お盆玉とは? 「お年玉の夏バージョン」で合ってますか?
あなたは「お盆玉」というものを知っていますか? 私は、つい最近まで知りませんでした。
どうも、それほど古くからあるものではないようです。しかし、たとえ知らなくても何となく想像がつきますね。
このページでは、お盆玉とは何か、いつから始まったものなのか、このあたりからみていくことにしましょう。
お盆玉とは?
お盆玉(おぼんだま)とは、お盆(夏休み)に子供にあげるお小遣いのことをいいます。つまり、「お年玉」はお正月に渡すものですが、この時期をお盆(夏休み)に置き換えたものがお盆玉といえるでしょう。
また、社会人となった子供が両親や祖父母にお年玉をあげるように、お盆にお盆玉をあげてもいいわけです。
子供が夏休みに田舎へ遊びに行って、おじいちゃんやおばあちゃんからお小遣いをもらうのは、今に始まったことではありません。しかし、それはお盆の時期でも「お小遣い」であって、「お盆玉」という言い方はしていませんでした。
それでは、このお盆玉はいつから始まったものなのでしょうか?
動画の後半でお盆玉袋が紹介されています
お盆玉はいつから始まったもの?
お盆玉が生まれたのは、2010年のことです。この年に、紙製品などを扱う会社が「お盆玉」という名称のポチ袋の販売を開始したのです。
この会社によれば
- 「お盆玉」の名称は造語です
- 「お盆玉」は商標登録を受けています
というものです。
少し聞き慣れない言葉だと思っていましたが、使われ出してからそれほどの年数は経っていないものでした。
まだお年玉ほどの知名度はありませんが、いずれはお盆に欠かせないものとして、また日本の文化として定着するのでしょうか。
お盆玉の今後に注目していきたいと思います。
お盆玉の由来は?
お盆玉の発祥の地は山形県といわれることがあります。
この一部の地域で、お盆の時期になると奉公人(ほうこうにん)に衣類などを渡す風習が江戸時代にあり、後に子供にお小遣いをあげるように変わっていったと考えられています。
しかし、当時の風習は全国的なものではなく、また「おぼんだま」という呼びかたもされていませんでした。
また、お盆の間に生きている親に物などをあげたりすることを生身玉(いきみたま)、生き盆(いきぼん)といいますが、これにも「玉」の文字が使われています。
なお、お年玉の語源については
- お供えの鏡餅のお下がりが「御歳魂(おとしだま)」と呼ばれていた
- 鏡餅が「年賜(としだま)=年のありがたい賜物(たまもの)の意」と呼ばれていた
などに由来するとする説があります。
お盆玉袋、ポチ袋
お盆玉袋には、次のような夏の風物詩をデザインしたものが多くみられます。
- 金魚
- 団扇(うちわ)
- 朝顔
- 花火
- ひまわり
- かき氷
また、お年玉袋の販売を行なってきた日本郵便も、2014年の夏からお盆玉用のポチ袋を販売し始めましたし、雑貨店などでもお盆玉袋の取り扱いがみられるようになりました。
まとめ
- お盆玉(おぼんだま)とは、お盆(夏休み)に子供にあげるお小遣いのことです。
- 2010年にある企業が「お盆玉」という名前のポチ袋を販売開始しました。
- 「お盆玉」の名称は、商標登録を受けている造語です。
- お盆に関連したものを別項目でまとめています。よろしければ、ご覧になってみて下さい。