秋遍路の俳句 20選 -あきへんろ-
秋に霊場(れいじょう:神仏のご利益などが著しいとされる場所)などを巡ることを秋遍路といいますが、この「秋遍路」は俳句において秋の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。
このページには、「秋遍路」「秋の遍路」が詠まれた俳句を多く集めました。お遍路さんの姿が目に浮かんでくるような、とても秋らしいの雰囲気に満ちた作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。
目次
- 1 秋遍路の俳句 20選
- 1.1 相触るる 人もこの身も 秋遍路
- 1.2 秋遍路 青信号を 渡りけり
- 1.3 秋遍路 声を低めて 物語
- 1.4 秋遍路 去りて塔影 つつと伸ぶ
- 1.5 秋遍路 時計止まつて ゐたりけり
- 1.6 秋遍路 水うまさうに のみにけり
- 1.7 雨だれを 恨める 秋の遍路かな
- 1.8 生きてゐる ことがしるしと 秋遍路
- 1.9 磯伝ひ ゆけりひとりの 秋遍路
- 1.10 欠け茶碗 それも大事に 秋遍路
- 1.11 木の情 石のこころに 秋遍路
- 1.12 子を背負ひ いでたちなりし 秋遍路
- 1.13 ついと出づ うしろすがたの 秋遍路
- 1.14 人ごみに ありてとぼとぼ 秋遍路
- 1.15 ひもじさを まぎらす鈴か 秋遍路
- 1.16 補陀落の 海きらきらと 秋遍路
- 1.17 ほいなくも 抜かるる秋の 遍路かな
- 1.18 またも掃く 秋の遍路を 見送りて
- 1.19 みなうしろ姿ばかりの 秋遍路
- 1.20 我も亦 秋の遍路の 心もて
秋遍路の俳句 20選
「秋遍路」「秋の遍路」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。
どうぞ、ごゆくりっと鑑賞なさってください。
相触るる 人もこの身も 秋遍路
【作者】稲垣きくの(いながき きくの)
秋遍路 青信号を 渡りけり
【作者】鈴木真砂女(すずき まさじょ)
秋遍路 声を低めて 物語
【作者】成瀬正俊(なるせ まさとし)
秋遍路 去りて塔影 つつと伸ぶ
【作者】皆吉爽雨(みなよし そうう)
【補足】塔影(とうえい)とは、塔がおとした影のことをいいます
秋遍路 時計止まつて ゐたりけり
【作者】宮坂静生(みやさか しずお)
秋遍路 水うまさうに のみにけり
【作者】細見綾子(ほそ、い あやこ)
雨だれを 恨める 秋の遍路かな
【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)
【補足】雨だれとは、軒先などから滴(したた)り落ちる雨水のことで、「あましずく」等とも呼ばれます。
生きてゐる ことがしるしと 秋遍路
【作者】阿波野青畝
磯伝ひ ゆけりひとりの 秋遍路
【作者】茨木和生(いばらき かずお)
欠け茶碗 それも大事に 秋遍路
【作者】高浜年尾(たかはま としお)
木の情 石のこころに 秋遍路
【作者】岡本 眸(おかもと ひとみ)
子を背負ひ いでたちなりし 秋遍路
【作者】野見山朱鳥(のみやま あすか)
【補足】「いでたち(出で立ち)」とは、旅立ちのことです。
ついと出づ うしろすがたの 秋遍路
【作者】阿波野青畝
【補足】「出づ」の読み方は「いづ」です。
人ごみに ありてとぼとぼ 秋遍路
【作者】高浜虚子(たかはま きょし)
ひもじさを まぎらす鈴か 秋遍路
【作者】鷹羽狩行(たかは しゅぎょう)
【補足】「ひもじさ」とは、空腹感 、空腹のことです。
補陀落の 海きらきらと 秋遍路
【作者】古賀まり子(こが まりこ)
【補足】補陀落(ふだらく)とは、観音菩薩(かんのんぼさつ)が降り立つとされる伝説上の山です。
ほいなくも 抜かるる秋の 遍路かな
【作者】阿波野青畝
【補足】「ほい」は、掛け声、軽く応答するときに発する語です。
またも掃く 秋の遍路を 見送りて
【作者】阿波野青畝
【補足】「掃く」の読み方は「はく」です。
みなうしろ姿ばかりの 秋遍路
【作者】野見山朱鳥
我も亦 秋の遍路の 心もて
【作者】高浜年尾
【補足】「亦」の読み方は「また」です。「心もて」は「自分の心から求めて」という意味です。
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