噴井の俳句 15選 -ふけい、ふきい-
噴井(ふけい、ふきい)とは、絶えることなく水が噴きでている井戸のことをいいます。
この「噴井」は俳句において夏の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。
このページには、噴井が詠まれた俳句を多く集めました。とても夏らしい雰囲気に満ちた作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。
目次
- 1 噴井の俳句 15選
- 1.1 青竹の 杓に待たるる 噴井かな
- 1.2 あかつきの 佛間を出でて 噴井かな
- 1.3 雨雲の 蛇々と連なる 噴井かな
- 1.4 うなづきて 子を見守れる 噴井かな
- 1.5 子雀に 噴井の溝の裾うたふ
- 1.6 去る家や 夜目の噴井に 花浮いて
- 1.7 敷松葉 噴井はいつも 溢れをり
- 1.8 新じやがのゑくぼ 噴井に来て磨く
- 1.9 ちちはは亡し 丘の噴井に のど焦す
- 1.10 蝶飛んで 草に溢るゝ 噴井かな
- 1.11 月浴びて 玉崩れをる 噴井かな
- 1.12 冷し瓜 揺れ別れたる 噴井かな
- 1.13 噴井あり 学ぶ吾等の ために噴く
- 1.14 森の中 噴井は夜も かくあらむ
- 1.15 よろぼへる 噴井の穂にも 風きたる
噴井の俳句 15選
夏の季語である「噴井」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。
どうぞ、ごゆっくりとご鑑賞ください。
青竹の 杓に待たるる 噴井かな
【作者】上田五千石(うえだ ごせんごく)
【補足】杓(しゃく)とは、いわゆる「ひしゃく(柄杓):水などをすくうための道具」のことです。
あかつきの 佛間を出でて 噴井かな
【作者】田中裕明(たなか ひろあき)
【補足】「あかつき(暁)」とは、明け方のことをいいます。
雨雲の 蛇々と連なる 噴井かな
【作者】波多野爽波(はたの そうは)
うなづきて 子を見守れる 噴井かな
【作者】八木林之介(やぎ りんのすけ)
子雀に 噴井の溝の裾うたふ
【作者】石川桂郎(いしかわ けいろう)
【補足】「裾」の読み方は「すそ」です。
去る家や 夜目の噴井に 花浮いて
【作者】及川 貞(おいかわ てい)
【補足】夜目(よめ)とは、夜間に見ることをいいます。
敷松葉 噴井はいつも 溢れをり
【作者】星野立子(ほしの たつこ)
【補足】敷松葉(しきまつば)とは、庭などに松葉を敷くことです。「溢れ」の読み方は「あふれ」です。
新じやがのゑくぼ 噴井に来て磨く
【作者】西東三鬼(さいとう さんき)
ちちはは亡し 丘の噴井に のど焦す
【作者】三橋鷹女(みつはし たかじょ)
【補足】「焦す」の読み方は「こがす」です。
蝶飛んで 草に溢るゝ 噴井かな
【作者】西山泊雲(にしやま はくうん)
【補足】「溢るゝ」の読み方は「あふるる」です。
月浴びて 玉崩れをる 噴井かな
【作者】高浜虚子(たかはま きょし)
冷し瓜 揺れ別れたる 噴井かな
【作者】中村汀女(なかむら ていじょ)
噴井あり 学ぶ吾等の ために噴く
【作者】山口誓子(やまぐちせいし)
森の中 噴井は夜も かくあらむ
【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)
よろぼへる 噴井の穂にも 風きたる
【作者】八木林之介
【補足】「よろぼへる」は「倒れかかる」の意です。
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