浴衣の俳句 30選 -ゆかた-

日傘をさした浴衣姿の女性

暑い夏の夜でも、湯上りに洗い立ての浴衣を着ると気持ちがとても爽やかになります。

また、浴衣を着て夜に外出すると、何とも言えない楽しい心持ちになるものです。

このページには、浴衣が詠まれた俳句の中から 30句を選びました。浴衣にまつわる夏らしい作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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目次

浴衣の俳句 30選

浴衣が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

浴衣は、俳句において夏の季語とされます。

 

藍浴衣 着て白き手を 膝の上

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

【補足】藍浴衣(あいゆかた)とは、藍色(=濃い青色)に染めた浴衣のことです。

 

いと軽き 洗ひ晒しの 古浴衣

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

【補足】「洗ひ晒し」の読み方は「あらいざらし」です。

 

女将けふ 店へ出ぬ日の 浴衣着て

【作者】鈴木真砂女(すずき まさごじょ)

【補足】「女将」の読み方は「おかみ」です。

 

おのおのの 心覚えや 対浴衣

【作者】高橋淡路女(たかはし あわじじょ)

【補足】心覚え(こころおぼえ)とは、心に覚えていることをいいます。

 

おもしろう 汗のしみたる 浴衣かな

【作者】小林一茶(こばやし いっさ)

浴衣の生地

 

沢瀉を 水の流るゝ 浴衣かな

【作者】野村喜舟(のむら きしゅう)

【補足】沢瀉(おもだか:澤瀉、面高とも表記)とは、オモダカ科オモダカ属の水生植物です。

 

かいま見し 浴衣童の 今逝くと

【作者】中村汀女(なかむら ていじょ)

【補足】「童」の読み方は「わらべ、わらわ」です。「逝く」は、人が死ぬことを意味します。

 

掛香や 派手な浴衣の 京模様

【作者】河東碧梧桐(かわひがし へきごとう)

【補足】掛香(かけこう)とは、部屋の柱などに掛けておく香が入った小さな袋のことです。また、携帯用の香の袋のこともいいます。

 

考ふる 胸もと暗き 藍浴衣

【作者】山口誓子(やまぐち せいし)

 

果物の 汁の飛びたる 浴衣かな

【作者】前田普羅(まえだ ふら)

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恋に身を 賭けしもむかし 紺浴衣

【作者】鈴木真砂女

 

紺浴衣 過去秘むること 何もなし

【作者】鈴木真砂女

 

倖せは 逃げてゆくもの 紺浴衣

【作者】鈴木真砂女

 

しろじろと 古き浴衣や ひとり者

【作者】原 石鼎(はら せきてい)

 

ちぎりとる 浴衣の裾の 萩すすき

【作者】加藤秋邨(かとう しゅうそん)

浴衣の裾

 

次の間へ 歩きながらに 浴衣ぬぐ

【作者】波多野爽波(はたの そうは)

 

旅籠屋に 浴衣のそろふ 廊下哉

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【補足】旅籠屋(はたごや)は、略して「旅籠」と呼ばれることも多くみられます。

 

張りとほす 女の意地や 藍ゆかた

【作者】杉田久女(すぎた ひさじょ)

 

降り灑ぐ 灯影うれしき 浴衣かな

【作者】日野草城

【補足】「灑ぐ」の読み方は「そそぐ」です。

 

水鏡 子の浴衣着の 裾みだれ

【作者】飯田龍太(いいだ りゅうた)

【補足】「裾」の読み方は「すそ」です。

浴衣を着た子供と水風船

 

娘等の 浴衣心に くつろぎて

【作者】高野素十(たかの すじゅう)

 

もろもろの 浴衣に江戸を 祭りけり

【作者】佐藤春夫(さとう はるお)

 

宿浴衣 著馴れぬさまに 結ぶ紐

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

【補足】「著馴れぬ」の読み方は「なれぬ」です。(著=着)

 

山冷に 羽織重ねし ゆかたかな

【作者】杉田久女

 

夕空の 明るきにきる 浴衣かな

【作者】久保田万太郎(くぼた まんたろう)

夕方の町を歩く浴衣姿の女性の後姿

 

浴衣着て 遊びほうけや 仏の日

【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)

 

浴衣着て 瓜買ひに行く 袖もがな 

【作者】宝井其角(たからい きかく)

【補足】「~もがな」は「~があるといいなあ」という意味です。

 

浴衣着て 互ひに闇に まぎれ去り

【作者】中村汀女

 

浴衣着に 篁風の 澄めりけり

【作者】臼田亞浪(うすだ あろう)

【補足】「篁」の読み方は「たかむら(=竹の林、竹やぶ)」です。

 

わがまとふ 古浴衣風の ごとしとも

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

団扇を持って座る浴衣姿の女性

 


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