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咳の俳句 30選 -せき、しわぶき-

金柑の花

風邪をひいたり、のどを痛めたときなどに出る咳は、どうも鬱陶しくて仕方がありません。

このような「咳」は俳句において冬の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、「咳」が詠まれた俳句を多く集めました。咳による心境がよく伝わってくる作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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目次

咳の俳句 30選

「咳」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

どうぞ、ごゆっくりとご鑑賞下さい。

 

 

あかあかと 雛栄ゆれども 咳地獄

【作者】石田波郷(いしだ はきょう)

 

あの咳は 父よ溝板ふんで来る

【作者】菖蒲あや(しょうぶ あや)

【補足】溝板(みぞいた、どぶいた)とは、溝の上をおおう板(=いわゆる「どぶいた」)のことをいいます。

 

あはれなり 咳入りてさへ なまめけば

【作者】久保田万太郎(くぼた まんたろう)

【補足】「なまめく(艶く、生めく)」とは、ういういしいさま、上品なさま、優雅なさま、奥ゆかしいさまなどを表現する言葉です。

 

入日の冷え 家のそこここ 母の咳

【作者】大野林火(おおの りんか)

【補足】入日(いりひ)とは、夕日、落日のことです。

 

鴬が ぎよつとするぞよ 咳ばらひ

【作者】小林一茶(こばやし いっさ)

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丑満の 雪に覚めゐて 咳殺す

【作者】臼田亞浪(うすだ あろう)

【補足】丑満(うしみつ=丑三つ)とは、およそ午前 2時から 2時半にあたる時のことをいいます。

 

うつせみの 咳なりやこのさびしさは

【作者】筑紫磐井(つくし ばんせい)

【補足】うつせみ(現人)とは、「この世、この世に現存する人」という意味です。

 

から咳に 真昼の深さ 白牡丹

【作者】鍵和田秞子(かぎわだ ゆうこ)

 

さびしさや 咳を見かえる 大き部屋

【作者】古沢太穂(ふるさわ たいほ)

 

咳き入りて 身のぬくもりし 夜寒かな

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

【補足】「夜寒(よさむ)」は秋の季語です。

冬の夜空

 

咳かすか かすか喀血 とくとくと

【作者】川端茅舎(かわばた ぼうしゃ)

【補足】喀血(かっけつ)とは、血液を咳とともに吐くことをいいます。

 

咳そそる 夜気に窓さす 落葉かな

【作者】富田木歩(とみた もっぽ)

 

咳きつのる 目を日輪の ゆきもどり

【作者】加藤楸邨(かとう しゅうそん)

【補足】日輪(にちりん)とは太陽のことをいい、これに対して、月のことを「月輪(がちりん)」といいます。

 

咳く人に 白湯まゐらする 夜寒かな

【作者】高井几董(たかい きとう)

【補足】白湯(さゆ、しらゆ)とは、何もまぜない湯のことです。

 

咳の後 きらりと妻の 泪眼よ

【作者】能村登四郎(のむら としろう)

【補足】「泪眼(=涙目)」の読み方は「なみだめ」です。

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咳の子の うるみし瞳 我を見る

【作者】星野立子(ほしの たつこ)

 

咳の子の なぞなぞあそび きりもなや

【作者】中村汀女(なかむら ていじょ)

 

咳のなか 何か言はれし きゝもらす

【作者】能村登四郎

 

咳ひとつ 赤子のしたる 夜寒かな

【作者】芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ)

【補足】赤子(あかご=赤児)とは、生まれて間のない子供、赤ん坊のことをいいます。

 

咳ひとつ 壷のくらがり 駈けめぐり

【作者】加藤楸邨

 

咳をして 言ひ途切れたるままのこと

【作者】細見綾子(ほそみ あやこ)

 

咳をする 母を見あげてゐる子かな

【作者】中村汀女

 

たんたんの 咳を出したる 夜寒かな

【作者】芥川龍之介

【補足】前書から、「たんたん」は咳をした赤ん坊の愛称とされています。(芥川の次男の名が「多加志:たかし」)

夜空の三日月

 

刀自の読む 咳まじりなり 歌留多とる

【作者】皆吉爽雨(みなよし そうう)

【補足】刀自(とじ)とは、家事をつかさどる女性のことをいいます。

 

とめどなく 咳きつゝ甕を 洗ひをり

【作者】清原枴童(きよはら かいどう)

【補足】「甕」の読み方は「かめ(=液体を入れる底の深い容器)」です。

 

初咳と いへばめでたく きこえけり

【作者】日野草城

 

ひたとやむ 咳の薬や 寒の内

【作者】筏井竹の門(いかだい たけのかど)

【補足】寒の内(かんのうち)とは、小寒(しょうかん)から立春(りっしゅん)までの約 1カ月間をいい、小寒は「寒の入り」、立春は「寒の明け」とも呼ばれます。

 

ふるさとは ひとりの咳の あとの闇

【作者】飯田龍太(いいだ りゅうた)

 

ランドセル 咳込む吾子の 背に重く

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

【補足】吾子(あこ)とは、「わが子」を意味します。

 

わが咳が たたしめし冬の 蝶は舞ふ

【作者】加藤楸邨

 

 


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