処暑の俳句 -しょしょ-
そろそろ秋の気配が感じられないだろうかという気持ちにもなる 8月の下旬に、二十四節気の一つの「処暑」があります。
この処暑は、俳句においては秋の季語であり、俳句作品にも詠み込まれています。
このページには、処暑が詠み込まれた俳句の中から 7句を集めました。暑さも少しずつおさまってくる頃の雰囲気を、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。
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目次
処暑の俳句 7選
雨の今日 処暑と覚えて けだるしや
【作者】宮津昭彦(みやつ あきひこ)
処暑の僧 漢語まじりに いらへけり
【作者】星野麥丘人(ほしの ばくきゅうじん)
【補足】「いらふ」とは、「答える、返事をする」という意味です。
処暑の花 空もも色に して溢れ
【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)
【補足】「溢れ」の読み方は「あふれ、こぼれ」です。
処暑の富士 雲脱ぎ最高頂 見する
【作者】岸 風三楼(きし ふうさんろう)
掌に 書く字や処暑の 湯に沈み
【作者】長谷川かな女
【補足】「掌」の読み方は「てのひら」です。また、「たなごころ」とも読むことがあります。
友の忌の 饅頭焼いて 処暑となす
【作者】安住 敦(あずみ あつし)
鳰の子の こゑする処暑の 淡海かな
【作者】森 澄雄(もり すみお)
【補足】鳰(にお)は、水辺で生活する鳥類・カイツブリのことです。「淡海」の読み方は「おうみ」です。
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