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鞦韆の俳句 30選 -しゅうせん-

庭の鞦韆

俳句の春の季語に「鞦韆」というものがあります。これは、いわゆる「ブランコ」のことで、「ふらここ」「ふらんど」と呼ばれることもあります。

この「鞦韆」は、今まで多くの俳句作品に詠み込まれてきました。

このページには、「鞦韆」が詠まれた俳句を多く集めました。春らしい雰囲気に満ちた作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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鞦韆の俳句 30選

「鞦韆」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

どうぞ、ごゆっくりとご鑑賞下さい。

 

 

袷着て 人鞦韆を 試みる

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【補足】(あわせ)」とは、表地に裏地を縫い合わせた衣服のことで、 裏地のついていない衣服は(ひとえ)といいます。

 

芝青む 朝の鞦韆 雨に濡る

【作者】西島麦南(にしじま ばくなん)

【補足】「青む(あおむ)」とは、青くなること、緑色となること、草木が青々と茂ることなどを意味します。

 

鞦韆が 垂れて愚かな 安息日

【作者】有馬朗人(ありま あきと)

【補足】安息日(あんそくび)とは、ユダヤ教やキリスト教で、仕事を休んで礼拝を行う聖なる日のことをいいます。

 

鞦韆に 石ころ乗せてある真昼

【作者】伊藤白潮(いとう はくちょう)

 

鞦韆に こぼれて見ゆる 胸乳かな

【作者】松瀬青々(まつせ せいせい)

【補足】胸乳(むなち、むなぢ)とは、乳房(ちぶさ)のことです。

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鞦韆に 腰かけて読む 手紙かな

【作者】星野立子(ほしのたつこ)

 

鞦韆に 子等はむつみ来 山桜

【作者】石橋辰之助(いしばし たつのすけ)

【補足】「むつむ(睦む)」とは、仲よくすることをいいます。

 

鞦韆に しばし遊ぶや 小商人

【作者】前田普羅(まえだ ふら)

【補足】「小商人」の読み方は「こしょうにん」です。

 

鞦韆に 抱き乗せて 沓に接吻す

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

【補足】「沓」「接吻」の読み方は、それぞれ「くつ」「せっぷん」です。

 

鞦韆に ひとりとなりし 漕がんかな

【作者】加藤三七子(かとう みなこ)

鞦韆と水たまり

 

鞦韆に みなのりてまた ゆきにけり

【作者】後藤夜半(ごとう やはん)

 

鞦韆に 酔ひしと君の瞳かな

【作者】原 月舟(はら げっしゅう)

 

鞦韆に 夜も蒼き空 ありにけり

【作者】安住敦(あずみ あつし)

【補足】「蒼き」の読み方は「あおき」です。

 

鞦韆の 影静かなり 梨花の月

【作者】正岡子規

 

鞦韆の 子らよ母屋の 灯りたり

【作者】金尾梅の門(かなお うめのかど)

【補足】母屋(おもや)とは、敷地内の中心となる建物のことをいいます。「灯りたり」の読み方は「ともりたり」です。

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鞦韆の 少女さらはれさうに漕ぐ

【作者】鍵和田釉子(かぎわだ ゆうこ)

 

鞦韆の 退きてすぐ 新樹出づ

【作者】山口誓子(やまぐち せいし)

 

鞦韆の 宙の空白 薄着して

【作者】殿村莵絲子(とのむら としこ)

【補足】「宙」の読み方は「そら、ちゅう」です。

 

鞦韆の 月に散じぬ 同窓会

【作者】芝 不器男(しば ふきお)

【補足】「散じる」とは、終わること、四方に散ることを意味します。

 

鞦韆の 十勝の子等に 呼ばれ過ぐ

【作者】加藤楸邨(かとう しゅうそん)

 

鞦韆の 花にうもれて 見ゆるかな

【作者】原 石鼎(はら せきてい)

 

鞦韆の 前の遺水 地は古し

【作者】中村草田男(なかむら くさたお)

【補足】遣水(やりみず)とは、庭園の中に水を導いて流れるようにしたもののことです。

 

鞦韆は 漕ぐべし愛は 奪ふべし

【作者】三橋鷹女(みつはし たかじょ)

【関連】 三橋鷹女の俳句【読み物】

桜の花と鞦韆

 

鞦韆や 越すべき目処に 雲の埓

【作者】上田五千石(うえだ ごせんごく)

【補足】目処(めど)とは、目当(めあて)、目標のことをいいます。「埒」の読み方は「らち」です。

 

鞦韆は垂る オリオンの星座より

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

 

鞦韆は 垂れ罠はいま 狭められ

【作者】藤田湘子(ふじた しょうし)

 

鞦韆も 見えて風雨の 硝子窓

【作者】橋 閒石(はし かんせき)

【補足】「硝子窓」の読み方は「がらすまど」です。

 

鞦韆や 隣みこさぬ 御身躰

【作者】炭 太祇(たん たいぎ)

【補足】「御身躰」の読み方は「おんからだ、おからだ」です。

 

鞦韆や 草木も風と 揺れ遊ぶ

【作者】中村草田男

 

鞦韆や 燈台守の 垣のうち

【作者】高野素十(たかの すじゅう)

【補足】灯台守(とうだいもり)とは、灯台に滞在して灯台等を維持・管理する仕事、またはそれを行なう人のことをいいます。

 


 関 連 ペ ー ジ 


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