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「色なき風」「風の色」の俳句 20選 -いろなきかぜ、かぜのいろ-

秋の青空と山

秋の風のことを表現する言葉に「色なき風」や「風の色」などがあります。

これらは俳句において秋の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、「色なき風」「風の色」が詠まれた俳句を多く集めました。いかにも秋といった雰囲気に満ちた作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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「色なき風」「風の色」の俳句 20選

「色なき風」「風の色」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

どうぞ、ごゆっくりとご鑑賞下さい。

 

 

泉辺は 色なき風の 湧きどころ

【作者】上田五千石(うえだ ごせんごく)

【補足】泉辺(いずみべ)とは、「泉のあたり」を意味します。

 

色なき風 強歩の唾を 酸くしたり

【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)

【補足】「唾」の読み方は「つば」です。「酸く」は「すっぱく」の意です。

 

色なき風 恵林寺の廊 わたるとき

【作者】高澤良一(たかざわ よしかず)

【補足】恵林寺(えりんじ)は山梨にある寺院で、武田信玄(たけだ しんげん)の菩提寺(ぼだいじ:一家が代々帰依している寺)です。「廊」の読み方は「ろう」です。

 

色なき風 背に釈尊の 出山圖

【作者】高澤良一

【補足】釈尊(しゃくそん)は、釈迦牟尼(しゃかむに)の尊称「迦牟尼世(しゃかむにせそん:釈迦族の聖者で、世に尊き方の意)」を略したものです。

 

色なき風に 貧民の買ふ 赤き花

【作者】長谷川かな女

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憂きことに 離れ色なき 風の中

【作者】鈴木真砂女(すずき まさじょ)

【補足】「憂(う)きこと」は「憂鬱なこと、ものういこと、気がすすまないこと」という意味です。

 

裏口へ 色なき風を 通しけり

【作者】桂 信子(かつら のぶこ)

 

上絵師の 看板色なき 風に長し

【作者】長谷川かな女

【補足】上絵師(うわえしとは、)上絵を描くことを職業とする人のことをいいます。

 

薫るとや とかく奇麗な 風の色

【作者】椎本才麿(しいのもと さいまろ)

【補足】「奇麗」は「綺麗」とも表記します。

 

籠らばや 色なき風の 音聞きて

【作者】相生垣瓜人(あいおいがき かじん)

【補足】「籠(こも)らばや」は「籠りたい」という意味です。

ピンク色のコスモスの花

 

漣の 化石色なき 風が撫づ

【作者】下村ひろし(しもむら ひろし)

【補足】「漣」の読み方は「さざなみ」です。

 

受胎告知 色なき風に 顔そむく

【作者】小池文子(こいけ ふみこ)

 

涼しさや 風の色さす 梅もみぢ

【作者】志太野坡(しだ やば)

【補足】梅もみぢとは、紅葉した梅の葉のことをいいます。

 

捨て鸚哥 色なき風に 色ひくは

【作者】百合山羽公(ゆりやま うこう)

【補足】「鸚哥」の読み方は「インコ」です。

 

鯛ノ浦 色なき風に 鯛肥ゆる

【作者】高澤良一

【補足】鯛ノ浦(たいのうら)は、千葉の沿岸部の一部海域の名称で、国の特別天然記念物に指定されています。

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年行司 色なき風を 巻き過ぎて

【作者】高澤良一

【補足】年行司(ねんぎょうじ=年行事)は、一年ごとに交替してつとめる役・当番のことをいいます。

 

花野より 十二単の 風の色

【作者】鷹羽狩行(たかは しゅぎょう)

【補足】「十二単」の読み方は「じゅうにひとえ」です。

 

鵯も とまりまどふか 風の色

【作者】広瀬惟然(ひろせ いぜん、いねん)

【補足】「鵯」の読み方は「ひよどり、ひえどり」です。

 

ユーカリの 木肌ざらしに 色なき風

【作者】松崎鉄之介(まつざき てつのすけ)

【補足】ユーカリは、フトモモ科ユーカリ属の樹木の総称です。

 

りうりうと 色なき風の 水門かな

【作者】佐藤鬼房(さとう おにふさ)

【補足】水門(ななと)とh、海水の出入口や大河が海に入る所のことをいいます。

 

 


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