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朝寝の俳句 30選 -あさね-

富士山と朝日

穏やかな春の朝に、いつもよりゆっくりとする朝寝は気持ちが良いものです。

この「朝寝」は俳句において春の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、「朝寝」が詠まれた俳句を多く集めました。春の穏やかな雰囲気に満ちた作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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目次

朝寝の俳句 30選

春の季語である「朝寝」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

どうぞ、ごゆっくりとご鑑賞下さい。

 

 

吾子ら来て 朝寝の我に 挙手の禮

【作者】京極杞陽(きょうごく きよう)

【補足】吾子(あこ)とは、「わが子、自分の子」を意味します。「禮」は「礼(れい)」の旧字体です。

 

蕣に 今朝は朝寝の 亭主あり

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【補足】「蕣」の読み方は「あさがお、むくげ」です。

 

朝寝髪 撫でもつけずに 茶摘笠

【作者】高田蝶衣(たかだ ちょうい)

【補足】「茶摘笠(ちゃつみがさ)」も春の季語です。

 

朝寝して 犬に鳴かるる 幾たびも

【作者】臼田亞浪(うすだ あろう)

 

朝寝して 句会は午後の 一時より

【作者】鈴木花蓑(すずき はなみの)

【補足】句会(くかい)とは、複数の人が自作の俳句を出し合って、評価や批評するために行われる集まりのことです。

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朝寝して 体内ふかき 鍵ひとつ

【作者】能村登四郎(のむら としろう)

 

朝寝して 旅のきのふに 遠く在り

【作者】上田五千石(うえだ ごせんごく)

 

朝寝して とり戻したる 力あり

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

 

朝寝して 吾には吾の はかりごと

【作者】星野立子(ほしの たつこ)

【補足】「吾」の読み方は「われ」です。

 

朝寝もし 久し振りなる わが家かな

【作者】稲畑汀子

朝の和室

 

鶯や 朝寝を起す 人もなし

【作者】正岡子規

 

うぐひすを 夜にして聞 朝寝哉

【作者】横井也有(よこい やゆう)

 

美しき 眉をひそめて 朝寝かな

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

 

うやむやの 朝寝の中の 約なりし

【作者】筑紫磐井(つくし ばんせい)

【補足】うやむや(有耶無耶)とは、物事がどうなのかはっきりしないさま、思いわずらって胸がすっきりしないさまを表現する言葉です。(やく)は、取り決め、約束のことをいいます。

 

大いなる もくろみありて 朝寝かな

【作者】鈴木花蓑

【補足】もくろみ(目論み)とは、計画のことです。

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起す人 なき朝寝なり あはれとも

【作者】能村登四郎

 

お降に 草の庵の 朝寝かな

【作者】高浜虚子

【補足】お降(おさがり)とは、雨・雨が降ることをいい、元旦または正月三が日のうちに降る雨や雪のことを意味する場合もあります。

 

鐘つかぬ 大仏殿と 朝寝せり

【作者】百合山羽公(ゆりやま うこう)

 

こころゆくまま朝寝して 帰るべし

【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)

 

旅にある ことも忘れて 朝寝かな

【作者】高浜虚子

 

誕生日 朝寝も一理 電話鳴る

【作者】河野南畦(こうの なんけい)

 

段々に 夢叶ふらし 朝寝など

【作者】殿村菟絲子(とのむら としこ)

【補足】「叶ふらし」の読み方は「かなうらし」です。

 

月の夜の 桜に蝶の 朝寝かな

【作者】加賀千代女(かがの ちよじょ)

月と夜桜

 

寝くたれて 朝寝いよいよ 起き難し

【作者】石塚友二(いしづか ともじ)

【補足】寝くたれ(寝腐)とは、寝たためにだらしなくなっていることをいいます。「起き難し」の読み方は「きがた」です。

 

はづかしき 朝寝の薺 はやしけり

【作者】高橋淡路女(たかはし あわじじょ)

【補足】(なずな)はアブラナ科の越年草で、春の七草(ななくさ)の一つです。なお、春の七草は以下のものです。

  • 芹(せり)
  • 薺(なずな)
  • 御形(ごぎょう)
  • 繁縷(はこべら)
  • 仏の座(ほとけのざ)
  • 菘(すずな)
  • 蘿蔔(すずしろ)

 

花ちるや 朝寝の窓の しづけさに

【作者】五十崎古郷(いかざき こきょう)

 

ふと肩の 荷を下したる 朝寝かな

【作者】稲畑汀子

 

毎日の 朝寝とがむる 人もなし

【作者】松本たかし(まつもと たかし)

 

ものの芽の ほぐれほぐるゝ 朝寝かな

【作者】松本たかし

 

よき家や 朝寝の襖 隙もなし

【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)

【補足】「襖」の読み方は「ふすま」です。

 

 


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