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手袋の俳句 25選  -てぶくろ-

こげ茶色の手袋と冬物のコート

冬の厳しい寒さの中で、手袋はとてもありがたい存在です。

手指を寒さから守ってくれるので愛着も生まれますし、春が近づいて使わないようになると、何か離れがたいような思いがすることもあります。

このページには、手袋が詠み込まれた俳句の中から 25句を選びました。手袋に対する思いが込められたものばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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手袋の俳句 25

テーブルに置かれた手袋と帽子

「手袋、手套(=手袋)」が詠まれた句を集め、俳句の文字の五十音順に並べました。

俳句において、単に「手袋」とした場合は冬の季語として扱われます。

また、「春手袋」「夏手袋」として詠まれることもあり、それぞれは春、夏の季語となります。

 

大いなる 手袋忘れ ありにけり

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

 

大いなる 寝手袋をして 寝まりけり

【作者】竹下しづの女(たけした しづのじょ)

【補足】「寝まる」は「寝る」と言う意味で、「座る」「休む」などを意味することもあります。

 

月光が 革手袋に 来て触るる

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

 

けもの臭き 手袋呉れて 行方知れず

【作者】西東三鬼(さいとう さんき)

 

代田出て 泥の手袋 草で脱ぐ

【作者】西東三鬼

【補足】代田(しろた)とは、田植えをする前の田のことです。

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衰運の 卦の手袋を 落しけり

【作者】久保田万太郎(くぼた まんたろう)

【補足】(け、か)とは、易(えき=吉凶を占う術)で算木(さんぎ=易で占いに使う 6本の棒)に現われた形象(=かたち)のことをいいます。

 

漂へる 手袋のある 運河かな

【作者】高野素十(たかの すじゅう)

 

手袋とるや 指環の玉の うすぐもり

【作者】竹下しづの女

【補足】指環(ゆびわ)は「指輪」のことです。

 

手袋に 明かるき昼の 光かな

【作者】波多野爽波(はたの そうは)

 

手袋に 年をかくして 夫人かな

【作者】星野立子(ほしの たつこ)

【補足】星野立子は、高浜虚子の次女です。

赤い手袋と黄色いマフラー

 

手袋の 裏のわが色 折返し

【作者】後藤夜半(ごとう やはん)

 

手袋の 十本の指を 深く組めり

【作者】山口誓子(やまぐち せいし)

 

手袋の 単色派手に 吊皮に

【作者】高浜年尾(たかはま としお)

【補足】年尾は、高浜虚子の長男です。

 

手袋の 手にはや春の 月明り

【作者】中村汀女(なかむら ていじょ)

 

手袋の 手をつなぎあふ 親子かな

【作者】鈴木真砂女(すずき まさごじょ)

たくさんの子供用の手袋

 

手袋の 左許りに なりにける

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【補足】「許り」の読み方は「ばかり」で、「~だけ、~のみ」の意です。

 

手袋は 心定めず 指にはめ

【作者】中村汀女

 

手袋を つかみて人を 見送りぬ

【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)

 

手袋を とりたての手の 暖かく

【作者】星野立子

 

手袋を ぬぐ手ながむる 逢瀬かな

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

【補足】逢瀬(おうせ)とは、男女がひそかに会うことをいいます。

赤い婦人用の手袋

 

手袋を はめ終りたる 指動く

【作者】高浜虚子

 

久々の 夕日手袋の 手をかざす

【作者】細見綾子(ほそみ あやこ)

 

ペンだこに 手袋被せて さりげなく

【作者】竹下しづの女

【補足】「被せて」の読み方は「かぶせて」です。

 

身にしむや 白手套を みるにつけ

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)

【補足】手套(てとう、しゅとう)は手袋のことで、「てぶくろ」と読まれることもあります。

 

妙齢を 保つレースの 手袋に

【作者】百合山羽公(ゆりやま うこう )

【補足】妙齢(みょうれい)とは、「うら若い年頃」を意味します。

レースと首飾り

 


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