8月といえば… をどんどん集めてみました
8月になると、いよいよ暑さも極まって「夏そのもの」といった気候となります。そして、海や山などへの行楽も積極的に行なわれるようになります。
8月ならではの行事やイベントは数が多く、夏の素晴らしさを存分に満喫したくなるのが、この月です。
このページには、8月といえばすぐに思い浮かぶようなもの、8月ならではの風物詩などを、ランキング、行事、食べ物、花などに分けて集めてみました。是非とも、チェックしてみて下さい。
8月といえば、ランキングの上位は何?
まず、「8月といえば○○」といったランキングには必ず入ってくる、代表的なものをみていきましょう。
複数のランキングで上位にあったものを、五十音順に並べました。いずれも 8月らしい風物詩ばかりで、上位になるのも納得できるものばかりです。
海 / 海水浴
環境省は2006年に、全国各地の海水浴場の中から100か所を選定し、「快水浴場百選」として発表しました。
このうち、次の 12か所は特選とされています。
名 称 | 所 在 地 |
浄土ヶ浜海水浴場 | 岩手県宮古市 |
小田の浜海水浴場 | 宮城県気仙沼市 |
マキノサニービーチ | 滋賀県高島市 |
慶野松原海水浴場 | 兵庫県南あわじ市 |
片男波海水浴場 | 和歌山県和歌山市 |
那智海水浴場 | 和歌山県東牟婁郡 那智勝浦町 |
本島泊海水浴場 | 香川県丸亀市 |
大砂海水浴場 | 徳島県海部郡海陽町 |
下阿蘇ビーチ | 宮崎県延岡市 |
万座ビーチ | 沖縄県国頭郡恩納村 |
リザン シーパークビーチ |
沖縄県国頭郡恩納村 |
ルネッサンスビーチ | 沖縄県国頭郡恩納村 |
お盆
お盆には、古くから受け継がれてきた様々な行事があります。
【参考】 お盆の迎え火と送り火とは? お盆のなすとキュウリの意味は?
帰省 / 里帰り
伝統的な風習の里帰りは、結婚の 3日後、または 5日後に妻が実家へ帰るというものでした。
高校野球
8月に開催される高校野球大会の正式名称は、全国高等学校野球選手権大会であり、夏の甲子園、選手権という通称があります。
この大会の一般的な出場校数は 49です。
スイカ割り
中国の三国時代に、砂の中に埋めた人の頭を叩き割るという、戦の前に行なう儀式がありました。この儀式を、諸葛亮(しょかつ りょう=諸葛孔明:しょかつこうめい)が人の頭ではなくスイカに改めたのが、スイカ割りの起源といわれています。
夏祭り
夏祭りの起源としては、盂蘭盆会(うらぼんえ=お盆)、七夕、祇園祭などに関連したものが多くみられます。
【関連】 夏祭りの俳句
夏休み
アメリカの州や地域によっては、小学校、中学校、高等学校の夏休みが 3ヶ月近いことも珍しくありません。
これに対し、仕事を持つ親はそれほど長い休みを取れないので、現代社会にはそぐわないという声も多く上がっています。
【関連】 夏休みの俳句
花火 / 花火大会
日本でおもちゃ花火が売り出されたのは江戸時代初期のことで、その業者の屋号が「鍵屋(かぎや)」、暖簾分けしたのが「玉屋(たまや)」でした。
このことから、花火が打ち上げられたときの「たーまーやー」と「かーぎーやー」の掛け声が生まれました。
なお、7 ・8月には全国各地で花火大会が開催され、次のものは日本三大花火大会といわれています。
名称 | 開催地 | 総打ち上げ数 |
全国花火 競技大会 |
秋田県 大仙市 |
18,000 |
土浦全国 花火競技大会 |
茨城県 土浦市 |
20,000 |
長岡まつり 大花火大会 |
新潟県 長岡市 |
20,000 |
【関連】 花火の俳句
風鈴
日本では、江戸時代後期に吹きガラスで作られた風鈴が江戸で流行しました。また、大正時代には南部鉄器の産地でも鉄製の風鈴がつくられるようになりました。
【関連】 風鈴の俳句
プール
水泳の国際大会が行なわれるプールには規格が定められていて、50mのものは 50.02mに、25mのものは 25.01mに設計されています。
これは、タイムを測定するためのタッチ板の厚さ(1cm)を計算に入れてのことです。
盆踊り
盆踊りは江戸時代の初期に最盛を極め、江戸では 7月か10月まで連日踊り明かしたといわれています。
浴衣
浴衣の由来は、平安時代(あるいは鎌倉時代)の湯帷子(ゆかたびら)で、お風呂に入るときに着ていたものです。
【関連】 浴衣の俳句
8月といえば、行事などは?
8月の行事、イベント、記念日などをカレンダー形式でまとめました。
8/ 1 八朔
八朔(はっさく)とは、八月朔日(さくじつ)を略したもので、旧暦の 8月 1日のことです。
古くから、この日に稲の初穂を恩人などに贈る風習があり、田の実の節句とも呼ばれます。
8/ 1 水の日
水の日は、1977年(昭和52年)の閣議了解によって定められました。また、8月 1日~ 7日は水の週間です。
8/ 2 学制発布記念日
明治 5年 8月 2日に太政官が学制(がくせい=学校制度を定めた教育法令)発したことを記念して定められました。
8/ 2~ 7 青森ねぶた祭り
青森ねぶた祭りは、坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が蝦夷征討(えみしせいとう)の戦場において、敵をおびき寄せるために大燈籠、太鼓、笛ではやし立てたことに由来します。
8/ 3~ 6 秋田竿燈まつり
秋田竿燈まつりの起源は、願い事を書いた短冊を笹や合歓木(ねむのき)に下げ、それを持って練り歩いた後に川へ流した「眠り流し」にあるといわれています。
これは、真夏の邪気や睡魔を払うものです。
8/ 5~ 7 山形花笠まつり
花笠まつりで歌われる「花笠音頭」の起源は、大正時代に土木作業の際に歌われた土突き歌にあるといわれています。
8/ 6 広島原爆の日
広島県広島市に原爆が投下された 8月 6日には、広島平和記念公園で広島平和記念式典が行われます。
8/ 6~ 8 仙台七夕
七夕が仙台で盛んな行事となったのは、江戸時代初期に仙台藩の伊達政宗(だて まさむね)が婦女に対する文化向上の目的として七夕を奨励したためといわれています。
8/ 7 鼻の日
日本耳鼻咽喉科学会が 1961年に制定した記念日で、「は(8)な(7)」の語呂合わせによるものです。
8/ 9 長崎原爆の日
長崎県長崎市に原爆が投下された 8月 9日には、平和記念公園で長崎平和祈念式典が行われます。
8/ 9~12 よさこい祭り
高知のよさこい祭りは、前夜祭と後夜祭を含めて 4日間開催されていました。(2020年、2021年、2022年は中止)
よさこいとは、夜さり来い(夜にいらっしゃいの意)という言葉が変化したものです。
8/ 9~16 千日詣り
京都の清水寺(きよみずでら)の千日詣りは、1日のお参りで千日分のご利益があるといわれています。
8/10 道の日
道の日は、1986年(昭和61年)に建設省(現在の国土交通省)によって制定されました。1920年(大正9年) 8月10日に「第一次道路改良計画」が開始したことに由来します。
8/11 山の日
山の日は 2016年から祝日として施行されていますが、8月11日という日付には特に由来となるものはありません。
なお、2022年は 8月10日に、2021年は 8月 8日に変更されました。
【関連】 山の俳句
8/12~15 徳島阿波踊り
徳島の阿波踊りは、江戸時代初期から 400年以上続いている、日本の伝統芸能の一つです。
なお、2020年は全日程が中止されました。
お盆 旧盆
現代では、お盆は新暦(現在の暦)の 8月15日に日付をずらして行われることが多くなりましたが、これは月遅れと呼ばれます。
かつてのような、旧暦 7月15日のお盆は旧盆といいます。
【関連】 お盆の俳句
8/15 終戦記念日
日本政府は 8月15日を「戦没者を追悼し平和を祈念する日」としいて、一般的には終戦記念日や終戦の日と呼ばれています。
8/16 五山送り火
京都の五山送り火(ござんのおくりび)は、次の五山で行なわれるものです。
山 名 | 文 字 |
大文字山 | 大 |
西山、東山 | 妙、法 |
船山 | 舟の形 |
左大文字山 | 大 |
曼荼羅山 | 鳥居の形 |
8/26・27 大提灯祭り
大提灯祭りは、愛知の三河一色諏訪神社の例祭で、400年以上の歴史がある祭です。
8月といえば、食べ物は?
8月に旬となる食材は数多くありますので、野菜、果物、海産物に分けて、主な物をみていきましょう。(一部、7月のものと重複しています)
野菜
- 青とうがらし
- インゲン
- 枝豆
- おくら
- かぼちゃ
- きゅうり
- 新しょうが
- とうもろこし
- トマト
- 茄子
- ピーマン
- モロヘイヤ
果物
- スイカ
- すだち
- 梨
- ぶどう
- マンゴー
- メロン
- 桃
海産物
- 鮎
- あわび
- いわし
- ウニ
- かわはぎ
- かんぱち
- 車海老
- 昆布
8月といえば、花は?
8月に咲く花で代表的なものをみてみましょう。
- 朝顔
- 女郎花(おみなえし)
- 鶏頭(けいとう)
- 秋桜(こすもす)
- 百日紅(さるすべり)
- 向日葵(ひまわり)
- 鳳仙花(ほうせんか)
- 百合(ゆり)
8月といえば、異名は?
旧暦では 8月を葉月(はづき)と呼んでいました。現在の新暦でも 8月の別名として用いることがあります。
この名前の由来については、次のようにいくつかの説があります。
- 木の葉が落ちることを意味する「葉落ち月」が変化したもの
- 稲の穂が張ることを意味する「穂張り月(ほはりづき)」が変化したもの
- 南方から台風が多く来ることを意味する「南風月(はえづき)」が変化したもの
また、文月以外にも多くの異名がありますので、それらをみていきましょう。
- 秋風月(あきかぜづき)
- 燕月(えんげつ)
- 雁来月(かりきづき)
- 観月(かんげつ)
- 橘春(きつしゅん)
- 月夕(げっせき)
- 建酉月(けんゆうげつ)
- 木染月(こぞめつき)
- 壮月(そうげつ)
- 素月(そげつ)
- 竹春(ちくしゅん)
- 仲秋(ちゅうしゅう)
- 月見月(つきみづき)
- 燕去月(つばめさりづき)
- 豆雨(とうう)
- 半秋(はんしゅう)
- 紅染月(べにそめづき)
- 涼秋(りょうしゅう)
8月といえば、俳句・季語は?
多くの場合、俳句や季語は季節によって分類されていて、12ヶ月のそれぞれに分けているのはあまり見かけません。
しかし、季語が持つ季節感は旧暦によるものです。そして、私たちが使っている現代の暦(=新暦)の感覚からすると、その季節感に「ずれ」を感じることもあります。
そこで、当サイトでは新暦の各月にふさわしくなるように、俳句・季語を集めてご紹介しています。
今の季節、8月に合った俳句や季語を是非鑑賞してみて下さい。
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