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除夜の鐘の俳句 30選 -じょやのかね-

城が見える寺院の鐘

大晦日の夜を迎え、いよいよ今年も終わりかという感慨にふけっているときに聞く除夜の鐘の音には、何ともいえない寂しいような響きがあります。

このページには、除夜の鐘が詠まれた俳句の中から 30句を選びました。大晦日には欠かせない除夜の鐘にまつわる素晴らしい作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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目次

除夜の鐘の俳句 30選

除夜の鐘が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

「除夜の鐘」は、俳句において冬の季語とされます。

 

甘きもの 頻りにほしく 除夜の鐘

【作者】原 石鼎(はら せきてい)

【補足】「頻りに」の読み方は「しきりに」で、「たびたび、ひっきりなしに」という意味です。

 

いと遠き 除夜の鐘あり 療養所

【作者】石田波郷(いしだ はきょう)

【補足】療養所とは、長期の病気治療をするための施設をいいます。

 

海老跳ねし 厨の音か 除夜の鐘

【作者】水原秋桜子(みずはら しゅうおうし)

【補足】(くりや)とは、料理をする所、台所のことです。

 

大いなる 月よごれ居る 除夜の鐘

【作者】原 石鼎

 

大山の 天狗が撞くか 除夜の鐘

【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)

【補足】「撞く」の読み方は「く」です。

静寂な山の夜景

 

奥武蔵 雪山ならぶ 除夜の鐘

【作者】水原秋櫻桜子

【補足】奥武蔵(おくむさし)は、埼玉南西部の山岳・丘陵地帯の総称で、奥武蔵高原とも呼ばれます。

 

おろかなる 犬吠えてをり 除夜の鐘

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

 

岳人の 行方の深き 除夜の鐘

【作者】平畑静塔(ひらはた せいとう)

【補足】岳人(がくじん)とは、山登りをする人、登山家のことをいいます。「行方」の読み方は「ゆくえ」です。

 

枯れ蔓の かげす櫺子の 除夜の鐘

【作者】臼田亞浪(うすだ あろう)

【補足】「蔓」の読み方は「つる」です。櫺子(れんじ)とは、窓や欄間(らんま)などに取り付けた格子のことをいいます。

 

ききわびて 終の栖の 除夜の鐘

【作者】石田波郷

【補足】「終の栖」の読み方は「ついすみか」です。小林一茶は次の有名な俳句をのこしています。

これがまあ  終のすみかか  雪五尺

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きこえをり 北のはたての 除夜の鐘

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

【補足】「はたて」は「果て(はて)」のことです。

 

厨より 水捨つる女や 除夜の鐘

【作者】原 石鼎

 

くれなゐに ひびきもつれぬ 除夜の鐘

【作者】永田耕衣(ながた こうい)

 

この鐘が 大本山の 除夜の鐘

【作者】高野素十(たかの すじゅう)

【補足】大本山(だいほんざん)とは、仏教の特定の宗派の中で、特別な位置づけをされている寺院のことをいいます。

 

寒くなれば 篝にも立ち 除夜の鐘

【作者】星野立子(ほしの たつこ)

【補足】「篝」は「かがり火」のことです。

篝火

篝 火

 

時雨月 をり~除夜の 鐘照らす

【作者】高浜年尾(たかはま としお)

【補足】時雨月(しぐれづき)は、旧暦 10月の別名です。

 

除夜の鐘 幾谷こゆる 雪の闇

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)

 

除夜の鐘 うちつぎ百を 越えんとす

【作者】橋本多佳子(はしもと たかこ)

 

除夜の鐘 きき堪へぬらし 夫寝ねぬ

【作者】及川 貞(おいかわ てい)

【補足】「堪へぬ」「寝ねぬ」の読み方は、それぞれ「えぬ」「ねぬ」です。

 

除夜の鐘 この時見たる 星の数

【作者】原 石鼎

夜の森と星

 

除夜の鐘 その第一打 撞きにけり

【作者】高浜年尾

 

除夜の鐘 大切なこの 歳を病み

【作者】橋本多佳子

 

除夜の鐘 襷かけたる 背後より

【作者】竹下しづの女(たけした しづのじょ)

【補足】「襷」の読み方は「たすき」です。

 

除夜の鐘 父が厠へ 足摺りて

【作者】皆川白陀(みながわ はくだ)

【補足】「厠(=便所)」「摺りて」の読み方は、それぞれ「かわや」「りて」です。

 

除夜の鐘 撞きに来てゐる 鳥羽の僧

【作者】高浜年尾

【補足】鳥羽(とば)は三重の地名です。

鐘撞き堂の鐘

 

除夜の鐘 つきをさめたる 僧の息

【作者】西島麦南(にしじま ばくなん)

 

除夜の鐘 撞くや焚火へ 尼も来て

【作者】高浜年尾

【補足】「焚火」の読み方は「たきび」です。

 

除夜の鐘 遠くの雲の 月やけに

【作者】原 石鼎

 

除夜の鐘 ぬる湯の壁に 響きけり

【作者】会津八一(あいづ やいち)

 

除夜の鐘の 前か後かに 雨をきけり

【作者】加藤楸邨(かとう しゅうそん)

鐘と撞木

 


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