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牡蠣の俳句 30選 -かき-

岩牡蠣

牡蠣は栄養価が高い食材で人気があり、寒い冬の日に食べる牡蠣鍋などの味は各別です。

そして、「牡蠣」は俳句において冬の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、「牡蠣」が詠まれた俳句を多く集めました。いかにも冬といった雰囲気に満ちた作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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目次

牡蠣の俳句 30選

「牡蠣」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

どうぞ、ごゆっくりとご鑑賞下さい。

 

 

揚ぐるには 小粒の牡蠣と 嘆かるる

【作者】石塚友二(いしづか ともじ)

 

あら玉の 牡蠣と狂歌に 読めりける

【作者】尾崎紅葉(おざき こうよう)

【補足】狂歌(きょうか)とは、風刺や皮肉、滑稽などを盛り込んだ和歌や短歌のことです。

 

今牡蠣の 旬てふ言葉 広島に

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

【補足】「てふ(読み:ちょう)」は、「という」を意味します。

 

入海の 寒き汐時 牡蠣を割る

【作者】百合山羽公(ゆりやま うこう)

【補足】入海(いりうみ)とは、いわゆる「入り江(いりえ)」のことです。

 

幼妻 酢をもて牡蠣を 殺しけり

【作者】塚本邦雄(つかもと くにお)

【補足】「酢をもて」は、「酢をもって(=酢で、酢によって)」と同義です。

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朧夜や 垣根に白き 牡蠣の殻

【作者】寺田寅彦(てらだ とらひこ)

【補足】朧夜(おぼろよ)とは、月がかすんで見える夜のことをいいます。

 

牡蠣生きる 潮に月光 わたりけり

【作者】柴田白葉女(しばた はくようじょ)

 

牡蠣殻の まじりたる飯 軟し

【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)

 

牡蠣殻の 山の月影 日影積む

【作者】百合山羽公

【補足】「月影」「日影」は、それぞれ「月の光」「日の光」を意味します。

 

牡蠣殻や 磯に久しき 岩一つ

【作者】河東碧梧桐(かわひがし へきごとう)

【補足】「久しき(ひさしき)」は、長い時間が経過しているさまを表現する言葉です。

 

牡蠣つつき 生涯嫁ぐことなきか

【作者】菖蒲あや(しょうぶ あや)

牡蠣料理

 

牡蠣といふ なまめくものを 啜りけり

【作者】上田五千石(うえだ ごせんごく)

【補足】「なまめく」とは、みずみずしくて美しいことを意味します。「啜りけり」の読み方は「すすりけり」です。

 

牡蠣の酢に 和解の心 曇るなり

【作者】石田波郷(いしだ はきょう)

 

牡蠣船の 少し傾げる 座敷かな

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

【補足】牡蠣船(かきぶね)とは、川岸などに船をつないで、カキ料理を食べさせる屋形船のことです。

 

牡蠣の酢の 濁るともなき 曇りかな

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

 

牡蠣舟に 上げ潮暗く 流れけり

【作者】杉田久女(すぎた ひさじょ)

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牡蠣船に もちこむわかればなしかな

【作者】久保田万太郎(くぼた まんたろう)

 

牡蠣舟に 揺られごころの 旅情かな

【作者】五十嵐播水(いがらし ばんすい)

 

牡蠣舟や 障子細目に 雪を見る

【作者】高橋淡路女(たかはし あわじじょ)

 

牡蠣むきの 殼投げおとす 音ばかり

【作者】中村汀女(なかむら ていじょ)

 

牡蠣剥くは 身ぐるみ剥ぐに 似たりけり

【読み】かきむくは みぐるみはぐに にたりけり

【作者】相生垣瓜人(あいおいがき かじん)

 

牡蠣割つて 脛に傷もつ 女かな

【作者】鈴木真砂女(すずき まさじょ)

【補足】「脛に傷もつ(すねにきずもつ)」とは、隠していることがある、後ろめたいことがあることを意味します。

 

牡蠣割女 をとこの如き 口きける

【作者】加藤霞村(かとう かそん)

【補足】牡蠣割女(かきわりめ)とは、牡蠣の身をむく女性のことです。

牡蠣

 

牡蠣を剥く をりをり女同士の目

【作者】加藤楸邨(かとう しゅうそん)

 

機嫌よき 口数減りぬ 牡蠣は酢に

【作者】石川桂郎(いしかわ けいろう)

 

島かげの 牡蠣殻みちの 草紅葉

【作者】石原八束(いしはら やつか)

【補足】草紅葉(くさもみじ)とは、秋に草が紅葉すること、また、色づいた草のことをいいます。

 

冷たさを もて滑らかに 酢牡蠣かな

【作者】松根東洋城(まつね とうようじょう)

 

ナプキンの 角に日あたり 牡蠣料理

【作者】桂 信子(かつら のぶこ)

 

渺々と 海はありけり 牡蠣割女

【作者】鈴木真砂女

【補足】渺々(びょうびょう)とは、広く果てしないさまを表現する言葉です。

 

広島や 市電に牡蠣の桶持ちて

【作者】星野立子(ほしの たつこ)

 

 


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