Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

兎の俳句 30選 -うさぎ-

白い兎

ペットとして飼われる兎には白いものが多く、その姿は可憐で可愛らしさにあふれています。

この「兎」は俳句において冬の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、「兎」が詠まれた俳句を多く集めました。兎の愛くるしい姿が目に浮かんでくるような作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

スポンサーリンク

兎の俳句 30選

「兎」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

兎は農作物などを食い荒らすので、冬に「兎狩り」が行われます。このことから、「兎」は冬の季語とされています。

どうぞ、ごゆっくりとご鑑賞下さい。

 

 

足跡の 兎と知れて こはさなく

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

【補足】「足跡」の読み方は「あしあと」です。

 

あたたかき 雪がふるふる 兎の目

【作者】上田五千石(うえだ ごせんごく)

 

争はぬ 兎の耳や かたつぶり

【作者】榎本其角(えのもと きかく)

【補足】かたつぶり(蝸牛)とは、カタツムリのことです。他に、「でんでんむし」「ででむし」「まいまいつぶり」「まいまい」「かぎゅう」などとも呼ばれます

 

兎ゆきし あとのみ散りて 深雪なり

【作者】及川 貞(おいかわ てい)

【補足】深雪(みゆき)とは、深く積もった雪のことですが、雪の美称としても使われる言葉です。

 

撃たれし血 口に含みて 兎死す

【作者】野見山朱鳥(のみやま あすか)

スポンサーリンク

 

独活掘りの またつかまへぬ 兎の子

【作者】吉武月二郎(よしたけ つきじろう)

【補足】独活(うど)はウコギ科の多年草です。

 

置炬燵 雪の兎は 解けにけり

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【補足】置炬燵(おきごたつ=置火燵)とは、やぐらの中に炉を入れて、移動できるようにしたこたつのことです。

 

檻かじる兎夜半も 梅が散る

【作者】坪内稔典(つぼうち としのり)

【補足】「檻」の読み方は「おり」です。夜半(やはん)とは、夜中・真夜中のことをいいます。

 

寒の暮 兎の箱に 足ふれて

【作者】百合山羽公(ゆりやま うこう)

 

仔兎の 耳透く富士の 山開き

【作者】飯田龍太(いいだ りゅうた)

【補足】「仔兎」の読み方は「こうさぎ」です。山開き(やまびらき)とは、その年に初めて登山を許すことです。

雪に覆われた富士山

 

声もなく 兎動きぬ 花卯木

【作者】服部嵐雪(はっとり らんせつ)

【補足】卯木(うつぎ=空木)は、ユキノシタ科の落葉低木です。卯木の花のことを「花卯木」「卯の花」といいます。

 

猿どのの 夜寒訪ひゆく 兎かな

【作者】与謝蕪村(よさ ぶそん)

【補足】夜寒(よさむ)とは、夜の寒いことをいいます。

 

柴刈の 鼻先をとぶ 兎かな

【作者】吉武月二郎

 

少年の 夜々の夢なる 兎罠

【作者】石塚友二(いしづか ともじ)

 

水滴の 兎を秋の灯に放つ

【作者】相生垣瓜人(あいおいがき かじん)

スポンサーリンク

 

炭焼が 兎の罠を 掛けに行く

【作者】滝沢伊代次(たきざわ いよじ)

【補足】炭焼(すみやき)とは、木材を焼いて炭を作ることを職業とする人のことです。

 

抱いてゆく 兎遊ばす 花野かな

【作者】野村泊月(のむら はくげつ)

【補足】花野(はなの)とは、花の咲いている野辺のことです。

 

短日の 兎に白き山ばかり

【作者】宇佐美 魚目(うさみ ぎょもく)

【補足】短日(たんじつ)とは、冬の昼間の短い日のことをいいます。

 

茶の花に 兎の耳の さはるかな

【作者】加藤暁台(かとう きょうたい)

【補足】茶の花とは、茶の木に咲く白い花のことです。

 

冬嶺青く 睡りさめたる 兎の瞳

【作者】加藤楸邨(かとう しゅうそん)

【補足】「睡り」の読み方は「ねむり(=眠り)」です。

 

木賊原 小兎はねる 霰かな

【作者】幸田露伴(こうだ ろはん)

【補足】木賊原(とくさわら)は、北海道帯広市の地名です。

 

年逝くや 兎は頬を 震はせて

【作者】飯島晴子(いいじま はるこ)

【補足】「年逝く」の読み方は「としゆく」です。

兎の石像

 

二羽と言ひ 兎は耳を 提げらるる

【作者】殿村菟絲子(とのむら としこ)

【補足】兎はかつて「羽(わ)」で数えられていましたが、現在では「匹(ひき)」を用いるのがふさわしいとされています。

 

初雪に 兎の皮の髭作れ

【作者】松尾芭蕉(まつお ばしょう)

 

針金の 輪のみにあはれ 兎罠

【作者】福田蓼汀(ふくだ りょうてい)

 

吹越に 大きな耳の 兎かな

【作者】加藤秋邨

【補足】吹越(ふっこし)という地名は、青森県上北郡と秋田県能代市にあります。

 

万両は 兎の眼もち 赤きかな

【作者】加賀千代女(かがの ちよじょ)

【補足】万両(まんりょう)は、ヤブコウジ科の常緑小低木で、赤い球形の実をつけます。

 

無月なる 庭に出てゐし 家兎

【作者】原 裕(はら ゆたか)

【補足】無月(むげつ)とは、空が曇っていて月が見えないことをいいます。

 

山越えて来る獅子舞に 兎網

【作者】米沢吾亦紅(よねざわ われもこう)

 

夜ざくらの 下にあそべる 兎かな

【作者】岸 風三楼(きし ふうさんろう)

 

 


 関 連 ペ ー ジ 


⇒ 雪兎の俳句

  ⇒ 冬の俳句【有名俳人の名作から厳選】

  ⇒ 冬の季語

⇒ 有名な俳句【永久保存版】

⇒ 有名な俳人【リスト】

スポンサーリンク

サブコンテンツ

このページの先頭へ