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葱の俳句 30選 -ねぎ-

葱畑

葱には様々な品種があり、地域特有のものも多くみられます。薬味などの用途にも欠かせないものの一つといえるでしょう。

そして、「葱」は俳句において冬の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、「葱」が詠まれた俳句を多く集めました。とても冬らしい雰囲気に満ちた作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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目次

葱の俳句 30選

冬の季語である「葱」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

どうぞ、ごゆっくりとご鑑賞下さい。

 

 

明がたか 葱明りの 流し元

【作者】小林一茶(こばやし いっさ)

【補足】「葱」は「ねぶか」とも読みます。

 

洗はざる 葱買ふて山に 帰るかな

【作者】石井露月(いしい ろげつ)

 

一茶忌や ふかぶか掘りし 葱の畝

【作者】安住 敦(あずみ あつし)

【補足】一茶忌(いっさき)は小林一茶の命日で、旧暦 11月19日です。

 

嘘吐きし 舌に薬味の 葱ひびく

【作者】上村占魚(うえむら せんぎょ)

【補足】「嘘吐きし」の読み方は「うそつきし」です。薬味(やくみ)とは、料理の味や風味を引き立てるための野菜や香辛料ことをいいます。

 

牡蛎鍋の 葱の切っ先 そろひけり

【作者】水原秋桜子(みずはら しゅうおうし)

【補足】「牡蠣鍋」の読み方は「かきなべ」です。

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掛とりも せねばならずと 葱きざむ

【作者】鈴木真砂女(すずき まさじょ)

【補足】掛とり(掛け取り)とは、 掛け売りの代金を取り立てること、また、その人のことをいいます。

 

寒燈が 照らせる葱に 子を待てり

【作者】細見綾子(ほそみ あやこ)

【補足】寒燈(かんとう)とは、寒い夜のともしび、ものさびしい灯火のことをいいます。

 

刻むほか なき晩年の 葱の量

【作者】楠本憲吉(くすもと けんきち)

 

きつさきを 立てて葱煮ゆ 薬喰

【作者】亀井糸游(かめい しゆう)

【補足】薬喰(くすりぐい)とは、冬に保温や滋養のために猪や鹿などの肉を食べることをいいます。

 

幸不幸 葱をみぢんにして忘る

【作者】殿村莵絲子(とのむら としこ)

【補足】「みじん(微塵)」とは、こまかく切ること、その切ったもののことです。

刻み葱

 

死にたしと 言ひたりし手が 葱刻む

【作者】加藤楸邨(かとう しゅうそん)

 

楚々として 象牙のごとき 葱を買ふ

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

【補足】楚々(そそ)とは、 清らかで美しいさまを表現する言葉です。「象牙」の読み方は「ぞうげ」です。

 

泥葱に 古妻雨を怖れけり

【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)

 

葱うゑる 夕影の土 やや冷えぬ

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)

 

葱多く 鴨少し皿に 残りけり

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

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葱さげて 世の片隈に くらし立て

【作者】鈴木真砂女

 

葱すいと 割いて庖丁始めかな

【作者】秋元不死男(あきもと ふじお)

【補足】「割いて」の読み方は「いて」です。

 

葱の香に 夕日のしづむ 楢ばやし

【作者】飯田蛇笏

【補足】(なら)は、ブナ科の落葉高木です。

 

葱ひくや 昨日の霰 そのまゝに

【作者】西山泊雲(にしやま はくうん)

【補足】「霰」の読み方は「あられ」です。

 

葱を抱く 身の影闇に 攫はるる

【作者】石原八束(いしはら やつか)

【補足】「攫はるる」の読み方は「さらわるる」です。

 

はしための 葱の香しみし 濡手かな

【作者】西島麦南(にしじま ばくなん)

【補足】「はしため(婢)」とは、下働きの女・下女のことをいいます。

 

母の灯の とどくところに 葱囲ふ

【作者】神蔵 器(かみくら うつわ)

【補足】「灯」の読み方は「ひ」です。

下仁田葱

 

晩年を 覗いて見よう 葱の筒

【作者】永田耕衣(ながた こうい)

【補足】「覗いて」の読み方は「のぞいて」です。

 

人妻よ 薄暮のあめに 葱やとる

【作者】飯田蛇笏

【補足】薄暮(はくぼ)とは、「夕暮れ、たそがれ」を意味します。

 

人の世へ 覚めて朝の 葱刻む

【作者】三橋鷹女(みつはし たかじょ)

 

山賎に 葱の香強し 小料理屋

【作者】飯田蛇笏

【補足】山賤(やまがつ)とは、猟師や木こりなど山で生活する人のことです。

 

山を抜く力で葱を 抜かんかな

【作者】橋 閒石(はし かんせき)

 

夕汽笛 背より浴びたり 葱さげて

【作者】柴田白葉女(しばた はくようじょ)

 

湯豆腐の まづ箸にして 葱甘し

【作者】石川桂郎(いしかわ けいろう)

 

夢の世に 葱をつくりて 寂しさよ

【作者】永田耕衣

 

 


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