六曜の読み方、意味、順番を3分で理解しましょう
あなたは大安、友引、仏滅などを気にしていますか? 私は、あまり気にしないようにしていますが、どうしてもカレンダーで確認してしまうことがあります。
今はパソコンやスマホでスケジュール管理も行える時代なので、カレンダーを購入する必要性も少なくなり、大安や仏滅などに対する認識も薄れていく傾向にあるのでしょう。ですから。それらをよく知らないという人も多くなっています。
また、大安や仏滅などが全く記載されていないカレンダーも増えてきたので、やがては衰退していくようにも感じられます。
このページでは、これら六曜(六曜日、六輝、宿曜等ともいいます)の意味、読み方、順番などをみていきましょう。
六曜の読み方と意味は?
六曜(ろくよう、りくよう)は、6種類の曜をもつ暦注(れきちゅう)です。この暦注とは、暦に記される日時や方位などの吉凶、日の運勢などのことです。
六曜は、六曜日(ろくようび)、六輝(ろっき)、宿曜(すくよう)ともいわれます。六輝や宿曜は、七曜との混同を避けるために明治以降に作られた名称です。
また、六曜のうちの「仏滅」の文字をみると仏教との関係が連想されますが、六曜と仏教との間に関係はありません。
では、それぞれについて、みていきましょう。
先勝
- 「せんかち」、「せんしょう」、「さきかち」、「さきがち」などと読みます。
- 先んずれば勝つ、という意味です。
- かつては「即吉」、「速喜」とも書かれていました。
- 午前中が吉、午後は凶とされています。
友引
- 一般には「ともびき」と読みますが、「ゆういん」と読まれることもあります。
- 凶事に友を引く、という意味です。
- 朝と夕方は吉、昼は凶とされています。
- 『友を引く』という言い伝えから、葬儀の日としないことが多いです。しかし、宗派によっては友引に葬儀を行います。
先負
- 「せんまけ」、「せんぶ」、「せんぷ」、「さきまけ」などと詠みます。
- 先んずれば負ける、という意味です。
- かつては「小吉」、「周吉」とも書かれていました。
- 午前中は凶、午後が吉とされています。
仏滅
- 「ぶつめつ」と読みます。
- 仏も滅するような大凶の日、という意味です。
- かつては「空亡」、「虚亡」、「物滅」とも書かれていました。
- すべてのことに悪い日ですが、仏事のみはよいとされています。
- 「仏滅」の文字から、お釈迦さまがなくなった日と言われることが多いのですが、「仏」の字が使われるようになったのは近年のことであり、入滅日とは関係がありません。
- 仏滅の日に結婚式を挙げることは少ないです。
大安
- 「たいあん」、「だいあん」と読みます。
- 大いに安し(=よし)、という意味です。
- かつては「泰安」と書かれていました。
- 何事をするにも吉の日とされています。
- 大安の日に婚礼が行なわれることは多いですね。
赤口
- 「しゃっこう」、「しゃっく」、「じゃっく」、「じゃっこう」、「せきぐち」などと読まれます。
- 陰陽道(おんみょうどう)の赤舌日(しゃくぜつにち)に由来します。
- 正午のみが吉、その他は凶とされています。
六曜の順番は?
六曜は上に並べた順番の
先勝 ⇒ 友引 ⇒ 先負 ⇒ 仏滅 ⇒ 大安 ⇒ 赤口
を繰り返します。
そして、旧暦の月初めが、下の表のように固定されています。
旧暦 | 六曜 | |
1月1日 | 7月1日 | 先勝 |
2月1日 | 8月1日 | 友引 |
3月1日 | 9月1日 | 先負 |
4月1日 | 10月1日 | 仏滅 |
5月1日 | 11月1日 | 大安 |
6月1日 | 12月1日 | 赤口 |
ですから、現在の新暦のカレンダーでは 6日周期でないところが出てきます。たとえば、大安の日から数えると、次の大安は 6日後にやって来るのが普通ですが、次の大安は11日後というケースもありえます。
また、この規則性から、計算で六曜を求めることができます。まず、旧暦の「月」と「日」を使って次の計算をして「余り」を出します。
( 月 + 日 ) ÷ 6 ⇒ 余りは?
この余りが、下の表のように六曜と対応します。
余り | 六曜 |
0 | 大安 |
1 | 赤口 |
2 | 先勝 |
3 | 友引 |
4 | 先負 |
5 | 仏滅 |
【計算例】
旧暦の7月7日の六曜は?
( 7 + 7 ) ÷ 6 = 2 ⇒ 余り2
表から、7月7日は先勝となります。
六曜の由来は?
六曜が生まれたのは、お隣の国、中国であるといわれています。しかし、いつの時代に暦注として確立したのかは明らかになっていません。
その後、日本に伝わってきましたが、一時は六曜が禁止されたこともありました。時間の流れに沿ってみてみましょう。
年号 | 時代 | 出来事 |
1300年頃 | 鎌倉時代末 | 日本に伝来する |
1800年頃 | 江戸時代 | 現在の形となる |
1860年頃 | 江戸時代末 | 民間の暦に記載される |
1872年 | 明治時代 | 政府により吉凶付きの暦注禁止される |
1959年頃~ | 第2次大戦後 | 政府の統制が解除され、現在に至る |
明治政府が吉凶付きの暦注を禁止した理由は、「迷信である」ということでした。しかし、六曜を必要とする要望は強かったようです。やはり、長く馴れ親しんできたものを急にやめるのは無理があります。
たとえ「迷信」といわれても、縁起が良いとされることを選んだり、縁起を担ぐことは人の心の底にあるのでしょう。
まとめ
- 友引は、葬儀の日としないことが多いです。
- 仏滅の日に結婚式を挙げることは少ないです。
- 大安の日に婚礼が行なわれることは多いです。
【関連項目】