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二百十日の俳句 20選 -にひゃくとおか-

森の木々の間からの日射し

8月の末、あるいは 9月の初めには、暦で「二百十日(にひゃくとおか)」の文字を目にします。

これは立春(りっしゅん)から数えて 210日目という日ですが、人々は特別な思いを持ってこの日を迎えてきました。

このページには、二百十日が詠まれた俳句の中から 20句を選びました。夏も終わりに近づき、秋を待つ頃の雰囲気に満ちた作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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二百十日の俳句 20選

簾と扇子

二百十日が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

なお、俳句において「二百十日」は秋の季語とされています。

【関連ページ】二百十日とは?

 

無花果の 実青き二百十日かな

【作者】高浜年尾(たかはま としお)

【補足】「無花果」の読み方は「いちじく」です。

 

市に隠る 二百十日は 昨日なり

【作者】高井几董(たかい きとう)

 

枝少し 鳴らして二百十日かな

【作者】尾崎紅葉(おざき こうよう)

 

おだやかな 二百十日や 鶏の声

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

【補足】「鶏」の読み方は「とり」です。

 

風少し 鳴らして二百十日かな

【作者】尾崎紅葉

風に揺れる風鈴

 

雲いろいろ 彩る二百十日かな

【作者】前田普羅(まえだ ふら)

【補足】「彩る」の読み方は「いろどる」です。

 

こけもせで 二百十日の 鶏頭かな

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【補足】鶏頭(けいとう)は、ヒユ科の一年草です。

 

乞食の 二百十日も 死なずして

【作者】藤野古白(ふじの こはく)

【補足】「乞食」の読み方は「こつじき」です。

 

地震さへ まじりて二百十日哉

【作者】正岡子規

【補足】「哉(かな)」は感動や詠嘆を表現します。

 

静かなる 二百十日の 萩を剪る

【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)

【補足】「剪る」の読み方は「る(=切るの意)」です。

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白雲は 二百十日を 遊ぶかな

【作者】野村喜舟(のむら きしゅう)

 

芒の穂 二百十日も 過ぎにけり

【作者】正岡子規

【補足】「芒」の読み方は「すすき」です。

 

菜大根 二百十日の 残りかな

【作者】河野李由(こうの りゆう)

 

二百十日の 月穏やかに 芋畠

【作者】杉田久女(すぎた ひさじょ)

【補足】「芋畑」の読み方は「いもばたけ」です。

 

二百十日の むし~として 過ぎにけり

【作者】内田百間(うちだ ひゃっけん)

団扇を持つ女性の手

 

二百十日 塀きれぎれに 蔦の骨

【作者】横光利一(よこみつ りいち)

【補足】「蔦」の読み方は「つた」です。

 

二百十日も 尋常の 夕べかな

【作者】与謝蕪村(よさ ぶそん)

【補足】尋常(じんじょう)とは、ごく普通であることをいいます。

 

盗人潜む 二百十日の 縁の下

【作者】寺田寅彦(てらだ とらひこ)

【補足】「盗人」の読み方は「ぬすっと、ぬすびと」です。

 

華やかに 二百十日の 綿の花

【作者】西山泊雲(にしやま はくうん)

 

日の照りて 風吹く二百十日哉

【作者】正岡子規

日傘をさして歩く着物姿の女性

 

 


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