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夏休みの俳句 25選 -なつやすみ-

森の中の滝の風景

「夏休み」という言葉を聞くと、小学生の頃の夏の思い出がいくつも浮かんできます。

それらはとても楽しいものであり、もう一度あの頃に戻りたいというような、とても懐かしい気持ちになります。社会に出てからは、学校のように一カ月以上の休みというものはまずないので、余計に当時の思い出の楽しさが増幅されるのかもしれません。

このページには、夏休みついて詠まれた俳句を集めました。自分の古い記憶と重なるようなものもあるはずですので、是非ともこれらを鑑賞してみて下さい。

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夏休みの俳句について

釣り灯籠と簾

このページには夏の季語「夏休み」が詠み込まれた句を集めて(1句のみ「夏休暇」)、俳句の文字の五十音順に並べました。

じっくりと鑑賞して、夏特有の気分を味わってみて下さい。

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夏休みの俳句 25

 

忙しさを 楽しむ母や 夏休み

【作者】阿部みどり女

 

 

絵日記に 残りし頁 夏休

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

【補足】

「頁」の読みは「ページ」です。音読みは「よう」であり、「葉(よう)」と同じ音であることから当てられた読み方です。

 

 

峡の子の 栗鼠を飼ひつつ 夏休み

【作者】加藤秋邨(かとう しゅうそん)

【補足】

「峡(かい)」とは「山と山との間、谷あい」のことをいいます。

また、「栗鼠」の読みは「りす」で、「くりねずみ」と呼ばれることもあります。

 

 

学校は 夏休烏 淋しがる

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

【補足】

「烏」の読みは「からす」です。

 

 

釘箱は 庭の葉陰に 夏休み

【作者】桂信子(かつら のぶこ)

【補足】

信子は日野草城に師事しました。

観葉植物の緑の葉

 

 

草ざしに 渓魚二三尾 夏休暇

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)

【補足】

「渓魚」の読みは「けいぎょ=渓流魚:谷川に住む魚」です。

 

 

草なかの 家鴨の卵 夏休

【作者】長谷川櫂(はせがわ かい)

【補足】

「家鴨」の読みは「アヒル」で、「鶩」とも表記されます。

 

 

下宿屋の 西日の部屋や 夏休み

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

 

 

 

さうめんの 真白き昼餉 夏休

【作者】皆吉爽雨(みなよし そうう)

【補足】

昼餉(ひるげ)とは昼食のことです。

 

 

大学生 髪油にほはす 夏休み

【作者】山口誓子(やまぐち せいし)

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夏休の 記憶罅だらけの 波止場

【作者】川島彷徨子(かわしま ほうこうし)

【補足】

「罅」の読みは「ひび」です。

 

 

夏休み 来るべく君を 待まうけ

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【補足】

待もうけとは、「準備をして待つ、待ちうける」の意です。

 

 

夏休みの 書生に逢ひぬ 瀬戸の船

【作者】正岡子規

【補足】

書生(しょせい)とは、学生のことをいいますが、他人の家に世話になって家事を手伝いながら勉強する者のことを意味することもあります。

 

 

夏休みの 書生になじむ 船の飯

【作者】正岡子規

 

 

夏休みの 人と見えけり 白鹿摺

【作者】正岡子規

【補足】

白鹿摺」の読みは「しろがすり」で、白地に黒または紺のかすり模様をあらわした布織物、あるいはそれを用いた夏用の着物のことをいいます。

一般には「白絣」か「白飛白」と表記されます。

滝の裏からの光景

 

 

夏休み むかし蒼白の 大学生

【作者】山口誓子

【補足】

「蒼白」の読みは「そうはく」で、「青白い」ことを意味します。

 

 

夏休みも 半ばの雨と なりにけり

【作者】安住 敦(あずみ あつし)

【補足】

「半ば」の読みは「なかば」です。

 

 

長閉ぢの 本の匂ひを 夏休

【作者】三橋敏雄(みつはし としお)

 

 

野の朝日 山の夕日を 夏休

【作者】三橋敏雄

 

 

蜂さされが 治れば終る 夏休み

【作者】細見綾子(ほそみ あやこ)

向日葵の花と太陽

 

 

ひたすらに この子たよりや 夏休

【作者】阿部みどり女

 

 

眉にほふ子と 机をひとつ 夏休

【作者】皆吉爽雨

 

 

夢に来し 狐も巫女も 夏休

【作者】星野麥丘人(ほしの ばくきゅうじん)

【補足】

巫女」の読みは「みこ、ふじょ」です。

 

 

吾がかむり 得ざりし角帽 夏休み

【作者】杉本幽烏(すぎもと ゆうう)

【補足】

角帽(かくぼう)とは、上からみたときに菱形(ひしがた)になっている帽子で、主に大学の学生帽のことをいいます。

 

 

われここに 啄木はそこに 夏休

【作者】山口青邨

民家の縁側

 


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