八十八夜の俳句 20選  -はちじゅうはちや-

茶畑と鯉のぼり

毎年 5月の初めには、暦などで「八十八夜」という言葉を見聞きします。

「夏も近づく八十八夜~」という歌にもあるように、八十八夜の時期には夏の気配が感じられることもあります。

俳句では 7音の季語となりますが、多くの俳人によって、数多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、八十八夜が詠み込まれた俳句の中から 20句を選びました。晩春から初夏にかけての雰囲気に満ちたものばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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八十八夜の俳句 20

八十八夜の月

八十八夜が詠まれた句を集め、俳句の文字の五十音順に並べました。

なお、八十八夜は俳句において春の季語として扱われます。

【参考】八十八夜とは?

 

雨風の 八十八夜 すべもなし

【作者】石田波郷(いしだ はきょう)

【補足】「すべ(術)」は「手段、てだて、方法」という意味です。

 

音立てて 八十八夜の 山の水

【作者】桂 信子(かつら のぶこ)

 

偕老の 八十八夜の 茶もともに

【作者】大野林火(おおの りんか)

【補足】偕老(かいろう)とは、夫婦が仲良く生きて、偕に(ともに)年をとることを意味します。

 

磧湯の 八十八夜 星くらし

【作者】水原秋桜子(みずはら しゅうおうし)

【補足】「磧」の読み方は「かわら」です。

 

きらきらと 八十八夜の雨 墓に

【作者】石田波郷

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鯉のぼり 泳ぎて八十八夜 越す

【作者】平畑静塔(ひらはた せいとう)

 

鮭の子の 下る八十八夜 とか

【作者】高野素十(たかの すじゅう)

【補足】「鮭」の読み方は「さけ」です。

 

萎れ苗 いただく八十八夜 かな

【作者】永田耕衣(ながた こうい)

【補足】「萎れ」の読み方は「しおれ」です。

 

しら藤の 見ゆる八十八夜 かな

【作者】松瀬青々(まつせせいせい)

 

すごく青い 八十八夜 妻病めり

【作者】佐藤鬼房(さとう おにふさ)

古い民家の和室

 

太皷連の 番付が来て 八十八夜

【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)

【補足】番付(ばんづけ)とは、「順位付け、ランク付け」の意です。

 

田一枚 鏡や八十八夜 待つ

【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)

【補足】田畑は「枚」や「面」で数えます。

 

旅にて今日 八十八夜と 言はれけり

【作者】及川 貞(おいかわ てい)

 

土匂ふ 雨や八十八夜 過ぎ

【作者】大野林火

 

てのひらの 八十八夜めく 湿り

【作者】鷹羽狩行(たかは しゅぎょう)

【補足】「~めく」は「~らしくなる」という意味です。

茶摘みをする女性の手

 

八十八夜 笊の莢豆 茶に競ふ

【作者】百合山羽公(ゆりやま うこう)

【補足】「笊」「莢豆」の読み方は、それぞれ「ざる」「さやまめ」です。

 

八十八夜 茶山に蝶の 手毬かな

【作者】平畑静塔

【補足】手毬(てまり)とは、手でついて遊ぶための毬のことです。

 

もの種や 八十八夜は まだ遠し

【作者】高野素十

【補足】もの種とは、穀物・野菜・草花などの種のことをいいます。

 

山里に 花咲く八十八夜 かな

【作者】正岡子規(まさおか しき)

 

夜露の蓬 搗いて八十八夜 かな

【作者】阿部みどり女(あべ みどりじょ)

【補足】「蓬」の読み方は「よもぎ」です。

蓬の葉

蓬の葉

 


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