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春分の俳句 20選 -お中日- 【有名俳人の名作から厳選】

紅梅と曇り空

3月の下旬に入って迎える「春分の日」。

「暑さ寒さも彼岸まで」とよく言われますが、思いのほか寒い日もあるのが「春分」です。それでも、この日以後は徐々に春らしくなってくるのは間違いないでしょう。

このページには、「春分」「春分の日」「お中日」などが詠み込まれた俳句を集めました。春分の日特有の雰囲気を持った句ばかりですので、じっくりと味わってみてください。

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春分の俳句 20選

 

 

雨着透く 春分の日の 船の旅

【作者】秋元不死男(あきもと ふじお)

【補足】雨着(あまぎ)は、雨を防ぐために衣服の上に着るコート、合羽(かっぱ)などのことです。

 

顔泛ける ごと春分の 京にをり

【作者】岡井省二(おかい しょうじ)

【補足】「泛ける」の読み方は「ける」です。

 

紅梅に 中日過し 彼岸哉

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【補足】中日(ちゅうにち)は、彼岸の七日間の真ん中の日のことで、春分・秋分の日に当たります。

この作品のように、ただ「彼岸」とすると春の季語になります。秋の彼岸の場合は、「秋彼岸」「後の彼岸」などとします。

なお、「紅梅(こうばい)」も春の季語です。

 

春分の おどけ雀と 目覚めたり

【作者】星野麥丘人(ほしの ばくきゅうじん)

【補足】「おどけ(お道化)」は「ふざけ」と同じ意味です。

 

春分の 滑り台より 眼鏡の子

【作者】櫻井博道(さくらい はくどう)

【補足】「眼鏡」の読み方は「めがね」です。

 

春分の 田の涯にある 雪の寺

【作者】皆川盤水(みなかわ ばんすい)

【補足】「涯」の読み方は「はて」です。

 

春分の 日なり雨なり 草の上

【作者】林 翔(はやし しょう)

 

春分の 日の会二つ 木戸抜けて

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

 

春分の 日のくつろぎの 会に似て

【作者】稲畑汀子

 

春分の 昼の鏡に ゆらぎをり

【作者】岡井省二

 

春分の 湯にすぐ沈む 白タオル

【作者】飯田龍太(いいだ りゅうた)

木製の湯口

 

春分も 棒一本の 浅蜊掻

【作者】百合山羽公(ゆりやま うこう)

【補足】「浅蜊掻」の読み方は「あさりかき」です。

 

春分や 幼なが書いて 鏡文字

【作者】岡井省二

【補足】鏡文字(かがみもじ)とは、鏡に写ったかのような、左右が逆に書かれた文字のことをいいます。

 

春分や 四十五年を 午後の国

【作者】加藤郁乎(かとう いくや)

 

春分や 手を吸ひにくる 鯉の口

【作者】宇佐美魚目(うさみ ぎょもく)

 

春分や 遠くの農夫 藁梳ぐる

【作者】萩原麦草(はぎわら ばくそう)

【補足】「藁」の読み方は「わら」です。

 

春分を 迎ふ花園の 終夜燈

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)

【補足】終夜燈(しゅうやとう)とは、一晩中つけ通しにしておく灯火・電燈のことをいいます。

 

たにぐゝの 日ねもすなきぬ お中日

【作者】原 石鼎(はら せきてい)

【補足】たにぐゝ(たにぐく:谷蟆、谷蟇)とは、ヒキガエルのことです。

「日ねもす」は「一日中、終日」という意味です。

 

彼岸中日は 昨日となりしを 雪が降る

【作者】細見綾子(ほそみ あやこ)

【補足】日本では 4月以降の降雪もまれにあり、北海道の網走では 1941年 6月 8日に雪が観測されています。

 

日も真上 春分の日を よろこべば

【作者】林 翔

日光を浴びる草の葉

 

 


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