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春の宵の俳句 30選 -春宵(しゅんしょう)-

桜の大木

日が暮れてからしばらくの間は「宵(よい)」という言葉で表現されます。

そして、特に春の時期の宵には、夜空の月や夜桜などをはじめ、目にするものもが艶やかで美しく感じられます。

このページには、春の宵が詠まれた俳句の中から 30句を選びました。春の夜ならではの情景が目に浮かぶような作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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春の宵の俳句 30選

「春の宵」「宵の春」「春宵(しゅんしょう)」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

これらは、俳句において春の季語とされます。

 

言ひつのる 唇うつくしや 春の宵

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

【補足】「言ひつのる(言い募る)」とは、勢いづいて、ますます言い張ることです。「唇」の読み方は「くち」です。

 

同じ橋 三たび渡りぬ 春の宵

【作者】夏目漱石(なつめ そうせき)

 

女湯の 聲の覚えや 春の宵

【作者】会津八一(あいづ やいち)

【補足】「聲」は「声」の旧字体です。

 

カーテンも 引くべきは引き 春の宵

【作者】波多野爽波(はたの そうは)

 

鐘撞けば 流石に更けて 春の宵

【作者】井上井月(いのうえ せいげつ)

【補足】「流石」の読み方は「さすが」です。

鐘撞堂と桜の花

 

公達に 狐化けたり 宵の春

【作者】与謝蕪村(よさ ぶそん)

【補足】公達(きんだち)とは、親王や貴族の尊称です。また、身分の高い家柄の青少年を意味することもあります。

 

句を知りて 四十年の 春の宵

【作者】高橋淡路女(たかはし あわじじょ)

 

傾城に 歌心あり 春の宵

【作者】寺田寅彦(てらだ とらひこ)

【補足】傾城(けいせい)とは、美女、あるいは遊女のことをいいます。

 

小鏡に うつし拭く墨 宵の春

【作者】杉田久女(すぎた ひさじょ)

 

じだらくに 寝たる官女や 宵の春

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【補足】「じだらく(自堕落)」とは、だらしない様子を表現する言葉です。

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春宵の 逢ふべき刻に 間に合ひし

【作者】高浜年尾(たかはま としお)

【補足】「刻」の読み方は「とき」です。

 

春宵の 今は今又 明日は明日

【作者】星野立子(ほしの たtこ)

 

春宵の 折からの雨 頬にあたる

【作者】高浜年尾

【補足】「頬」の読み方は「ほ、ほお」です。

 

春宵の 玉露は美酒の 色に出づ

【作者】富安風生(とみやす ふうせい)

 

春宵の この美しさ 惜しむべし

【作者】星野立子

夜桜と月

 

春宵の 灰をならして 寝たりけり

【作者】原 石鼎(はら せきてい)

 

春宵の 枕行燈 灯を忘る

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)

【補足】「枕行燈」の読み方は「まくらあんどん」です。

 

春宵や 駅の時計の 五分経ち

【作者】中村汀女(なかむら ていじょ)

 

春宵や 鉄漿壺の ありどころ

【作者】西島麦南(にしじま ばくなん)

【補足】「鉄漿壺」の読み方は「おはぐろつぼ(=歯を黒く染める液を入れるための容器)」です。

 

春宵や 客より綺羅の 熱帯魚

【作者】水原秋桜子(みずはら しゅうおうし)

【補足】綺羅(きら)とは、あでやかで美しいことをいいます。

水槽の熱帯魚

 

春宵を 尽せし人の 話かな

【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)

 

人力の 幌の小窓の 春の宵

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

【補足】人力(じんりき)とは、「人力車」を略した言葉です。

 

そぞろ歩きも はなだの裾や 春の宵

【作者】夏目漱石

【補足】「はなだ」とは、薄い藍色(=縹色、花田色:はなだいろ)のことです。

 

春の宵 妻のゆあみの 音きこゆ

【作者】日野草城

 

春の宵 人の妻なる 事もよし

【作者】高橋淡路女

白い桜の花

 

灯の前に はにかむ妻や 宵の春

【作者】西山泊雲(にしやま はくうん)

 

ふと春の 宵なりけりと 思ふ時

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

 

ふり向きし うしろに月や 春の宵

【作者】高橋淡路女

 

町なかの 藪に風あり 春の宵

【作者】内田百間(うちだ ひゃっけん)

 

もてあそぶ 檸檬ひとつや 春の宵

【作者】日野草城

【補足】「檸檬」の読み方は「れもん」です。

檸檬

 


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