寒露の俳句 -かんろ-
10月に入って夏の暑さも忘れようかという頃に、二十四節気の一つの「寒露」があります。
この寒露は、俳句においては秋の季語であり、俳句作品にも詠み込まれています。
このページには、寒露が詠み込まれた俳句の中から 5句を集めました。季節がめっきりと秋らしくなっていく頃の雰囲気を、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。
目次
寒露の俳句
汲み置きの 水平らかに 寒露の日
【作者】角川照子(かどかわ てるこ)
【補足】寒露(かんろ)に近い時期の二十四節気(にじゅうしせっき)を並べると、次の表のようになります。
白露 | 9月 8日ごろ |
秋分 | 9月23日ごろ |
寒露 | 10月 8日ごろ |
霜降 | 10月23日ごろ |
立冬 | 11月 7日ごろ |
棚の蔓 たぐり下げたる 寒露の朝
【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)
【補足】「蔓」の読み方は「つる」です。
茶の木咲き いしぶみ古ぶ 寒露かな
【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)
【補足】「古ぶ(ふるぶ)」は「古くさくなる」という意味です。
道傍の 竹伐られたる 寒露かな
【作者】星野麥丘人(ほしの ばくきゅうじん)
【補足】「道傍」「伐られたる」の読み方は、それぞれ「みちばた」「きられたる」です。
水底を 水の流るる 寒露かな
【作者】草間時彦(くさま ときひこ)
【補足】「水底」の読み方は「みなそこ」です。
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