2月といえば… をいっぱい集めてみました
1月に引き続き、2月も厳しい寒さの日が続きます。暖かな春が待ち遠しくなりますが、それがやって来るのはまだ少し先のことです。
しかし、その中でも 2月ならではの行事やイベントがあるので、寒さに負けずにそれらを楽しみたいものです。
このページには、2月といえば思い浮かぶもの、2月ならではの風物詩などを、ランキング、行事、食べ物、花などに分けて集めてみました。是非ともチェックしてみて下さい。
2月といえば、ランキングの上位は何?
まず、「2月といえば○○」といったランキングで代表的なものをみていきましょう。
複数のランキングで上位にあったものを、五十音順に並べてみました。いずれも上位になるのが納得できるような 2月らしい風物詩ばかりですので、是非ご覧になっててみて下さい。
梅に鶯
「梅に鶯」は、取り合わせが良い二つのものをいう例えで、仲が良い間柄の例えにも使われます。同様な言葉として、次のようなものがあります。
- 紅葉に鹿
- 柳に燕(つばめ)
- 竹に雀
- 牡丹に唐獅子
- 波に千鳥
閏年
閏(うるう、じゅん)とは、普段よりも年、月、日、秒が多いことを意味します。したがって、閏年(うるうどし)、閏月(うるうづき)、閏日(うるうび)、閏秒(うるうびょう)があります。
確定申告
確定申告の申告期限は、毎年2月中旬から始まりますが、還付申告の場合は、それ以前( 1/4以降の最初の平日~)にも申告書を提出することができます。
かまくら
かまくらの語源は、形が竃(かまど)に似ていることから「竃蔵」であるとする説、神の御座所(おましどころ、ござしょ)の意である「神座(かみくら))」であるとする説、かまくらの側に鎌倉大明神の旗を立てた絵が現存することから「鎌倉」とする説などがあります。
かまくらの中には、祭壇(さいだん)をつくって水神(すいじん、みずがみ)を祀(まつ)ります。
建国記念の日
2月11日の国民の祝日は「建国記念の日」であり、「の」が入るのが正式な名称です。
【関連】 建国記念の日の由来は?
さっぽろ雪まつり
さっぽろ雪まつりが初めて開催されたのは1950年で、2月18日の一日のみの開催でした。
とても美しい光景です。
節分、豆まき、恵方巻き
そもそも節分(せつぶん、せちぶん)とは、二十四節気の立春(りっしゅん)・立夏(りっか)・立秋(りっしゅう)・立冬(りっとう)の前日のことを意味していました。
江戸時代以降に、特に立春(毎年2月4日頃)の前日を指すようになりました。
【関連】 節分の由来は?
初午
初午(はつうま)とは、2月最初の午の日のことです。この日には、古くから稲荷詣(いなりもうで)をする風習があります。
【関連】 初午とは?
バレンタインデー
日本では、バレンタインデーは 1958年頃から流行し始め、1970年代後半に社会的に定着しました。
バレンタインデーにチョコレートを渡すことを最初に考案したのは、製菓会社だったといわれています。
【関連】 バレンタインの俳句
雪、大雪
雪の種類、雪にまつわる言葉、雪の降り方の表現には様々なものがあります。
【関連】 雪の種類、言葉、表現
立春
立春が旧暦の 1月1日と重なった場合は朔旦立春(さくたんりっしゅん)と呼び、とても縁起の良い日とされています。
次の朔旦立春は 2038年と予測されています。(天体の運行の影響があるため、「予測」となります)
【関連】 立春はいつ?
2月といえば、行事などは?
2月の行事、イベント、記念日などをカレンダー形式でまとめました。
2/1 テレビ放送記念日
1953年 2月 1日に NHK が日本で初めてテレビ本放送(東京地区)を開始したことに由来しています。
その第一声は「JOAK – TV、こちらは NHK 東京テレビジョンであります」というものでした。
2/3頃 節分
一般的にいう節分は「立春の前日」であり、立春は天文学的に決められます。したがって、上で述べたように節分の日付は確定していません。
【関連】 節分の俳句
2/4ころ 立春
「立春大吉(りっしゅんだいきち)」と書かれた紙、お札を家の門などに貼ると、厄除け(やくよけ)になるといわれています。
2/7 北方領土の日
1855年(安政元年)に江戸幕府とロシアとの間で日露和親条約(にちろわしんじょうやく)が結ばれたことに由来しています。
なお、北方領土とは、択捉島(えとろふとう)、国後島(くなしりとう)、色丹島(しこたんとう)、歯舞群島(はぼまいぐんとう)の島々で、現在実効支配しているロシア連邦に対して、日本は返還を求めています。
2/8 針供養
針供養の日付は、次のように地域によって様々です。
- 2/8に行なう
- 12/8に行なう
- 2/8と12/8の両日に行なう
【関連】 針供養とは?
初午
初午に稲荷詣でをする稲荷神社の総本社が、千本鳥居のある京都の伏見稲荷大社です。
初午の行事は、現代では新暦で行なわれることが多くなりましたが、旧暦で行なっている地域もあります。
出雲大社福神祭
出雲大社(いずもたいしゃ)の福神祭(ふくじんさい)は、旧暦の大晦日から元日にかけて行なわれます。
2/11 建国記念の日
2/11の日付は、神武天皇(じんむてんのう)が即位したとされる 1月 1日(旧暦の日付)を新暦に換算したものです。
この日付は、日本神話を基に日本建国日とされていた紀元節(1948年に廃止)と同じです。
2/14 バレンタインデー
バレンタインデーは、ローマ皇帝の時代に殉教した聖ウァレンティヌス(Valentinus:テルニのバレンタイン)に由来する記念日といわれています。
2/15 横手のかまくら
秋田の横手かまくらには、450年近くの歴史があるといわれています。
かまくらの中の子供たちが、「はいってたんせ(入ってください)」、「おがんでたんせ(おがんでください)」と言いながら、甘酒やお餅をふるまいます。
2/17~23 アレルギー週間
免疫学者の石坂公成・照子夫妻が、アレルギーを起こす原因となる免疫グロブリン IgE を発見したことにちなんで、2月20日がアレルギーの日と制定されました。
2/18 谷汲踊
谷汲踊(たにぐみおどり)は、岐阜の谷汲山華厳寺(けごんじ)で、豊作を祈願して奉納される行事です。
2/20 旅券の日
1878年2月20日に、外務省布達第1号「海外旅券規則」で「旅券」という用語が初めて使用されたことにちなんで、外務省が1998年に制定したものです。
2/20 歌舞伎の日
慶長12年2月20日(旧暦の日付)に、出雲阿国(いずものおくに)が江戸城において、徳川家康や諸大名の前で初めて歌舞伎踊りを披露したことに由来しています。
2/下旬~ 水戸の梅まつり
梅まつりが開催される水戸の偕楽園(かいらくえん)には、約100品種、およそ3000本の梅の木が植えられています。
2/22 猫の日
2月22日という日付は、猫の鳴き声の「ニャン(2) ニャン(2) ニャン(2)」の語呂合わせにちなんだもので、愛猫家からの公募によって決められました。
2/25 北野菜種御供(きたのなたねごく)
京都の北野天満宮(きたのてんまんぐう=旧称・北野神社)の祭礼で、菅原道真の忌日(きにち)に行なわれます。北御忌日(きたのおんきにち)、梅花祭(ばいかさい)ともいわれます。
2/29 閏日
閏日(うるうび、じゅんじつ)とは、暦のずれを補正する日のことで、グレゴリオ暦(現在使われている暦、新暦)では 2月29日です。
なお、2月29日生まれの人は、戸籍上「2月29日生まれ」と記載されます。
かつてのイギリスでは、この日にだけ女性から男性へのプロポーズが公認されていて、男性がこれを断ることはできないとされていました。
2月といえば、食べ物は?
2月の行事食としては、節分の福豆、恵方巻き、鰯(いわし)などがあります。また、初午の稲荷寿司、初午団子などもあります。
このほかにも 2月に旬となる食材は数多くありますので、野菜、果物、海産物に分けて、主な物をみてみましょう。(一部、1月のものと重複しています)
野菜
- キャベツ
- 小松菜(こまつな)
- せり
- 大根
- ねぎ
- 白菜
- ふきのとう
- ブロッコリー
- 蓮根(れんこん)
- わらび
果物
- 伊予かん
- オレンジ
- キウイ
- デコポン
- はっさく
海産物
- あんこう
- イイダコ
- 牡蠣(かき)
- 金目鯛(きんめだい)
- 白魚(しらうお)
- ズワイガニ
- 鯛(たい)
- ひらめ
- ふぐ
- ほうぼう
- わかさぎ
2月といえば、花は?
2月に咲く花で代表的なものをみてみましょう。
- 梅:バラ科サクラ属の落葉高木
- 黄梅(おうばい):モクセイ科ソケイ属の落葉低木
- クロッカス:アヤメ科クロッカス属の花の総称
- 水仙:ヒガンバナ科スイセン属の花の総称
- 菜の花:アブラナ科アブラナ属の花の総称
- 南天(なんてん):メギ科ナンテン属の常緑低木
- 福寿草(ふくじゅそう):キンポウゲ科の多年草
- 臘梅(ろうばい):ロウバイ科ロウバイ属の落葉樹
2月といえば、異名は?
旧暦では 2月を如月(きさらぎ)と呼んでいました。現在の新暦でも 2月の別名として用いることがあります。
「如月」は中国の2月の異名をそのまま使ったもので、日本の「きさらぎ」という名前の由来には、次のような諸説があります。
- 寒くて重ね着をする「衣更着(きさらぎ)」、「絹更月(きさらぎ)」
- 陽気が更に来る月なので「気更来(きさらぎ)」
- 8月には雁が来て、2月には更に燕が来るので「来更来(きさらぎ)」
しかし、如月以外にも多くの異名がありますので、それらをみていきましょう。
- 殷春(いんしゅん)
- 梅見月(うめみづき)
- 小草生月(おぐさおいづき)
- 恵風(けいふう)
- 建卯月(けんうづき)
- 木目月(このめつき)
- 春朝(しゅんちょう)
- 春和(しゅんわ)
- 仲春(ちゅうしゅん)
- 桃華(とうか)
- 仲の春
- 中の春
- 初花月(はつはなつき)
- 美景(びけい)
- 芳春(ほうしゅん)
- 雪消月(ゆききえつき)
- 雪消月(ゆきげしづき)
- 麗月(れいげつ)
- 令月(れいげつ)
- 小草生月(をぐさおひつき)
2月といえば、俳句・季語は?
多くの場合、俳句や季語は季節によって分類されていて、12ヶ月のそれぞれに分けているのはあまり見かけません。
しかし、季語が持つ季節感は旧暦によるものです。そして、私たちが使っている現代の暦(=新暦)の感覚からすると、その季節感に「ずれ」を感じることもあります。
そこで、当サイトでは新暦の各月にふさわしくなるように、俳句・季語を集めてご紹介しています。
今の季節、2月に合った俳句や季語を是非鑑賞してみて下さい。
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