おみくじの意味は? 由来は「くじ引き」?
お正月に初詣に行くと、おみくじって引いてみたくなりますよね。
何が出るのか期待しながらおみくじを引く楽しさ、あれを抑えて引かずに帰ってくるのは難しいです。
しかし、内容が草書で書かれていたりすると、吉凶の結果だけをみて、持ち帰るなり結ぶなりして済ませてしまいます。
このページでは、おみくじについてのあれこれを調べてみました。
おみくじの意味・由来とは?
鈴を鳴らすところが可愛らしい!
『おみくじ』を漢字を使って表すと
- おみ籤
- お御籤(一般的)
- お神籤(神社のもの)
- お仏籤(お寺のもの)
- 御御籤
- 御神籤
- 御仏籤
などとなります。
使って間違いがないのは 2. の「お御籤」です。(この記事の中では「おみくじ」を使います)
また、神社のものを 3. の「お神籤」、お寺のものを 4. の「お仏籤」とすれば、的確になります。
日本では古代に、国のまつりごとに関する重要な決定や、重い地位にある者の後継者を選ぶときなどに、「くじ引き」をすることがありました。
これが、おみくじの起源とされています。
そして、平安時代の僧侶・良源(りょうげん)が、現在の神社やお寺で行われているおみくじを始めたといわれています。
良源は、一般には元三大師(がんざんだいし)という名前で知られている、天台宗の僧侶です。
おみくじの方式には、いろいろなものがあり、自動領布機までありますね。
私が良く引くのは、東京・浅草の浅草寺(せんそうじ)のおみくじです。
ここでは、みくじ筒を振って中から一本のみくじ棒を取り出し、その棒に書かれている番号のみくじ箋(せん)を整理箱から受け取ります。
整理箱の引き出しを引いて吉凶を見るときのドキドキがたまりません。
おみくじの吉凶の順番
神社やお寺によって、おみくじの吉凶の数などはさまざまですが、代表的な語句を挙げてみましょう。
- 大吉(だいきち)
- 吉(きち)
- 中吉(ちゅうきち)
- 小吉(しょうきち)
- 半吉(はんきち)
- 末吉(すえきち)
- 末小吉(すえしょうきち)
- 平(たいら)
- 凶(きょう)
- 小凶(しょうきょう)
- 半凶(はんきょう)
- 末凶(すえきょう)
- 大凶(だいきょう)
この順番によいとされています。
しかし、順番は絶対的ではなく、神社やお寺によってさまざまです。
ですから、吉の位置がもっと下がる場合もあります。
基本的には、赤い字のものが中心となっています。
大吉 - 吉 - 中吉 ― 小吉 ― 半吉 - 凶
なかには「大大吉(大々吉)」や「大大凶(大々凶)」もあるそうですが、大大凶だけは引きたくないですね。
引いたおみくじは結ぶ? 結ばない?
引いたおみくじが、境内の木の枝などに結ばれているのをよく見かけますね。
これは、木の枝に結ぶことが「縁を結ぶ」に通じるとして、江戸時代から行なわれてきた風習です。
近年では、木に結ぶと生育によくないため、おみくじを結ぶためのみくじ掛け(縄や棒で作ったもの)を設置する神社やお寺も増えてきました。
結ぶのも良いでしょうし、持ち帰るのも大丈夫です。
私の場合、おみくじを引いて「吉」の文字があれば持ち帰ります。
もし「凶」の文字が入っていたら、もう一度引きます。
それでも凶を引いたら、吉が出るまで何度でも引きます。
そして、凶のみくじ箋をすべて木の枝に結びつけて、吉だけ持ち帰ります。
こうすれば、一年が良い年になります。
まとめ
- おみくじは、古代に行なわれていた「くじ引き」が起源とされています。
- 現在の神社やお寺で行われているおみくじは、平安時代の僧侶・良源(りょうげん)が始めたといわれています。
- おみくじの吉凶の数や順番は、神社やお寺によってさまざまですが、基本的には 大吉-吉-中吉―小吉―半吉-凶の順番でよいとされています。
- 引いたおみくじを木の枝などに結ぶのは、江戸時代から続いている風習です。