阿弥陀の光も銭次第
白河夜船(しらかわよふね)
【意味】ぐっすりと深く眠っていることの例えです。また、知ったかぶりをすることも意味します。京都見物をしたと嘘をついた者が、地名の白河を川の名前と思って「夜中に舟で通ったから知らない」と答えて嘘がばれたという話から出来た言葉といわれています。
卵に目鼻
【意味】色が白くて可愛らしい顔立ちを例えていう言葉です。
提灯(ちょうちん)に釣鐘(つりがね)
【意味】つり合いがとれていないこと、比較にならないことの例えです。提灯と釣鐘は形が似ていて、どちらも吊り下げて使うものですが、重さが比べ物にならないほど違うことから、この表現が生まれました。
月夜に提灯
【意味】役に立たないもの、必要がないもののことをいいます。
【同義】夏炉冬扇
天に唾する
【意味】他人に害をあたえようとして、かえって自分に災いがふりかかることの例えです。
問屋の只今(ただいま)
【意味】口先だけで実行が伴わないことをいいます。問屋に注文しても、「只今お届けします」という返事だけで、なかなか品物が届かないことから出た言葉です。
【同義】紺屋の明後日
捕らぬ狸の皮算用
【意味】自分のものにならないうちから、色々と計画を立てることの例えです。
無い袖は振れない
【意味】無いものはどうしようもないという意味です。着物の袖には財布を入れることから、金銭的なことについて使う言葉です。
二階から目薬
【意味】思うようにならないこと、効果がないことの例えです。「まぐれ当たり」の意味で使うのは誤りです。
馬鹿と鋏(はさみ)は使いよう
【意味】人を使う場合は、その人の力を生かせるようにするべきという意です。能力の無いものを貶(おとし)めて言うのではなく、使う側に対して用いる言葉です。
引かれ者の小唄
【意味】負け惜しみで強がりを言うことの例えです。引かれ者とは、刑場などへ引っ張っていかれる者のことです。
臍(へそ)で茶を沸かす
【意味】おかしくてたまらないことをいいます。
坊主憎けりゃ袈裟(けさ)まで憎い
【意味】人や物を憎むと、それに関するすべてのことが憎くなることの例えです。「袈裟」は僧侶の布状の衣装です。
三日坊主
【意味】飽きっぽくて長続きがしないこと、また、その人のことをいいます。出家しても修行の厳しさから三日で還俗してしまう人がいることから出た言葉です。
娘一人に婿八人
【意味】一つの物事に対して多くの希望者がいることをいいます。
【同義】娘一人に婿三人 娘一人に婿十人
夢は逆夢(さかゆめ)
【意味】夢は逆のかたちで現実に起こるという意で、悪い夢を見たときに縁起直しに言われる言葉です。
夜目 遠目 笠の内
【意味】夜間に見たり、遠くから見たり、笠の下に見えるとき、女性の顔はより美しくみえるものだという意です。本来は「笠の内」ですが、近年は「傘の内」と表記することが多くなりました。
論語読みの論語知らず
【意味】書物の上のことを理解するだけで、これを実行に移せないことの例えです。
[項目【関連】
このページには有名なことわざを中心に集めましたが、下記のページにもことわざを 50集めました。
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