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七夕の俳句 30選 -たなばた- 【有名俳人の名作から厳選】

七夕の笹飾り

七夕という行事にはとても夢があり、子供の頃には笹に飾り付けをするのがとても楽しかったことを覚えています。

古くから行なわれてきた七夕は、現代では形が少し昔のものとは違っていますが、日本の伝統的な行事であるといえます。

このページには、七夕の俳句といえるものを集めてみました。これらは、いずれも七夕が持っている雰囲気を強く感じさせてくれる素晴らしい作品ばかりなので、是非ともチェックしてみて下さい。

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目次

七夕の俳句について

建物の壁面の俳句

ここでは「七夕」「たなばた」が詠み込まれているものを 30句を選び、五十音順に並べました。

なお、俳句の季語の季節感は旧暦のものであり、「七夕」「たなばた」は秋の季語です。

旧暦の 7月 7日は、新暦(現行暦)では 7月末~ 8月末の中の日付となるので、季語の七夕は秋の趣を持ったものなのです。

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七夕の俳句 30選

 

うち立てて 七夕色紙 散るもあり

【作者】高橋淡路女(たかはし あわじじょ)

 

 

行人の 見る七夕を 結びけり

【作者】中村汀女(なかむら ていじょ)

【補足】行人(こうじん)とは、道を行く人の意です。

 

 

墨折れて 七夕雨と なりにけり

【作者】秋元不死男(あきもと ふじお)

 

 

七夕の 荒波をわたる 舟ひとつ

【作者】水原秋櫻子(みずはら しゅうおうし)

 

 

たなばたの 紙落ち石の なまめきぬ

【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)

【補足】「なまめく(艶めく、生めく)」とは、「優雅に見える」「上品で美しい様子が現れる」「しみじみとした趣きがある」「みずみずしい様子をしている」といった意味です。

 

 

七夕の 萱野の雨と なりにけり

【作者】久保田万太郎(くぼた まんたろう)

【補足】「萱野」の読みは「かやの」です。

 

 

七夕の 心に朝の 竹かつぐ

【作者】阿部みどり女

笹の葉

 

 

七夕の みな冷え冷えと 供物かな

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)

【補足】「供物」の読みは「くもつ」で、神や仏に供えるものの意です。

 

 

七夕や 藍屋の女 肩に糸

【作者】黒柳召波(くろやなぎ しょうは)

【補足】「藍屋」の読みは「あいや」で、「紺屋(こんや)」「藍染め屋」と同義です。

 

 

たなばたや 龝をさだむる 夜のはじめ

【作者】松尾芭蕉(まつお ばしょう)

【補足】「龝」の読みは「あき」で、「秋」と同じです。

 

 

七夕や 逢へばくちびる のみとなる

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

 

 

七夕や 男がうたふ 子守歌

【作者】三橋鷹女(みつはし たかじょ)

 

 

七夕や 髪ぬれしまま 人に逢ふ

【作者】橋本多佳子(はしもと たかこ)

 

 

七夕や 木の間の池は すでに暮れ

【作者】水原秋櫻子

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七夕や 葛ふく風は 夜明から

【作者】横井也有(よこい やゆう)

【補足】「葛」の読みは「くず」で、「かずら」「つた」などの読み方もあります。

 

 

七夕や 心もとなき 朝ぐもり

【作者】高橋淡路女

【補足】「心もとない」とは、「たよりない、十分安心できない」「じれったい」「待ち遠しい」という意味です。

 

 

七夕や ことりともせず 骨休め

【作者】平畑静塔(ひらはた せいとう)

【補足】骨休め(ほねやすめ)とは、「休息、休憩」の意です。

 

 

七夕や 笹の葉かげの 隠れ星

【作者】村上鬼城(むらかみ きじょう)

 

 

七夕や 旅をわが来し 地獄村

【作者】山口誓子(やまぐち せいし)

 

 

七夕や 父口ずさむ 祖母の唄

【作者】星野立子(ほしの たつこ)

 

 

七夕や 手休み妻を 夕写真

【作者】中村草田男(なかむら くさたお)

七夕飾りの短冊

 

 

七夕や 灯さぬ舟の 見えてゆく

【作者】臼田亞浪(うすだ あろう)

【補足】「灯さぬ」の読みは「ともさぬ」です。

 

 

七夕や 一と降りしたる 四方の藍

【作者】吉武月二郎(よしたけ つきじろう)

【補足】「四方」「藍」の読みは、それぞれ「よも」「あい」です。

 

 

七夕や 筆の穂なめし 唇の墨

【作者】高橋淡路女

【補足】「唇」の読みは「しん」です。

 

 

七夕や 布団に凭れ 紙縒る子

【作者】杉田久女(すぎた ひさじょ)

 【補足】「凭れ」の読みは「もたれ」、「縒る」の読みは「よる」です。

 

 

七夕や まだ指折つて 句をつくる

【作者】秋元不死男

 

 

七夕を 押し返す風 ありにけり

【作者】阿部みどり女

 

 

手より舞ふ たなばたさまを 結びけり

【作者】阿波野青畝

色とりどりの七夕飾り

 

 

昼畳 七夕様の 塵を掃く

【作者】阿部みどり女

【補足】「塵」の読みは「ちり」です。

 

 

まだ書かぬ 七夕色紙 重ねあり

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

 

 


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