お賽銭の意味って何ですか? 金額の【語呂合わせ】20コ!
私は神社やお寺へ行くと、まずお賽銭の小銭を探します。しかし、小銭が見つからないと困ってしまいます。お札を賽銭箱に入れるのは少し勇気がいりますので、次回ということにして手を合わせてきます。ちょっとした罪悪感を感じながら…
このページでは、お賽銭が持つ意味を確認し、よく言われているお賽銭の金額の語呂合わせをみていきましょう。
お賽銭の意味と由来は?
お賽銭は、神社やお寺で祈願をするとき、またはそのお礼をするときに奉納するお金です。
散銭(さんせん、ちりせん)といわれることもあります。
歴史的には、室町時代の1540年に散銭櫃(さんせんびつ)という箱が鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)に設置され、これが日本で記録に残っている一番古い賽銭箱とされています。
この頃から、伊勢参宮などが庶民にも広まっていき、お賽銭を奉納する風習も発達していったといわれています。
なお、長い間お米が供えられていた地域もありました。
古くには、お賽銭のように金銭ではなく、お米などの穀物が供えられていました。具体的には、次のようなものです。
- 散米(さんまい=神前、仏前にお米をまくこと)
- おひねり=洗ったお米を紙で包んだもの
- 五穀(ごこく=5種類の穀物)を紙で包んだもの
また、その年に初めて収穫された稲の穂を神前に供えることが、秋に神社で行われてきました。
現代でも、神社で祈願やお祓いをしてもらうと渡す「初穂料(はつほりょう)」という名称は、これに由来しています。
やがて、貨幣が一般に広く流通するようになると、供え物に少しずつ変化がみられるようになりました。
つまり、奉納されていたものが穀物などから金銭へと変わっていき、それに伴って賽銭箱が設けられるようになったのです。
お賽銭の金額の【語呂合わせ】
お賽銭の金額については、「金額の多少ではない」といったことがよく言われます。
しかし、「できるだけご利益を」という心理が働いて何かに頼ろうとします。その拠りどころが語呂合わせといえるでしょう。
ここでは、お賽銭の金額に関する語呂合わせをまとめてみました。
語呂合わせには、「金額の語呂合わせ」と「硬貨などの枚数の語呂合わせ」がありますが、金額によるものを中心に選びました。
なお、赤い字のものは縁起が良くないとされる意味を持った語呂合わせです。
金額 | 語呂合わせ | ||||
5 | ご縁がありますように | ||||
10 | 5円玉2枚で「ご縁」が重なる 10円 ⇒ とおえん ⇒ 遠縁 |
||||
15 | 十分なご縁 | ||||
25 | 二重のご縁 | ||||
35 | 再三のご縁 散々なご縁 |
||||
45 | 始終(しじゅう)ご縁が… 死後の縁 |
||||
55 | 五重のご縁 | ||||
65 | ろくなご縁がない | ||||
105 | 十分なご縁 当分の間ご縁がない |
||||
115 | いいご縁 | ||||
125 | 十二分なご縁 | ||||
415 | 良いご縁 | ||||
485 | 四方八方からのご縁 | ||||
500 | 500=5×100 ⇒ ご縁を百度 | ||||
1,129 | いい福 | ||||
2951 | 福来い | ||||
3,181 | さいわい ⇒ 幸い | ||||
4,129 | 良い福 | ||||
10,000 | 一万円 ⇒ 円万 ⇒ 円満 | ||||
11,104 | 11 10 4 ⇒ いいとし |
この中では、5円の「ご縁がありますように」がメジャーでしょうか。
また、良い意味と悪い意味の両方を持ったものもあります。ですから、あまりこだわる必要はないのかなと私は考えています。
まとめ
- お賽銭は、神社やお寺で祈願をするとき、またはそのお礼をするときに奉納するお金で、散銭(さんせん、ちりせん)ともいわれます。
- お賽銭の風習が一般的になる前には、お米、五穀などが神仏に供えられていました。
- 貨幣が広く流通するようになると、奉納するものが穀物から金銭へと変わってゆき、賽銭箱が設けられるようになりました。