Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

佐保姫の俳句 30選 -さほひめ、さおひめ-

春の野山

春をつかさどる神とされる「佐保姫」は、その名が古くからの和歌に多くみられます。

また、「佐保姫」は俳句において春の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、「佐保姫」が詠まれた俳句を多く集めました。穏やかな春の情景が目に浮かんでくるような作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

スポンサーリンク

目次

佐保姫の俳句 30選

「佐保姫」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

どうぞ、ごゆっくりとご鑑賞下さい。

 

 

大手門 くぐり佐保姫 すすみゆく

【作者】大串 章(おおぐし あきら)

【補足】大手門(おおてもん)とは、城の正門にあたるもので、追手門(おうてもん)と表記されることもあります。

 

先達て お目に掛かれり 佐保姫に

【作者】高澤良一(たかざわ よしかず)

【補足】「先達て(さきだって、せんだって)」とは、「さきごろ、先日」を意味します。

 

佐保姫が 降りてくるやも 車寄せ

【作者】能村研三(のむら けんぞう)

【補足】車寄せ(くるまよせ)とは、車を寄せて乗り降りするために、建物の玄関口に張り出して設けられた部分のことです。

 

佐保姫と ともに笑ふや 山の景

【作者】正岡子規(まさおか しき)

 

佐保姫に 召さるゝ妹の わかれかな

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

【補足】「妹(いも)」とは、男性が女性を親しんでいう語で、主に妻や恋人を指します。

スポンサーリンク

 

佐保姫に 山童の 白にぎりめし

【作者】大串 章

【補足】山童(やまわろ、やまわらわ)とは、西日本に伝わる妖怪の名前です。

 

佐保姫に 笑はれてこそ たびの顔

【作者】正岡子規

 

佐保姫の 海より来たる 素足かな

【作者】大屋達治(おおや たつはる)

【補足】「素足」の読み方は「すあし」です。

 

さほ姫の 御目の上の こぶし哉

【作者】小林一茶(こばやし いっさ)

【補足】「御目」の読み方は「おんめ、おめ」です。

 

佐保姫の 砧をかくす 舟の小屋

【作者】星野紗一(ほしの さいち)

【補足】(きぬた)とは、布や衣類などをたたいて柔らかくしたり、皺をのばすための道具です。

 

佐保姫の 梢を渉る 落花かな

【作者】日野草城

桜吹雪

 

佐保姫の 鈴鳴る水の 斑雪山

【作者】山上樹実雄(やまがみ きみお)

【補足】斑雪山(はだれやま)とは、降り積もった雪が消え残って「まだら」になった状態の山のことです。

 

佐保姫の 裾にかくるゝ 雉子哉

【作者】松瀬青々(まつせ せいせい)

【補足】「雉」の読み方は「きぎす、きぎし、きじ」です。

 

さほ姫の 染損ひや 斑山

【作者】小林一茶

【補足】斑山(まだらやま)は、山梨にある山の名前です。

 

佐保姫の たぶさの風か 少しづゝ

【作者】大須賀乙二(おおすが おつじ)

【補足】「たぶさ」とは、髪の毛を頭上に集めて束ねたところです。

 

佐保姫の 誰を召すとや 呼子鳥

【作者】巌谷小波(いわや さざなみ)

【補足】呼子鳥(よぶこどり)とは、人を呼ぶような鳴き声をしている鳥のことです。

 

佐保姫の 眠や谷の 水の音

【作者】松根東洋城(まつね とうようじょう)

スポンサーリンク

 

佐保姫の 乗る雲ならむ やはやはと

【作者】林 翔(はやし しょう)

 

さほ姫の ばりやこぼして さく菫

【作者】小林一茶

【補足】「ばり」とは「尿」のことで、春の雨を例えたものと解します。

 

佐保姫の 眉についたる 柳哉

【作者】正岡子規

 

さほ姫の 御子も出給へ 夏の月

【作者】小林一茶

【補足】「御子」の読み方は「みこ」です。

 

佐保姫の 胸乳の形に 春の山

【作者】松瀬青々

【補足】胸乳(むなち、むなぢ)とは、乳房(ちぶさ)のことです。

 

佐保姫の 眼をきれ長に 風吹ける

【作者】今瀬剛一(いませ ごういち)

桜と緑の樹木

 

佐保姫の もてなしあつし 独り旅

【作者】正岡子規

 

佐保ひめの 笑はゞ笑へ こげたかほ

【作者】正岡子規

 

佐保姫は 朧を常の 姿かな

【作者】正岡子規

 

佐保姫は 白き障子を 隔かな

【作者】夏目成美(なつめ せいび)

【補足】「隔」の読み方は「へだつ」です。

 

佐保姫は 裾のすがるや 富士の山

【作者】正岡子規

 

佐保姫は娘、龍田姫は後家也けり

【作者】正岡子規

【補足】佐保姫が春の女神であるのに対し、龍田姫(たつたひめ)は秋の女神とされています。

 

佐保姫も 虱見給へ 梅の花

【作者】小林一茶

【補足】「虱」の読み方は「しらみ」です。

 

 


 関 連 ペ ー ジ 


⇒ 「山笑う」の俳句

  ⇒ 春の俳句【有名俳人の名作から厳選】

  ⇒ 春の季語【一覧】

⇒ 有名な俳句【永久保存版】

⇒ 有名な俳人【リスト】

スポンサーリンク

サブコンテンツ

このページの先頭へ